巻二十二

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巻二十二第八話 時平の大臣、伯父の妻を盗む(谷崎純一郎『少将滋幹の母』の素材)

巻22第8話 時平大臣取国経大納言妻語 今は昔、本院の左大臣と申し上げる方がおいでになりました。御名を時平(ときひら)と申し上げます。昭宣公(しょうせんこう・藤原基経)と申し上げる関白の御子であります。この方は、本院という所に住んでおられ...
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巻二十二第七話 閑院の右大臣冬嗣の孫・高藤の恋

巻22第7話 高藤内大臣語 今は昔、閑院(かんいん)の右の大臣(おとど)と申す方がおいでになりました。御名を冬嗣(ふゆつぐ)と申し上げます。世間の評判もたいへんよく、生まれつき非常に賢い方でありましたが、若くしてお亡くなりになりました。 ...
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巻二十二第六話 堀河の太政大臣、基経のこと

巻22第6話 堀河太政大臣基経語 今は昔、堀河の太政大臣と申し上げる方がおいでになりました。御名を基経(もとつね)と申し上げました。この方は長良(ながら)の中納言の御子であります。大臣は生まれつき並ぶ者のないほどすぐれた才能をお持ちで、賢...
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巻二十二第五話 藤原北家中興の祖・冬嗣と三人の息子たち

巻22第5話 閑院冬嗣右大臣幷子息語 今は昔、閑院(かんいん)の右大臣、冬嗣(ふゆつぐ)と申し上げる方にたくさんの御子(みこ)たちがおいでになりました。長兄を長良(ながら)の中納言と申し上げます。どういうわけか、この中納言は長男でいらっし...
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巻二十二第四話 内麿の大臣、あばれ馬を乗りこなす

巻22第4話 内麿大臣乗悪馬語第四 今は昔、内麿(うちまろ)の右大臣と申し上げる方は、房前(ふささき)の大臣のお孫に当たり、大納言・藤原真楯(ふじわらのまたて)と申した方の御子であります。生まれつきすぐれた才能をお持ちで、殿上人(てんじょう...
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巻二十二第三話 房前の大臣が北家の祖となる話

巻22第3話 房前大臣始北家語 第三 今は昔、房前大臣(ふささきのおとど、藤原房前)と申し上げる方がおいでになりました。この方は淡海公(たんかいこう・藤原不比等)の次男であります。生まれつき非常にすぐれた才能を持っておられたので、淡海公が...
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巻二十二第二話 藤原不比等と子供たち

巻22第2話 淡海公継四家語第二 今は昔、淡海公(たんかいこう)と申し上げる大臣がおいでになりました。実名は不比等(ふひと)と申し上げます。大織冠(だいしょくかん・藤原鎌足)のご長男で、母は天智天皇のお后であります。 さ...
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巻二十二第一話 中臣鎌足が藤原の姓を賜わった話

巻22第1話 大職冠始賜藤原姓語第一 今は昔、皇極(こうぎょく)天皇と申し上げた女帝の御世に、皇子の天智(てんじ)天皇は皇太子でいらっしゃいました。その当時、一人の大臣がいました。蘇我蝦夷(そがのえみし)といい、馬子(うまこ)の大臣(...