巻四

巻四第三十六話 美しい鳥に乗って旅立った人々の話

巻4第36話 天竺安息国鸚鵡鳥語 第卅六 今は昔、天竺の安息国の人は仏法を知りませんでした。 この国に鸚鵡(オウム)という鳥が飛んできました。黄金の色をしていて、白いところや青いところもある美しい鳥です。しかも、この鳥は人間のよ...
巻四

巻四第三十五話 子が死んでも動じない父母の話

巻4第35話 仏御弟子値田打翁語 第卅五 今は昔、天竺。 仏の御弟子である一人の比丘(僧侶)が歩いていました。 老人と若い男がふたり、荒地を耕しています。 比丘が「田を作っているのだろう」と思っていると、若い男が急に倒れ、死...
今昔物語集について

貨幣経済、ボランティア、テクノロジーそして千年の心

『今昔物語集』が書かれた時期は、貨幣経済がほとんどなかった時代です。 このテーマは歴史学者・網野善彦の著書にくりかえし出てきます。 じゃあ下の話はどう説明つけんのさと食ってかかりたくなりますが、当時は文盲率が驚くほど高かったですから...
巻四

巻四第三十四話 大金を投げ捨てた兄弟の話

巻4第34話 天竺人兄弟持金通山語 第卅四 今は昔、天竺に兄弟がありました。ともに旅をするうち、それぞれが千両の金を得ました。 山々を通っていくうち、兄は思いました。 「弟を殺し、千両の金を奪って、私の千両に加えれば、二千両に...
巻四

巻四第三十三話 牛をほめて賭けに勝った話

巻4第33話 天竺長者婆羅門牛突語 第卅三 今は昔、天竺に長者とバラモンがありました。千両をかけて牛を闘わせていました。日を決めて、それぞれが一頭ずつ牛を出し、闘う様子を眺めるのです。これを見に来る人も多勢いました。 長者が言いました。...
巻四

巻四第三十二話 薬が人となり皇子を救った話

巻4第32話 震旦国王前阿竭陀薬来語 第卅二 今は昔、震旦(中国)に皇子がありました。容姿が端正で美しい心をもっていました。父王はこの皇子をたいへんに愛していました。 やがて、皇子は重い病を得て床につき、数か月が経ちました。国王...
ほんやくネットについて

【協力】クレジットに関して(援助について)

このプロジェクトへの経済的援助を求めます。 経済的援助とは、「スタッフとして参加はできないが、ヘルプはする」というスタンスでご協力いただくことです。 援助いただいた方は、【協力】としてクレジットいたします。 個人的には、こ...
巻五

巻五第四話 女を背負った一角仙人が山から王宮にやってくる話

巻5第4話 一角仙人被負女人従山来王城語 第四 今は昔、天竺に一角仙人という仙人がありました。額に角がひとつ生えていたことから、そのように呼ばれていました。 山奥で長いこと修行を積んでいました。雲に乗って空を飛び、高い山を動...
ほんやくネットについて

あなたの功績は1000年残る。

あなたが華族の血筋なら別ですが、そうでないかぎり墓は100年もちません。 あなたの周囲に100年以上残ってる墓がありますか? ほとんどないはずだし、あっても誰が入ってるかわからないはずです。 つまり、墓というモニュメントは、あなた...
巻四

巻四第三十一話 王の殺意から逃れた名医の話

巻4第31話 天竺国王服乳成嗔擬殺耆婆語 第卅一 今は昔、インドに国王がありました。心はねじ曲がっていたし、いつもうとうとして、眠ってばかりいました。まるで寝ることが仕事のようでした。 こんな人はそうはいません。大臣や公卿は「こ...