巻二十

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巻二十第八話 良源僧正の霊が余慶僧正を伏した話(欠話)

巻20第8話 良源僧正成霊来観音院伏余慶僧正語 第八(欠文) 【解説】草野真一 下の護符は、良源僧正の二態をあらわしている。(クリックすると拡大) 左は元三大師(がんざんだいし)、天台宗最高位の天台座主まで上り詰めた良源の肖像であ...
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巻二十第七話 鬼と交わり続けた皇后の話

巻20第7話 染殿后為天狗被嬈乱語 第七 今は昔、染殿后といい、文徳天皇の母(実際には后)であり、藤原良房太政大臣(関白)の娘にあたる人の話です。比するもののない妙なる美しさを備えた方でした。 この后は、常にもののけの病を患...
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巻二十第六話 憑かれた女に誘惑される話

巻20第6話 仏眼寺仁照阿闍梨房託天狗女来語 第六 今は昔、京の東山は仏眼寺に仁照阿闍梨(あじゃり、高位の僧)という人がありました。とても貴い方でした。 長く寺で修行し、寺を出ることもありませんでしたが、ある日、七条に住む金箔打ちの妻と...
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巻二十第五話 木から落ちた女天狗の話

巻20第5話 仁和寺成典僧正値尼天狗語 第五 今は昔、仁和寺に成典僧正という人がありました。俗姓は藤原氏であり、広沢の寛朝大僧正を師として真言の密法を受け、行法を怠ることがなかったので、僧正まで出世しました。 仁和寺の辰巳(東南)の方角...
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巻二十第四話 天狗を祭る僧侶が天皇を治癒した話

巻20第4話 祭天狗僧参内裏現被追語 第四 今は昔、円融院の天皇(円融天皇)が長らくわずらっていらっしゃったので、さまざまな御祈祷が修せられました。物の怪(もののけ)によるものと思われたので、験があると名高い僧を一人のこらず召して、祈祷を...
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巻二十第三話 天狗が仏に化けて古木に現れた話

巻20第3話 天狗現仏坐木末語 第三 今は昔、延喜の天皇(醍醐天皇)のころ(897~930)、五条の道祖神がいらっしゃるところ(現在の松原道祖神社)に、実のならない大きな柿の木がありました。 その柿の木の上に、仏が現われました。 まば...
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巻二十第二話 中国の天狗が痛めつけられる話

巻20第2話 震旦天狗智羅永寿渡此朝語 第二 今は昔、震旦(中国)に智羅永寿(ちらようじゅ)というとても法力の強い天狗がおり、日本に渡ってきました。 日本の天狗に語ります。 「わが国には、身分の高い得行の僧が多くあるが、われわれの思う...
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巻二十第一話 天狗が海に不思議な音を聞いた話

巻20第1話 天竺天狗聞海水音渡此朝語 第一 今は昔、天竺(インド)に天狗がおりました。 天竺より震旦(中国)へと渡る道に、海の水が 「諸行無常。是法滅法。生滅々已。寂滅為楽。」 と鳴るところがありました。 天狗はこれを聞いて大い...