欠巻

巻十八(欠)

【解説】柳瀬照美

国文学者で『今昔物語集』を専門とした国東文麿氏によると、第18巻は、本朝僧宝霊験説話が予定されていた。しかし、すでに第11巻以下の諸巻で多くの高僧説話を取り扱っているということがあった。そのため、これらとの重複をさけつつ、1つの巻において高僧説話を一定の配列で成立させることが困難となり、ついに完成せずに終わったのであろう、とのことである。

【参考文献】
小学館 日本古典文学全集22『今昔物語集二』

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