巻一

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巻一第十七話 家を出よと勧める父と涙にくれる母の話

巻1第17話 仏迎羅睺羅令出家給語 第十七 今は昔、仏は息子の羅睺羅(らごら、ラーフラ)を出家させようと考え、目連(モッガラーナ)を使者として迎えに遣わそうと考えていました。羅睺羅の母・耶輸陀羅(やしゅだら、ヤショーダラー。釈尊の奥さん、...
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巻一第十六話 差し出された指を見て弟子になった話

巻1第16話 鴦掘摩羅切仏指語 第十六 今は昔、天竺に鴦掘摩羅(あうくつまら、アングリマーラ)という人がありました。指鬘比丘(しまんびく)の弟子です。師から受けた外道(仏教以外の信仰)の法を学んでいました。 師の指鬘比丘は鴦掘摩羅に言い...
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巻一第十五話 母なくして子が生まれた話

巻1第15話 提何長者子自然太子語 第十五 今は昔、天竺に提何(だいか)長者という人がありました。提何夫妻は年老いていましたが、子がありませんでした。 提何は妻に語りました。 「天上の世界、そして人間の世界では子がある人こそ富める人だ...
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巻一第十四話 仏教が伝わらない街を教化した話

巻1第14話 仏入婆羅門城教化給語 第十四 今は昔、婆羅門城(ばらもんじょう)には仏法が伝えられておらず、みなが外道(仏教以外の教え)を信じ、その典籍を学んでいました。仏は教化のため、城に入りました。 外道が説きました。 「城に狗曇沙...
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巻一第十三話 仏が長者の家に行った話

巻1第13話 満財長者家仏行給語 第十三 今は昔、天竺に満財長者という人がいました。満財には息子がありました。また、須達(しゅだつ、祇園精舎を寄進した)長者という人がありました。須達には娘がありました。 満財が須達の家に行くと、端厳美麗...
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巻一第十二話 釈迦をワナにかける話

巻1第12話 仏勝蜜外道家行給語 第十二 今は昔、天竺に外道(仏教以外の信仰を持つ者)がありました。名を勝蜜といいます。「仏(釈尊)をなんとかして殺害しよう」と考え、はかりごとをめぐらせました。 「仏をお招きすることにしよう」 「やっ...
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巻一第十一話 食を乞うた釈迦が門前払いされた話

巻1第11話 仏入婆羅門城乞食給語 第十一 今は昔、仏は婆羅門の都に入り、乞食(こつじき、托鉢)しようとしました。そのとき、この都の外道(仏教以外の宗教を奉じる者)が考えました。 「狗曇比丘(ぐどんびく、釈尊)という者がこの町で乞食して...
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巻一第十話 提婆達多が仏をあやめる話

巻1第10話 提婆達多奉諍仏語 第十 今は昔、提婆達多(だいばだった、デーヴァダッタ)という人がありました。釈尊の父方のいとこに当たります。提婆達多は釈尊の父・浄飯王の弟、黒飯王の子です。 提婆達多がいまだ太子だったころ、雁を射ました。...
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巻一第九話 舎利弗の超能力合戦

巻1第9話 舎利弗与外道術競語 第九 今は昔、釈迦如来の弟子・舎利弗(しゃりほつ/シャーリプトラ/サーリプッタ)尊者は、外道(仏教以外の教えを奉ずる者)の子でした。母の胎内にあるうちから智恵があり、母の腹を破って出てこようとしました。母は...
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巻一第八話 サールナート(鹿の園)で説いた(釈迦伝15)

巻1第8話 釈迦為五人比丘説法語 第八 今は昔、釈迦如来は波羅奈国(ばらなこく、ヴァラナシ=ベナレス)に赴き、?陳如(きょうちんにょ)など、5人の比丘が修行しているところに行きました。 5人は如来がやってくるのを見て、語りあ...