巻三十一(全)

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巻三十一第三十七話 巨大なコナラの木の話

巻31第37話 近江国栗太郡大柞語 今は昔、近江国栗太郡(おうみのくにくりもとのこおり、滋賀県大津市、草津市、栗東市)に大きな柞(ははそ・コナラ)の木が生えていました。 その周囲は五百尋(約909m)であります。 それゆえ、その木の高...
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巻三十一第三十六話 鰐と鯉が戦った話

巻31第36話 近江国鯉与鰐戦語 第卅六 今は昔、近江国志賀郡古市郷(おうみのくにしがのこおりふるちのさと、滋賀県大津市)の東南に心見(しんみ)の瀬(せ)という瀬があります。 この郷の南のあたりに勢多川(せたがわ・瀬田川)が流れています...
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巻三十一第三十五話 元明天皇の御陵の話

巻31第35話 元明天皇陵点定恵和尚語 第卅五 今は昔、元明天皇(げんめいてんのう)が崩御されたとき、御陵(みささぎ)の地を定めるために、大織冠(だいしょくかん・藤原鎌足)のご長男・定恵和尚(じょうえわじょう)と申す方を指名して、大和国(...
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巻三十一第三十四話 陰部に箸を突き立てられた姫の話

巻31第34話 大和国箸墓本縁語 第卅四 今は昔、□□天皇と申し上げる帝に一人の皇女がいらっしゃいました。 姿形がまことに美しかったので、天皇も母后も、お可愛がりになり、大事にお育てしていました。 この皇女はまだ未婚でおられましたが、...
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巻三十一第三十三話 空に去っていった娘の話(かぐや姫の物語)

巻31第33話 竹取翁見付女児養語 第卅三 今は昔、ひとりのおじいさんがおりました。竹を取って籠をつくり、それを売って生活していました。 おじいさんがいつものように籠をつくろうと竹の林に入っていくと、光る竹がありました。竹の節の中には、三寸...
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巻三十一第三十二話 鮨鮎を二度と食べなかった男の話

巻31第32話 人見酔酒販婦所行語 第卅二 今は昔、京に住んでいた人が知人の家を訪れました。 馬から降りて門に入ろうとしたとき、ふと見ると、その門の向かいに、閉め切って出入りする者のない古びた門があり、その門の下に行商女がそばに売り物を...
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巻三十一第三十一話 太刀帯の詰め所で魚を売っていた老婆の話(芥川龍之介『羅生門』元話)

巻31第31話 太刀帯陣売魚嫗語 第卅一 今は昔、三条天皇が皇太子でいらっしゃる時に、太刀帯(たちはき・皇太子を護衛する役職)の詰め所にいつも訪れて、魚を売る女がいました。 太刀帯たちが、女の売っていた魚を買って食べると、味が美味し...
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巻三十一第三十話 生きたまま墓に捨てられた女の話

巻31第30話 尾張守□□於鳥部野出人語 第三十 今は昔、尾張守□□という人がおりました。 その□にあたる女がいましたが、歌詠みとして知られており、気立てなどもたいそう優しく、定まった夫などもいませんでした。 尾張守はこの女を哀れんで...
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巻三十一第二十九話 賢人のおとどの話

巻31第29話 蔵人式部丞貞高於殿上俄死語 第廿九 今は昔、円融天皇の御時に、内裏が焼失したので、天皇は[後]院(仮の御所)においでになりました。 ある日、殿上の夕べの食事時に、殿上人や蔵人たちが大勢、台盤(だいばん・食物を盛った器を載...
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巻三十一第二十八話 紫式部の弟・惟規の死

巻31第28話 藤原惟規於越中国死語 第廿八 今は昔、越中守(えっちゅうのかみ・現在の富山県の国司)藤原為善(ためよし、解説参照)という博士の子に、惟規(のぶのり)という者がいました。 為善が越中守になって任国に下ったとき、惟規は現職の...
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巻三十一第二十七話 忘れ草と思い草を植えた兄弟の話

巻31第27話 兄弟二人殖萱草紫苑語 第廿七 今は昔、□国□郡に住む人がありました。 男の子が二人ありましたが、父が死んだので、その二人の子は深く嘆き悲しみ、何年経っても忘れることができませんでした。 昔は死んだ人は土葬にしたので、こ...
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巻三十一第二十六話 最高権力者がかしづいた巫女の話

巻31第26話 打臥御子巫語 第廿六 今は昔、打臥(うちふし)の御子(みこ)という巫(かんなぎ・神降ろしなどをする人)が世にいました。 昔から賀茂(上賀茂・下賀茂の両神社)の巫女というのは聞いたこともありませんが、この巫女は賀茂の若宮(...
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巻三十一第二十五話 豊前の大君の話

巻31第25話 豊前大君知世中作法語 第廿五 今は昔、□□天皇の御代に、豊前(とよさき)の大君(おおぎみ)という人がいました。 桓武天皇の第五皇子の御孫でありましたが、位は四位で官職は刑部卿(ぎょうぶきょう)兼大和守などでありました。 ...
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巻三十一第二十四話 祇園が比叡山の末寺になった話

巻31第24話 祇薗成比叡山末寺語 第廿四 今は昔、祇園(祇園社、感神院。八坂神社の旧称)はもと山階寺(やましなでら・興福寺の別称)の末寺でありました。 その真東に比叡山の末寺の蓮花寺(れんげじ)という寺がありました。 さ...
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巻三十一第二十三話 多武峰が比叡山の末寺になる話

巻31第23話 多武峰成比叡山末寺語 第廿三 今は昔、比叡山に尊睿律師(そんえいりつし)という人がおりました。 長年、山に住み、顕密(けんみつ)の二教を学んで高僧の誉れが高かい方でした。 また、優れた観相家(かんそうか・人相見)でもあ...
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