第十巻十第三十二話 何度も王をあざむいた盗人の話 巻10第32話 震旦盗人入国王倉盗財殺父語 第卅二 今は昔、震旦の□の時代に、国王の財宝を保管する大きな蔵がありました。 その蔵に、財宝を盗もうと二人の盗人が入りました。この二人は親子でした。父親が蔵の中で財宝を取り出し、子は外に立って... 2026.01.05第十
第十巻十第三十一話 敵の首にしるしをつけ帝となった太子の話 巻10第31話 二国互挑合戦語 第卅一 今は昔、震旦に二つの国がありました。一方を□といい、もう一方を□といいました。 この二つの国は常に険悪な仲で、互いに攻撃し合うことは数限りがありませんでした。どちらも、「今度こそは相手に打ち勝って... 2025.12.29第十
第十巻十第三十話 嘘で武将を取り戻した話 巻10第30話 漢武帝蘇武遣胡塞語 第三十 今は昔、漢の武帝の御代に、蘇武(前漢の武将)という人がありました。 帝が□によってこの人を胡塞(こさい、解説参照)にお遣わしになりましたが、長らく帰還が叶わず、何年もその地に留まったままになっ... 2025.12.23第十
第十巻十第二十九話 両腕を斬り落とされても玉を奉じ続けた玉造の話 巻10第29話 震旦国王愚斬玉造手語 第廿九 今は昔、震旦の□の時代に、一人の玉を造る(原石から宝石をつくる)職人がありました。名を卞和(べんか)といいました。 玉を造って国王に奉じ献ったところ、王はその玉を他の玉造り職人に見せて真贋を... 2025.12.18第十
第十巻十第二十八話 童子の顔の巨大魚が現れた話 巻10第28話 震旦国王行江鈎魚見大魚怖返語 第廿八 今は昔、震旦の□の時代に、国王が、大臣や公卿、百官をも引き連れて□という大きな入江のある場所に行幸され、釣りをして一日行楽しようと思われました。そこですぐにその入江の辺りに多くの建物が... 2025.12.08第十
第十巻十第二十七話 家を捨てると花が消えた話 巻10第27話 震旦三人兄弟売家見荊枯返直返住語 第廿七 今は昔、震旦の□の時代に、三人の兄弟がありました。長男は田達といい、次男は田旬といい、三男を田烟といいました。両親の亡くなった後、三人は同じ一つの家に住み、日々を暮らしていました。... 2025.12.07第十
第十巻十第二十六話 箏の音で結ばれた男女の話 巻10第26話 文君興箏値相如成夫妻語 第廿六 今は昔、震旦の漢の時代に、卓文君という女人がいました。姿かたちの端正美麗なことは世の中に並ぶ者がないほどでした。国王に仕え、この上ない寵愛を受けていました。また、文君をひと目見た人は、その美... 2025.12.03第十
第十巻十第二十五話 学問に夢中になり妻を失った男の話 巻10第25話 高鳳任笇州刺史迎旧妻語 第廿五 今は昔、震旦の漢の時代に高鳳という人がありました。幼い頃より、大変聡明で、昼夜問わず学問を学び、他のことに気を取られることはありませんでした。 しかし、高鳳の家はとても貧しく、また、側に居... 2025.11.30第十
第十巻十第二十四話 亡父の霊に学んだ子の話 巻10第24話 震旦賈誼死後於墓文教子語 第廿四 今は昔、震旦の漢の時代に賈誼(かぎ。前漢の政治家・思想家・文学家。河南郡雒陽県出身)という人がありました。非常に聡明で、書を読んで理解できないということはありませんでした。 この人に一人... 2025.11.29第十
第十巻十第二十三話 病が童や鬼の姿になった話 巻10第23話 病成人形医師聞其言治病語 第廿三 今は昔、震旦の周の時代に、重い病にかかっている人がいました。名医がいて、この病人を治療してほしいと招きましたところ、医師は承知しました。 この医師がその夜、夢を見ました。その病人の病が二... 2025.11.24第十
第十巻十第二十二話 見知らぬ人の遺言に従った男の話 巻10第22話 宿駅人随遺言金副死人置得徳語 第廿二 今は昔、震旦の漢の時代、一人の人が他国へ行く途中で日が暮れてしまったので、ある宿駅に宿をとることにしました。そこには以前から泊まっていた病人がおりました。お互いに相手が誰かということは... 2025.11.12第十
第十巻十第二十一話 夫の身代わりに殺された妻の話 巻10第21話 長安女代夫違枕為敵被殺語 第廿一 今は昔、震旦の唐の時代に、長安に一人の女がありました。美しい容貌の、正直な人でした。 この女には夫がありました。そしてこの夫には敵がいました。 その敵が夫を殺そうと夫婦の家へやってきま... 2025.11.04第十
第十巻十第二十話 亡友に恩を返した人の話 巻10第20話 直心季札釼懸徐君墓語 第二十 今は昔、震旦の周の時代に、季礼という人がいました。武芸に秀でており、真っ直ぐな心根の人でした。 この人が国王の命により、謀反を起こした者たちを討伐するために他州へ行こうとしていた時、突然大雨... 2025.10.30第十
第十巻十第十九話 割れた鏡が妻の不貞を知らせた話 巻10第19話 不信蘇規破鏡与妻遠行語 第十九 今は昔、震旦の□の時代に蘇規という人がいました。 この人が国王の勅使として遥か遠い国へ行くことになりました。そこで蘇規は妻に告げました。「私は国王の使いとして遥か遠い国へ行かねばなりません... 2025.10.27第十
第十巻十第十八話 亡き妻の霊に打たれ死んだ男の話 巻10第18話 霍大将軍値死妻被打死語 第十八 今は昔、震旦の武帝の代に、霍(かく)大将軍という人がいました。勇猛さと知恵を兼ね備えた人であり、国王の御娘を妻としていました。 ところが、この妻が急死してしまいました。将軍は非常に嘆き悲し... 2025.10.23第十