巻六

巻六第二十六話 あらわれた仏像と失せなかった舎利の話

巻6第26話 震旦国子祭酒粛璟得多宝語 第廿六 今は昔、震旦の唐の代に、国子祭酒(文科大臣のような役職)の粛璟という人がありました。梁の武帝の玄孫です。 梁が滅び、隋の時代に入るとき、粛璟の姉は隋の煬帝の后となりました。粛璟は長ずると仏...
巻十七

巻十七第三十八話 中国で友の生まれ変わりに出会った話

巻17第38話 律師清範知文殊化身語 第卅八 今は昔、律師清範と云ふ学生(学僧)がありました。山階寺(興福寺)の僧で清水寺の別当でした。深い智りを持ち、仏のような憐れみの心を持っていました。説経のすばらしさは並ぶ者がありませんでした。さま...
巻二

巻二第二十八話② 釈迦族の滅亡(武者小路実篤『わしも知らない』元話)

巻2第28話 流離王殺釈種語 第(廿八) (①より続く) しばらく経って、好苦は流離王に進言しました。 「やはり、あの釈種は罸つべきです」 王はこれを聞き、ふたたび兵を集め、迦毗羅城に軍を進めました。 そのとき、目連が、仏の御許に...
巻二

巻二第二十八話① 身分をいつわって后とされた奴隷女の話(武者小路実篤『わしも知らない』元話)

巻2第28話 流離王殺釈種語 第(廿八) 今は昔、天竺の迦毗羅衛国(かぴらえこく、カピラヴァストゥ)は仏(釈迦)が生まれた国です。仏の親類は、みなその国にありました。釈種と呼ばれ、その国においてもっとも位の高い家柄でした。天竺では迦毗羅衛...
巻二十一(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 『今昔物語集』の訳注者であり、研究者の国東文麿氏によれば、全体の配置から推測して、第21巻は皇室関係説話が置かれるはずだったであろう、とのこと。 欠巻となったのは、説話の収集が困難であったのか、連鎖的な説話配列に当ては...
巻十八(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 国文学者で『今昔物語集』を専門とした国東文麿氏によると、第18巻は、本朝僧宝霊験説話が予定されていた。しかし、すでに第11巻以下の諸巻で多くの高僧説話を取り扱っているということがあった。そのため、これらとの重複をさけつつ...
巻八(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 『今昔物語集』は、天竺(インド)5巻、震旦(中国)5巻、本朝(日本)21巻から成る。 内容の構成は、巻第1から5を天竺仏法説話、巻第6から9を震旦仏法説話、巻第10を震旦世俗説話、巻第11から20を本朝仏法説話、巻第2...
巻二十三(全)

巻二十三第二十六話 常勝騎手・尾張兼時、競べ馬の勝負

巻23第26話 兼時敦行競馬勝負語 第(廿六) 今は昔、右近の馬場において競馬(くらべうま)が行われたとき、その第一番の組に尾張兼時(おわりのかねとき)と下野敦行(しもつけのあつゆき)とが乗りました。 兼時は競馬の騎手として、素晴らしい...
巻二十三(全)

巻二十三第二十五話 最強の相撲人、成村と常世の大一番

巻23第25話 相撲人成村常世勝負語 第(廿五) 今は昔、円融天皇の御代、永観二年(948)という年の七月□□日に、堀河院で相撲の節会が行われました。 さて、選抜試合の当日、左の最手(ほて・最上位)である真髪成村(まかみのなりむら)と右...
巻三

巻三第七話 小僧が悪竜となり古い竜を殺した話

巻3第7話 新竜伏本竜語 第(七) 今は昔、天竺の大雪山(ヒマラヤ山脈)の頂に池があり、その池に一匹の竜が住んでいました。ある頃一人の羅漢がおり、この竜に招かれ、その供養を受けるために縄床に座ったまま空を飛んで毎日竜の住処にでかけました。...
巻六

巻六第二十五話 阿閦仏を信じ歓喜国に生まれた人の話

巻6第25話 震旦鐫恵造阿閦仏生歓喜国語 第廿五 今は昔、震旦の隋の開皇の代に、鐫恵(せんえ)という僧がありました。出身地はわかりません。一生の間、不退転の位であることを期して、阿?仏の像を図絵すること一千躯、身の丈三尺(約0.9メートル...
巻二十

巻二十第三十二話 飢えた母と報いを受けて死んだ娘の話

巻20第32話 古京女為母依不孝感現報語 第卅二 今は昔、古京の時(都が奈良にあったころ)、一人の女がありました。孝養の心をもたず、母を養いませんでした。 母は寡婦で貧しく食がなく、飯を炊くことができなかったとき、思いました。 「娘の...
巻二十三(全)

巻二十三第二十四話 賊を返り討ちにした姫の話

巻23第24話 相撲人大井光遠妹強力語 第(廿四) 今は昔、甲斐国(かいのくに・現在の山梨県)に大井光遠(おおいのみつとお)という左近衛府方の相撲人がいました。 背丈は低いですが、堅肥りでがっしりしており、力が強く、足さばきもくて、すば...
巻十一

巻十一第十五話 インドから日本へわたった仏像の話(元興寺の由来)

巻11第15話 聖武天皇始造元興寺語 第十五 今は昔、元明天皇は奈良の都に元興寺を建立しました。堂塔を建て、金堂には□丈の弥勒像を安置しました。この弥勒は日本で造った仏ではありませんでした。 昔、東天竺に生天子国という国があ...
巻二

巻二第二十七話 指先から甘露(ソーマ)をしたたらせる神の話

巻2第27話 天竺神為鳩留長者降甘露語 第(廿七) 今は昔、天竺に鳩留(くる)という長者がありました。五百人の商人をひきつれ、商いのために遠くの国に向かいましたが、途中で食糧が尽き、みな飢え倒れました。長者は思い煩い、あたりを見回しました...
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