巻十九第十五話 公任の大納言、出家して長谷に住む(欠話)

巻十九

巻19第15話 公任大納言出家籠居長谷語 第十五

【解説】
柳瀬照美

本話は表題だけ留める本文欠話。当初よりの欠脱かと思われる。

藤原公任(ふじわらのきんとう)は、漢詩・管弦・有職に長じた歌人。藤原道長に対して才能を誇示した『三舟の才』の逸話がある。
治安3年(1023)に次女を、翌万寿元(治安4)年(1024)に道長の子息・教通の妻となった長女を失ったことで出家の意志を固め、万寿2年(1025)12月19日、45日間の予定で洛北・長谷(ながたに)にあった山荘・宝石院(ほうしゃくいん)に籠居し、翌万寿3年(1026)正月4日、三井寺の心誉(しんよ)僧都を請じて解脱寺(げだつじ)で出家受戒した。
表題から、その間の話であったと思われる。

大納言公任(小倉百人一首)

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【参考文献】
小学館 日本古典文学全集22『今昔物語集二』

巻十九
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今昔物語集 現代語訳

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