第十(全)巻十第四十話 呑み友達をたたえた話 巻10第40話 利徳明徳興酒常行会語 第四十 今は昔、震旦の□の時代に、利徳・明徳という二人の酒呑みがいました。この二人は、三日と開けずに互いに行き来しては、酒を呑むことを常としていました。 ある時、利徳は耕すために家を出ていました。明... 2026.02.14第十(全)
第十(全)巻十第三十九話 白いカラスと角の生えた白馬を得た話 巻10第39話 燕丹令生馬角語 第卅九 今は昔、震旦の秦の時代に燕丹という人がありました。この人は、勇猛果敢で、聡明な人でした。 この人がまだ幼い時、国王(後の秦の始皇帝)に随って秦に向かいました。その後、「故郷に帰ろう」と思いましたが... 2026.02.08第十(全)
第十(全)巻十第三十八話 竜から財宝を得た猟師の話 巻10第38話 於海中二竜戦猟師射殺一竜得玉語 第卅八 今は昔、震旦に一人の猟師がいました。 海辺に山がせり出している所に行って、「鹿が来るのを待ち伏せして射よう」と隠れていました。ところが、海を見ると、二匹の竜が出てきました。一匹は青... 2026.02.04第十(全)
第十(全)巻十第三十七話 市で粥を配り続けた老婆の話 巻10第37話 長安市汲粥施人嫗語 第卅七 今は昔、震旦の長安の市で、粥をたくさん作って市の人たちに食べさせてくれる老婆がいました。 この市に行き交う人は数知れず、また、日の出から日の入りまで市の門を出入りする人が絶えないのですが、市の... 2026.01.31第十(全)
第十(全)巻十第三十六話 血ぬられた塔の話 巻10第36話 嫗毎日見卒堵婆付血語 第卅六 今は昔、震旦の□の時代に、□州というところに大きな山がありました。その山の頂に卒堵婆(塔)がたっていました。そしてその山の麓に一人の老婆が住んでいました。齢八十ばかりの人でした。 その老婆は... 2026.01.31第十(全)
第十(全)巻十第三十五話 塔の上に置き去りにされた石工の話 巻10第35話 国王造百丈石卒堵婆擬殺工語 第卅五 今は昔、震旦の□の時代に、百丈(約300メートル)の石の卒堵婆(塔、解説参照)を造る石工がいました。 その時の国王が、その石工に命じて百丈の卒堵婆を造らせました。すっかり造り終わって思... 2026.01.27第十(全)
第十(全)巻十第三十四話 后を犯し、天狗になった聖人の話 巻10第34話 聖人犯后蒙国王咎成天狗語 第卅四 今は昔、震旦の□の時代に、□というところに、人里から遥かに遠く離れた深い山奥の谷に柴の庵を造り、戸を固く閉ざして人に知られることなく、長年修行をしている聖人がありました。この聖人はその修行... 2026.01.17第十(全)
第十(全)巻十第三十三話 生贄の娘を后にした王の話 巻10第33話 立生贄国王止此平国語 第卅三 今は昔、震旦の周の時代に□という男がありました。また、震旦の北方には□という広大な国がありました。 この人がその国の王となり、さっそく国へと向かいました。国境を越えるとすぐ、王はその国の住人... 2026.01.11第十(全)
第十(全)巻十第三十二話 何度も王をあざむいた盗人の話 巻10第32話 震旦盗人入国王倉盗財殺父語 第卅二 今は昔、震旦の□の時代に、国王の財宝を保管する大きな蔵がありました。 その蔵に、財宝を盗もうと二人の盗人が入りました。この二人は親子でした。父親が蔵の中で財宝を取り出し、子は外に立って... 2026.01.05第十(全)
第十(全)巻十第三十一話 敵の首にしるしをつけ帝となった太子の話 巻10第31話 二国互挑合戦語 第卅一 今は昔、震旦に二つの国がありました。一方を□といい、もう一方を□といいました。 この二つの国は常に険悪な仲で、互いに攻撃し合うことは数限りがありませんでした。どちらも、「今度こそは相手に打ち勝って... 2025.12.29第十(全)
第十(全)巻十第三十話 嘘で武将を取り戻した話 巻10第30話 漢武帝蘇武遣胡塞語 第三十 今は昔、漢の武帝の御代に、蘇武(前漢の武将)という人がありました。 帝が□によってこの人を胡塞(こさい、解説参照)にお遣わしになりましたが、長らく帰還が叶わず、何年もその地に留まったままになっ... 2025.12.23第十(全)
第十(全)巻十第二十九話 両腕を斬り落とされても玉を奉じ続けた玉造の話 巻10第29話 震旦国王愚斬玉造手語 第廿九 今は昔、震旦の□の時代に、一人の玉を造る(原石から宝石をつくる)職人がありました。名を卞和(べんか)といいました。 玉を造って国王に奉じ献ったところ、王はその玉を他の玉造り職人に見せて真贋を... 2025.12.18第十(全)
第十(全)巻十第二十八話 童子の顔の巨大魚が現れた話 巻10第28話 震旦国王行江鈎魚見大魚怖返語 第廿八 今は昔、震旦の□の時代に、国王が、大臣や公卿、百官をも引き連れて□という大きな入江のある場所に行幸され、釣りをして一日行楽しようと思われました。そこですぐにその入江の辺りに多くの建物が... 2025.12.08第十(全)
第十(全)巻十第二十七話 家を捨てると花が消えた話 巻10第27話 震旦三人兄弟売家見荊枯返直返住語 第廿七 今は昔、震旦の□の時代に、三人の兄弟がありました。長男は田達といい、次男は田旬といい、三男を田烟といいました。両親の亡くなった後、三人は同じ一つの家に住み、日々を暮らしていました。... 2025.12.07第十(全)
第十(全)巻十第二十六話 箏の音で結ばれた男女の話 巻10第26話 文君興箏値相如成夫妻語 第廿六 今は昔、震旦の漢の時代に、卓文君という女人がいました。姿かたちの端正美麗なことは世の中に並ぶ者がないほどでした。国王に仕え、この上ない寵愛を受けていました。また、文君をひと目見た人は、その美... 2025.12.03第十(全)