巻三巻三第三十一話 釈迦の入棺(ブッダの入滅④) 巻3第31話 仏入涅槃給後入棺語 第(卅一) 今は昔、仏が涅槃に入ろうとする(亡くなる)とき、阿難(アーナンダ。釈尊の身の回りの世話をした弟子)に告げました。 「私が涅槃に入った後は、転輪聖王(世界を支配する理想の王)のように、七日間そ... 2026.08.02巻三
巻三巻三第三十話 最期に親子となった父子の話(ブッダの入滅③) 巻3第30話 仏入涅槃給時遇羅睺羅羅語 第(三十) 今は昔、仏(釈尊)が涅槃に入ろうとするとき、羅睺羅(らごら、ラーフラ。釈尊の子)は思いました。 「仏は涅槃に入ろうとしている。悲しくてとても堪えられない。私は他の世界に行こう。悲しみに... 2026.07.08巻三
巻三巻三第二十九話 供物が国じゅうに満ちた話(ブッダの入滅②) 巻3第29話 仏入涅槃給時受純陀供養給語 第(廿九) 今は昔、仏が涅槃に入り給おうとするとき、その座に一人の優婆塞(在家信者)がありました。名を純陀(チュンダ)といいます。拘尸那城(クシナガラ)の鍛冶工の子です。 同職の者十五人と共に、... 2026.07.06巻三
巻三巻三第二十八話 釈迦が涅槃に入る前に告げた話(ブッダの入滅①) 巻3第28話 仏入涅槃告衆会給語 第(廿八) 今は昔、釈迦如来は四十余年の間、天上・人中において、一切衆生の為に種々の法を説き、教化したまいました。既に齢八十となり、毘舎離国(バイシャーリー)にて阿難(アーナンダ、釈迦の身の回りの世話をし... 2026.06.15巻三
巻三巻三第二十七話 父王を殺した阿闍世王の話 巻3第27話 阿闍世王殺父王語 第(廿七) 今は昔、天竺で、阿闍世王(あじゃせおう、アジャータシャトル)は提婆達多(だいばだった、デーヴァダッタ)と親しく交わり、たがいの発言を誠の言葉と信じておりました。提婆達多は阿闍世に語りました。 ... 2026.04.27巻三
巻三巻三第二十六話 未知の国に仏法をひろめた迦旃延の話 巻3第26話 仏以迦旃延遣罽賓国語 第(廿六) 今は昔、天竺(インド)で、仏(釈尊)が衆生を教化するため、舎利弗・目連・迦葉・阿難などの御弟子五百人を、各諸国にわけて派遣しました。迦旃延(かせんねん、カッチャーナ)は罽賓国(けいひんこく)... 2026.03.15巻三
巻三巻三第二十五話 王にそむいて仏の教えを聞いた后の話 巻3第25話 后背王勅詣仏所語 第(廿五) 今は昔、天竺(インド)に大王がありました。五百人の后がおりました。大王は宣を下しました。 「宮中の后、ならびに美しい侍女は、仏の道に入ってはならない。もし、この宣にそむく者があれば、刀兵を派遣... 2026.03.06巻三
巻三巻三第二十四話 天界を見た目連尊者の弟の話 巻3第24話 目連尊者弟語 第(廿四) 今は昔、仏(釈尊)の弟子である目連(目犍連、モッガラーナ)尊者に、一人の弟がありました。家は大変裕福で、財宝も豊かに持っていました。しかし、弟はまったく善根を積もうとせず、ただひたすらに、この世の欲... 2025.12.18巻三
巻三巻三第二十三話 ケチで欲深い女が聖者になった話 巻3第23話 跋提長者妻慳貪女語 第(廿三) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がいました。名前を跋提(ばつだい)といいます。彼は、仏の弟子である迦葉(かしょう)・目連(もくれん)・阿那律(あなりつ)などの教えによって、邪心を捨て、善の道... 2025.11.30巻三
巻三巻三第二十二話 まったく同じ姿の男が現れた話 巻3第22話 盧至長者語 第(廿二) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がありました。盧至(るし)といいます。慳貪(けち)の心が深く、妻の親戚や従者にも、かぎりなく惜しみました。 「ただひとり、人がいない静かなところで、思うまま飲食しよ... 2025.09.18巻三
巻三巻三第二十一話 屎尿の穢にまみれた女が神通を現じた話 巻3第21話 長者家浄屎尿女得道語 第(廿一) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がありました。その家に、屎尿の穢を浄むる(便所掃除をする)女がありました。家の人の屎尿を朝夕に運び浄めて過ごしました。家の人はみな、この女を汚く思い侮蔑して... 2025.09.01巻三
巻三巻三第十九話 仏を疑った老女奴隷の話 巻3第19話 須達家老婢得道語 第(十九) 今は昔、天竺(インド)の舎衛城(シュラーヴァスティー、コーサラ国の首都)に、須達長者(スダッタ、祇園精舎を寄贈した富豪)が住んでいました。老婢(老いた女奴隷)がひとりありました。名を毗低羅(びて... 2025.07.05巻三
巻三巻三第十八話 聖者が小僧に化けていた話 巻3第18話 駈二人羅漢弟子比丘語 第(十八) 今は昔、天竺(インド)の王城(都)では、三宝(仏法僧)を供養するとき、蘇(チーズのような乳製品)・蜜(はちみつ)がなければ、供養しませんでした。 ある施主が山寺に登り、比丘(僧)を供養しよ... 2025.03.11巻三
巻三巻三第十七話 十二年監獄に入れられた高僧の話 巻3第17話 羅漢比丘為感報在獄語 第(十七) 今は昔、罽賓国(けいひんこく)に一人の比丘(僧)がありました。深山で仏道を修して、羅漢果を得ました(聖者になった)。 そのころ、郷に一人の優婆塞(うばそく、在家信者)がありました。牛を失っ... 2025.10.20巻三
巻三巻三第十六話 王に見そめられ后となった貧しい娘の話 巻3第16話 貧女現身成后語 第(十六) 今は昔、摩竭提国(マガダ国)に一人の貧しい老女がおりました。年は八十余りで、十四歳の一人の娘がありました。娘の母に対する孝心はとても深いものでした。 あるとき国の大王の行幸がありました。国... 2024.02.01巻三