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巻二十三(全)

巻二十三第十八話 尾張の小女の怪力話

巻23第18話 尾張国女取返細畳語 第(十八) 今は昔、聖武天皇の御代、尾張国中島郡(おわりくになかしまのこおり)に尾張久坂利(おわりのくさかり)という者がいました。この郡の大領(だいりょう・長官)です。妻は同国愛智郡片輪郷の者で、道場法...
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4-27 Bhāviveka enters a cave of venomous serpents in darkness

Once upon a time, there lived a Buddhist philosopher called Dharmapala Bodhisattva. He was a disciple of Vasubandhu Bod...
巻二十(全)

巻二十第三十一話 母を責めて狂気に死んだ男の話

巻20第31話 大和国人為母依不孝得現報語 第卅一 今は昔、大和国添の上の郡(奈良県奈良市)に住む人がありました。字を瞻保(みやす)と言いました。朝廷につかえる学生(官僚候補生)でした。明け暮れ書物を学んでいましたが、心に智はありませんで...
巻二十三(全)

巻二十三第十七話 尾張の小女が美濃の大女をこらしめる話

巻23第17話 尾張国女伏美濃狐語 第十七 今は昔、聖武天皇の御代に美濃国方県郡(みののくにかたがたのこおり・現在の岐阜県稲葉郡と本巣郡)小川の市(おがわのいち・岐阜県稲葉郡黒崎村古市場)に非常に力の強い女がいました。たいへんな大女です。...
巻二(全)

巻二第二十三話 王より豊かな長者の話

巻2第23話 樹提伽長者福報語 第(廿三) 今は昔、天竺の国王の宮の前に、車輪のように大きな花や手巾(たのごい、手ぬぐい)が降ってきました。国王はこれを見て、大臣や公卿とともに喜び、言いました。「天がわれわれの国を感心なさって、花と手巾を...
巻二十五(全)

巻二十五十四話 後三年の役(欠話)

巻25第14話 源義家朝臣罸清原武衡等語 第十四(欠文) 【解説】 柳瀬照美 本話は表題だけをとどめる。表題から、後三年の役の顛末を記す予定だったもの。これによって、頼信・頼義・義家と清和源氏の嫡流の武功が代を追って列記されることになるは...
巻二十五(全)

巻二十五第十三話 前九年の役(その2)

巻25第13話 源頼義朝臣罸安陪貞任等語 第十三 (巻二十五第十三話より続く) その後、守は兵を休息させようと、あえて追撃しませんでした。また、長雨のため、十八日間ここに留まりました。その間、兵粮が底を尽き、食べ物がなくなりました。守は多...
巻二十五(全)

巻二十五第十三話 前九年の役(その1)

巻25第13話 源頼義朝臣罸安陪貞任等語 第十三 今は昔、後冷泉院(ごれいぜいいん・後朱雀天皇の第一皇子で、母は藤原道長の娘・嬉子)の御代に、奥州六郡(胆沢・和賀・江刺・稗貫・斯波・岩手)の内に安陪頼良(あべのよりよし)という者がいました...
巻六(全)

巻六第十九話 地獄に堕ちた人々を救った仏像の話

巻6第19話 震旦并州道如造弥陀像語 第十九 今は昔、震旦の并州に、道如という僧がありました。晋陽の人です。道綽法師の孫弟子にあたります。慈悲深く、すべての人をあわれむ心がありました。 往生浄土の業を修しましたが、自分よりまず他を救いたい...
巻十九

巻十九第二十四話 安倍清明、泰山府君の祭祀を行う

巻19第24話 代師入太山府君祭都状僧語 今は昔、□□という人がいました。 □□の僧であります。 なかなかの名僧なので、皇室・一般から共に尊ばれていましたが、重い病気にかかり、悩み患っているうち、日に日に病が重篤になったので、師のもと...
巻十一(全)

巻十一第十一話 慈覚大師円仁が追われ毒を飲まされる話

巻11第11話 慈覚大師亙唐伝顕密法帰来語 第十一 今は昔、承和の御代(西暦834年~848年)に慈覚大師という聖がありました。俗姓は壬生の氏、下野国都賀の郡(栃木県小山市・都賀郡)の人です。 誕生のとき、家を紫の雲がおおいました。そのこ...
巻十七(全)

巻十七第三十三話② 目覚めると女が消えていた話

(①より続く) 巻17第33話 比叡山僧依虚空蔵助得智語 第卅三 それから、僧は学問につとめて、日夜怠りませんでした。「あの人に会いたい」と思う気持ちが、頭を焦がす炎のように思えて、心を尽くし肝を砕いて学問しました。二年ばかり経つと、学生...
巻十七(全)

巻十七第三十三話① 比叡山の僧が女のために真剣に学びはじめる話

巻17第33話 比叡山僧依虚空蔵助得智語 第卅三 今は昔、比叡山に若い僧がありました。出家してから、学問の志はあったのですが、遊び戯れることに夢中になり、学問することはありませんでした。わずかに法華経を受け習うばかりでした。とはいえ、まっ...
巻十一(全)

巻十一第十話 伝教大師最澄が天台の教えを広めた話

巻11第10話 伝教大師亙唐伝天台宗帰来語 第十 今は昔、桓武天皇の御代に、伝教大師という聖がありました。俗姓は三津の氏、近江の国志賀郡(滋賀県大津市)の人です。幼いときより賢く、七歳になるころには、明らかな智恵があり、多くのことを知...
巻三

巻三第四話 閉じこもった舎利弗の話

巻3第4話 舎利弗攀縁暫籠居語 第四 今は昔、天竺にて、仏の御弟子達がそれぞれの場所で安居修行を終えて仏の御前に参集なさったとき、舎利弗(サーリプッタ)と羅睺羅(ラーフラ)が御前に来られてその左右にお座りになりました。仏は羅睺羅に「私の弟...
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