巻二十八

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巻二十八第六話 清原元輔、賀茂の祭りで落馬する

巻28第6話 歌読元輔賀茂祭渡一条大路語 第六 今は昔、清原元輔(きよはらのもとすけ)という歌人がいました。それが内蔵助(くらのすけ・宮中の御用物の調達にあたった内蔵寮の次官)になって賀茂祭の奉幣使を務めたのですが、一条大路を通っていると...
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巻二十八第三十九話 寄生虫の生まれ変わりがとけ失せた話

巻28第39話 寸白任信濃守解失語 第卅九 今は昔、腹の中に寸白(すんぱく・さなだ虫、条虫科の寄生虫)を持った女がいました。□□の□□という人の妻になり、男の子を産みました。その子を□□といいました。しだいに成長し、元服など済んだのち、官...
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巻二十八第三十八話 受領たるもの、倒れた所の土をつかめ

巻28第38話 信濃守藤原陳忠落入御坂語 第卅八 今は昔、信濃守(しなののかみ・現在の長野県の国司)藤原陳忠(ふじわらののぶただ)という人がいました。任国に下って国を治め、任期が終わって上京してくる途中、御坂峠(みさかとうげ・神坂峠のこと...
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巻二十八第三十一話 藤原清廉、猫を怖れて大金を支払う

巻28第31話 大蔵大夫藤原清廉怖猫語 第卅一 今は昔、大蔵丞(おおくらのじょう・大蔵省の三等官)から従五位下に昇進した藤原清廉(ふじわらのきよかど)という者がいました。大蔵大夫(おおくらのたいふ)と呼ばれていました。この男は前世が鼠でで...
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巻二十八第二十七話 伊豆守小野五友の目代の話

巻28第27話 伊豆守小野五友目代語 第廿七 今は昔、小野五友(おののいつとも・正しくは、小野五倫)という者がいました。長年、外記(げき)を勤めた功労で伊豆守(いずのかみ)になりました。 これが伊豆守として任国にいたときのこと、あいにく目...
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巻二十八第二十話 高僧の長い長い鼻の話(芥川龍之介『鼻』元話)

巻28第20話 池尾禅珍内供鼻語 第二十 今は昔、池の尾(京都府長岡京市)に、禅智内供(ないぐ、天皇など身分の高い人を修する)という高僧がありました。戒律をよく守り、真言などにも詳しく、行法はたいへん熱心でしたから、池の尾の堂塔・僧房など...
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巻二十八第五話 越前守為盛の六衛府の官人への言いわけ

巻28第5話 越前守為盛付六衛府官人語 第五 今は昔、藤原為盛朝臣(ふじわらのためもりのあそん)という人がいました。越前守(えちぜんのかみ・現在の福井県東部の国司)であったとき、六衛府の下級役人に支給すべき大粮米(だいろうのよね・官給の米...