巻二十九

巻二十九第十六話 女房の正体が盗賊団の首領だった話(欠話)

巻29第16話 或所女房以盗為業被見顕語 第十六(欠文) 【解説】 松元智宏 標題のみにとどまっており、本文欠話。 『古今著聞集』十二巻第四百三十三話に上臈女房が盗賊団の首領であったことが露見して逮捕された話があり、本話と同筋と考えられて...
巻二

巻二第十八話 過去の善行によってミャンマーの王となった人の話

巻2第18話 金地国王詣仏所語 第(十八) 今は昔、天竺の南の方に、金地国(ミャンマー)という国がありました。その国に摩訶劫賓那(まかこうれいな)という王がありました。王は聡明で智恵があり、強い力と勇猛な心を持っていました。意気さかんな四...
巻二十五

巻二十五第十一話 源頼信、盗人を説得する

巻25第11話 藤原親孝為盗人被捕質依信頼言免語 第十一 今は昔、河内守(かわちのかみ・現在の大阪府東部の国司)源頼信朝臣(みなもとのよりのぶのあそん)が上野守(こうずけのかみ・現在の群馬県の国司)としてその任国にいたころ、その乳母子(め...
巻六

巻六第十五話 鉢の中に浄土がひろがっていた話

巻6第15話 震旦悟真寺恵鏡造弥陀像生極楽語 第十五 今は昔、震旦の都(長安)に、悟真寺という寺がありました。その寺に恵鏡という僧がおりました。淄州の人です。出家後は常に粗食に甘んじ、常に修行しておりました。 恵鏡は彫刻の才があり、釈迦...
巻三

巻三第三話 目連が空を飛び多くの世界を訪れた話

巻3第3話 目連為聞仏御音行他世界語 第三 昔、仏の御弟子の目連(モッガラーナ)尊者は神通力が一番の御弟子でした。諸々の御弟子や比丘に「我々は仏のお声を所々で聞くが、常に同じ声でただおそばで聞いているようだ。そこで、私は神通力をもって遙か...
巻二十九

巻二十九第十五話 糸を盗んだ検非違使(警察官)の話

巻29第15話 検非違使盗糸被見顕語 第十五 今は昔、ある夏の頃であります。検非違使が大勢下京(京都市下京区)辺りに行って、盗人の逮捕に当たっておりました折に、盗人を捕らえて縛りつけましたので、もはや帰るべきであるのに、□□(欠字)という...
巻二十九

巻二十九第十四話 闇に響く女の泣き声の話

巻29第14話 九条堀河住女殺夫哭語 第十四 今は昔、延喜(えんぎ:醍醐天皇)の御代のこと、天皇が夜、清涼殿※1の御寝所においでになられました時のことでございます。にわかに蔵人※2をお召しになられたので、蔵人が一人参上したところ、天皇が、...
巻二

巻二第十七話 塔を修治した金色に輝く子の話

巻2第17話 迦毗羅城金色長者語 第(十七) 今は昔、天竺の迦毗羅城(かぴらじょう、釈尊の出身地カピラバストゥ)に、長者がありました。その家は大いに富み、はかることもできないほど財宝がありました。その家に一人の男子が生まれました。その児は...
巻六

巻六第十四話 身代わりに雷を受けた仏の話

巻6第14話 震旦幽州都督張亮値雷依仏助存命語 第十四 今は昔、震旦の幽州の都督(地方官)に張亮という人がありました。府の長吏(官吏)でした。仏法を貴び、信じていました。 この人が以前、寺に入ったとき、仏の身長を計ってみると、自分と同じで...
巻二十五

巻二十五第十話 主君でない者に殺人を命じられた平貞道の話

巻25第10話 依頼信言平貞道切人頭語 今は昔、源頼光朝臣(みなもとのよりみつあそん)の家に多くの客が集まって酒宴をしていましたが、その中に、弟の頼信朝臣(よりのぶあそん)も来ていました。その頼光朝臣の郎等に、平貞道(たいらのさだみち)と...
巻二十

巻二十第二十四話 銭を惜しんで毒蛇になった僧の話

巻20第24話 奈良馬庭山寺僧依邪見受蛇身語 第廿四 今は昔、奈良に馬庭山寺という寺がありました。その山寺に、一人の僧が住んでいました。長くその寺でねんごろに勤め行っておりましたが、智りは得られず、邪見の心が深く、物を惜しんで人に与えるこ...
巻二十六

巻二十六第三話 洪水にあい火災にあい高木につるされ、それでも生きた童子の話

巻26第3話 美濃国因幡河出水流人語 第三 今は昔、美濃国(岐阜県)に因幡河(長良川)という大河がありました。雨が降って水が出た時には、量り無い洪水になりました。河辺に住む人は、洪水のときに登るために、家の天井を強くつくり、板敷の様に固め...
巻十一

巻十一第五話 優れた僧・道慈と経論を発見した神叡の話

巻11第5話 道慈亙唐伝三論帰来神叡在朝試語 第五 今は昔、聖武天皇の御代に、道慈・神叡という二人の僧がありました。 道慈は大和国の添下の郡(奈良県生駒市)の人、俗姓は額田の氏です。心智り広く、法の道を学ぶに明るく、法を深く学び伝えるため...
巻六

巻六第十三話 刺された男が縫いつけのある仏に助けられた話

巻6第13話 震旦李大安依仏助被害得活 第十三 今は昔、震旦の隴西に、李大安という人がありました。工部尚書(唐の役人、長官)大亮という人の兄です。武徳年間(西暦616~626、唐の時代)に、弟の大亮は、越州の総官を任じられました。兄の大安...
巻十七

巻十七第二十九話 地蔵尼君と呼ばれた女の話

巻17第29話 陸奥国女人依地蔵助得活語 第廿九 今は昔、陸奥国(東北地方)に恵日寺という寺がありました。入唐した興福寺の僧、得一菩薩が建てた寺です。その寺のわきに尼がありました。平の将行という人の第三の娘です。この尼は出家する前、とても...
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