巻二十四

巻二十四第二話 高陽親王が作ったからくり人形の話

巻24第2話 高陽親王造人形立田中語 第二 今は昔。高陽親王(かやしんのう)という方がいらっしゃいました。桓武天皇の皇子で、とても優れた工芸家として有名な方でした。京都に京極寺という寺院がありますが、これはこの高陽親王が建立したお寺です。...
巻四

巻四第四十一話 子を失った父親があの世に行った話

巻4第41話 恋子至閻魔王宮人語 第四十一 今は昔、天竺に比丘(僧)がありました。「羅漢(聖人)になろう」と思い修行していましたが、六十歳になっても羅漢になることができませんでした。とても歎き悲しみましたが、ついに力がおよびませんでした。...
巻一

巻一第二十一話 出家する王族、奴隷がもっとも重んじられた

巻1第21話 阿那律跋提出家語 第廿一 今は昔、釈迦仏の父・浄飯王(じょうぼんおう)の弟で、斛飯王(こくぼんのう、ドローノーダナ)という人がありました。 斛飯王には二人の子がありました。兄を摩訶男(まかなん、マハーナーマン)、弟を阿那律...
巻二十四

巻二十四第四十四話 阿倍仲麻呂、唐で故郷を思う歌

巻24第44話 安陪仲麿於唐読和歌語 今は昔、安陪仲麿(あべのなかまろ、仲麻呂。百人一首でも仲麿と表記)という人がいました。 遣唐使として、さまざまなことを習うために、かの国へ渡りました。 長年、帰国できませんでしたが、その後また、日...
巻二十四

巻二十四第十九話 播磨国の陰陽師・智徳法師のこと

巻24第19話 播磨国陰陽師智徳法師語 今は昔、播磨国(はりまのくに・現在の兵庫県南西部)の□□郡に陰陽師のことをする法師がいました。 名を智徳(ちとく)といいます。 長年、その国に住んで、この道を行っていましたが、この法師は陰陽道に...
巻十九

巻十九第二十四話 安倍清明、泰山府君の祭祀を行う

巻19第24話 代師入太山府君祭都状僧語 今は昔、□□という人がいました。 □□の僧であります。 なかなかの名僧なので、皇室・一般から共に尊ばれていましたが、重い病気にかかり、悩み患っているうち、日に日に病が重篤になったので、師のもと...
巻二十四

巻二十四第十七話 賀茂保憲と安倍清明、覆物を占う(欠話)

巻24第17話 保憲清明共占覆物語 【解説】柳瀬照美 本話は表題のみの本文欠話。初めから欠脱していたか、とも思われる。 陰陽道の天才、賀茂保憲と安倍清明の術くらべ。表題より、覆い隠された物を当てる試合のようであったと推察される。 陰...
巻二十四

巻二十四第十六話 安倍清明、師に従って道を習う

巻24第16話 安倍清明随忠行習道語 今は昔、天文博士・安倍清明(あべのせいめい)という陰陽師がいました。 昔の大家にも恥じぬほどのすぐれた陰陽師でありました。 幼いときから、賀茂忠行(かものただゆき)という陰陽師について...
巻二十

巻二十第八話 良源僧正の霊が余慶僧正を伏した話(欠話)

巻20第8話 良源僧正成霊来観音院伏余慶僧正語 第八(欠文) 【解説】草野真一 下の護符は、良源僧正の二態をあらわしている。(クリックすると拡大) 左は元三大師(がんざんだいし)、天台宗最高位の天台座主まで上り詰めた良源の肖像であ...
巻四

巻四第四十話 貧しく美しい娘と話さない太子の話

巻4第40話 天竺貧女書写法花経語 第四十 今は昔、天竺に女がありました。家が貧しく、財がないうえに、子もありませんでした。女は仏神に祈りました。 「せめて子をつくり、生きるたよりとしたい」 女はたちまち懐妊し、一人の女の子を産みまし...