巻五

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巻五第四話 女を背負った一角仙人が山から王宮にやってくる話

巻5第4話 一角仙人被負女人従山来王城語 第四 今は昔、天竺に一角仙人という仙人がありました。額に角がひとつ生えていたことから、そのように呼ばれていました。 山奥で長いこと修行を積んでいました。雲に乗って空を飛び、高い山を動...
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巻五第十三話 焼身した兎 月の兎が生まれた話

今昔物語集 巻5第13話 三獣行菩薩道兎焼身語 第十三 今は昔、天竺に兎・狐・猿、三匹の獣がいました。彼らは誠の心を起こして菩薩の修行をしていました。 「わたしたちは前世に深く重い罪を負い、賤しい獣として生を受けた。これは前世に生き...
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巻五第十二話 五百人の皇子、国王の行幸中に皆そろって出家してしまう話

巻5第12話 五百皇子国王御行皆忽出家語 第十二 今は昔、天竺に国王がありました。五百人の皇子を持っていました。 あるときの行幸のことです。国王は五百人の皇子を前に立たせて進んでいくと、たまたま一人の比丘(僧侶)が、琴を弾きなが...
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巻五第十一話 小僧の血が五百の旅人を救った話

巻5第11話 五百人商人通山餓水語 第十一 今は昔、天竺に五百人の商人があり、商用で他国に行く途中にある山を通りました。かれらは一人の小僧(沙弥、しゃみ、年少の僧)を連れていました。 間違った方向に足をすすめ、山深い場所に迷い込...
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巻五第三話 王が盗人を大臣にした話

巻5第3話 国王為盗人被盗夜光玉語 第三 今は昔、天竺にある国がありました。その国の王はこの世にふたつとない宝とされる夜光の玉を持っていました。それを蔵に納めておいたところ、泥棒がどうやってか入り込んでそれを盗んでしまいました。 ...
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巻五第二話 国王が山に入って姫を獅子に取られる話

巻5第2話 国王狩鹿入山娘被取師子語 第二 今は昔、天竺にある国がありました。その国の王は山へ行き、人を使ってほら貝を吹かせたり鼓を鳴らしたりと山間に入らせて鹿を脅かして追いたて、そのように楽しむことがありました。さて、その王にはそれ...
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巻五第一話 女ばかりの島に流れついた話

巻5第1話 僧迦羅五百人商人共至羅刹国語 今は昔、天竺に僧迦羅という人がいました。五百の商人を乗せて船に乗り南海に進んでいきましたが、にわかに逆風が起こって矢を射るように船を南に運んでいってしましました。やがて船は大きな島に至りまし...