巻二十二(全)巻二十二第二話 藤原不比等と子供たち 巻22第2話 淡海公継四家語第二 今は昔、淡海公(たんかいこう)と申し上げる大臣がおいでになりました。実名は不比等(ふひと)と申し上げます。大織冠(だいしょくかん・藤原鎌足)のご長男で、母は天智天皇のお后であります。 さ... 2018.07.01巻二十二(全)
巻一(全)巻一第五話② リクツだけじゃダメなんだ(釈迦伝11) 巻1第5話 悉達太子於山苦行語 第五 (巻一第五話①より続く) 太子は阿羅邏(あらら)仙人のもとに参りました。 天人たちが仙人に告げました。 「悉達(しっだ)国の王子が、国を捨て、父王と別れて、無上正真の道を求め、一切衆生の苦を救う... 2018.07.01巻一(全)
巻一(全)巻一第五話① 苦行の理由(釈迦伝10) 巻1第5話 悉達太子於山苦行語 第五 今は昔、悉達太子は出家して、跋伽(ばか)仙人の苦行林に入りました。仙人は太子を迎え、深く敬って言いました。 「多くの仙人には威光というものがありません。だからこそあなたをお迎えしたいと思ったのです」... 2018.06.27巻一(全)
巻五(全)巻五第七話 生きている息子の肉を食べて生き残る王の話 巻5第7話 波羅奈国羅睺大臣擬罸国王語 第七 今は昔、天竺の波羅奈国(ヴァーラーナシー)に大王がおりました。寝ている間に王宮の守護神がやってきて、「羅睺(らご)大臣が王位を奪う為に大王を殺させようとしている。すぐに国の外へ出てお逃げなさい... 2020.02.27巻五(全)
巻十七(全)巻十七第一話 地蔵の化身に出会った話 巻17第1話 願値遇地蔵菩薩変化語 第一 今は昔、京の西部に住む僧がありました。たいへん熱心に仏道を歩んでおりました。とくに、地蔵菩薩にたいする思いが強く、「この身のまま、生身の地蔵にお会いして、教えを乞いたい」と考えておりました。 ... 2018.06.23巻十七(全)
巻二十二(全)巻二十二第一話 中臣鎌足が藤原の姓を賜わった話 巻22第1話 大職冠始賜藤原姓語第一 今は昔、皇極(こうぎょく)天皇と申し上げた女帝の御世に、皇子の天智(てんじ)天皇は皇太子でいらっしゃいました。その当時、一人の大臣がいました。蘇我蝦夷(そがのえみし)といい、馬子(うまこ)の大臣(おとど... 2018.06.22巻二十二(全)
巻一(全)巻一第四話③ 髪を落とし、苦行林に入った(釈迦伝09) 巻1第4話 悉達太子出城入山語 第四 (巻一第四話②より続く) 太子は跋伽(ばか)仙人の苦行林にたどりつきました。馬より降り、背をなでながら言いました。 「私はついにここまで来た。この上なく喜ばしいことだ」 さらに、車匿に告... 2018.06.15巻一(全)
巻一(全)巻一第四話① 父は子の心を知り涙した(釈迦伝07) 巻1第4話 悉達太子出城入山語 第四 今は昔、浄飯王の子・悉達太子は十九歳になりました。出家したいという気持ちを宿して、父王に面会しました。まるで帝釈天が梵天に詣でるように(どちらもバラモン教の神、仏教の守護神)、堂々とした姿でした。 ... 2018.06.05巻一(全)
巻一(全)巻一第四話② 愛馬とともに城を出た(釈迦伝08) 巻1第4話 悉達太子出城入山語 第四 (巻一第四話①より続く) 真夜中を過ぎたころ、浄居天そしてさまざまな天人が虚空に充ち満ちて、声をあわせて太子に語りかけました。 「城の内にある者も外にある者もことごとく眠っています。出家するなら今... 2018.06.08巻一(全)
English4-24 A Great Buddhist Philosopher Nagarjuna Became an Invisible Man and Raped Many Queens Konjaku Monogatari Volume 4 episode 24th Once upon a time, there was a Buddhist philosopher, Nagarjuna, in India. He was... 2018.05.30English
巻二十(全)巻二十第一話 天狗が海に不思議な音を聞いた話 巻20第1話 天竺天狗聞海水音渡此朝語 第一 今は昔、天竺(インド)に天狗がおりました。 天竺より震旦(中国)へと渡る道に、海の水が 「諸行無常。是法滅法。生滅々已。寂滅為楽。」 と鳴るところがありました。 天狗はこれを聞いて大い... 2018.05.29巻二十(全)
巻一(全)巻一第三話③ 死を知った。どう生きるか考えた(釈迦伝06) 巻1第3話 悉達太子在城受楽語 第三 (巻一第三話②より続く) そのころ、ひとりのバラモンの子がありました。名を憂陀夷(うだい)と申します。聡明で智恵に恵まれ、弁舌に長けていました。 王は彼を呼びこう言いました。 「太子は今世に... 2018.05.24巻一(全)
巻一(全)巻一第三話② 老いと病を知る(釈迦伝05) 巻1第3話 悉達太子在城受楽語 第三 (巻一第三話①より続く) あるとき、太子はたくさんの花が咲きほこり、泉が清々しくすずしく流れていると聞いて、「外に出てみよう」と考えました。太子は侍女を遣わし、これを王に願い出ました。 「城に... 2018.05.21巻一(全)
巻一(全)巻一第三話① 王子は女に興味を示さなかった(釈迦伝04) 巻1第3話 悉達太子在城受楽語 第三 今は昔、浄飯王の子・悉達太子(しっだたいし、シッダールタ王子)は、十七歳になりました。父王は大臣を集め、宣言しました。 「太子はすでに大人になった。后をめとってやろう。誰か、これはという娘を知る者はある... 2018.05.18巻一(全)
巻七巻七第三話 邪教を崇める老母が天界に転生した話 巻7第3話 震旦豫州神母聞般若生天語 第三 今は昔、震旦の予州にひとりの老母がおりました。若い頃から因果の理法を否定する邪見の持ち主で、鬼神を崇める邪教を深く信仰し、仏法には目を向けようともしませんでした。仏法を嫌うあまりに寺や塔には... 2018.05.11巻七