巻十二巻十二第十一話 橋が声を発した話 巻12第11話 修行僧広達以橋木造仏像語 第十一 今は昔、聖武天皇の御代に僧がありました。名を広達といいます。俗姓は下毛野の公、上総の国武射の郡(千葉県山武市)の人です。 広達は仏道を求め、ねんごろに修行していました。大和国吉野郡(奈良... 2025.02.02巻十二
巻七巻七第十一話 唐の皇帝が仁王経を講じて雨を降らせた話 巻7第11話 震旦唐代依仁王般若力降雨語 第十一 今は昔、震旦の唐の代宗皇帝(唐の八代皇帝、玄宗皇帝の孫)の御代で、永泰元年(765年)の秋、国内全土に雨が全く降らず、大干ばつとなって、あらゆる草木がみな枯れてしまい、大臣や多くの役人を始... 2025.02.02巻七
巻三十一巻三十一第十二話 人喰いの島に上陸した話 巻31第12話 鎮西人至度羅島語 第十二 今は昔、鎮西(九州)の人が、商いのために多くの人とともに船に乗り、知らぬ国に行って帰ってくる途上、鎮西の未申(南西)の方角のはるかな沖に大きな島を見つけました。人が住んでいる様子でしたから、船の者... 2025.02.02巻三十一
巻七巻七第十話 子鳩が人に生まれ変わった話 巻7第10話 震旦并州石壁寺鴿聞金剛般若経生人語 第十 今は昔、震旦の并州(山西省太原周辺)に、石壁寺(石壁山玄中寺か)という寺がありました。そのお寺には一人の老僧が住んでいました。若い頃から三業を犯すこともなく、常に法華経と金剛般若経を... 2025.02.02巻七
巻二十六(全)巻二十六第二十四話 兄を殺そうとした弟の話 巻26第24話 山城国人射兄不当其箭存命語 第廿四 今は昔、山城国(やましろのくに・京都府南部)□□郡□□郷に住む兄弟がいました。 どういう事情があったのか、弟は心の中で、何とかして兄を殺そうと思っていましたが、胸に秘めて、そ知らぬ体で... 2025.01.27巻二十六(全)
English29-18 The Tale of the Old Woman at Rashomon Gate (Original Story of Ryunosuke Akutagawa’s novel) Once upon a time, there was a man from the province of Settsu (modern-day Osaka Prefecture) who came to the capital, Kyo... 2025.01.22English
巻七巻七第九話 金剛般若経を書写して罪を逃れた僧の話 巻7第9話 震旦宝室寺法蔵誦持金剛般若得活語 第九 今は昔、震旦(中国)の酈州(河南省内郷県東)に宝室寺という寺があり、そこに一人の僧がいました。名を法蔵といいます。 武徳二年(619年)という年の閏三月(旧暦、三月の次の月)に、法蔵は... 2025.01.22巻七
巻九巻九第十五話 死んだ友があの世のことを伝えにきてくれた話 巻9第15話 河南元大宝死報告張叡冊夢語 第十五 今は昔、河南(河南省洛陽県)に、元大宝という人がありました。貞観年間(627~649、唐時代)に、大理の丞(補佐役)でした。この人は因果の理(仏教の根本原理)を信じませんでした。同僚に張叡... 2025.01.19巻九
巻七巻七第八話 般若経を書写した功徳により延命した人の話 巻7第8話 震旦天水郡志達依般若延命語 第八 今は昔、震旦(中国)の○州は天水郡(甘粛省東南部、天水市)に一人の人がおり、名を張志達といいました。以前から書籍に信を置いて、中でも道教を褒め称えて信じていました。仏法のことはさっぱり知りませ... 2025.01.19巻七
巻三十一巻三十一第十話 愛人と寝ているところに妻が押しかけてきた話 巻31第10話 尾張国匂経方妻事夢見語 第十 今は昔、尾張国(愛知県)に匂の経方という者がありました。通称を匂官首といいました。生活に不自由のない者でした。 経方は長年つれそっている本妻のほかに、慕っている女がありました。本妻は、それが... 2025.01.17巻三十一
巻七巻七第七話 天人が般若経の功徳を語った話 巻7第7話 震旦比丘読誦大品般若得天供養語 第七 今は昔、震旦(中国)の或る州に山寺が一つあって、一人の比丘(びく、僧侶のこと)が住んでいました。この比丘は大品般若経(般若経)を長年に渡って読誦し続けていました。 その間、いつも夜になる... 2025.01.17巻七
巻十九巻十九第二十二話 そうめんが蛇に変わった話 巻19第22話 寺別当許麦縄成蛇語 第廿二 今は昔、□寺の別当に□という僧がありました。僧のすがたをしていましたが。よこしまな心をもち、毎日京中の人を集めて遊び戯れ、酒を呑み、魚類を食べることに明け暮れ、して、いささかも仏事を営むことはあ... 2025.01.15巻十九
巻七巻七第六話 観音の宣で大般若経を読誦した僧の話 巻7第6話 震旦霊運渡天竺踏般若所在語 第六 今は昔、震旦(中国)に霊運という僧がいました。襄州(現在の湖北州襄陽市)の生まれです。 聖跡の巡拝をしようと、南海の浜を越えて天竺(インド)に渡りました。天竺では、般若提婆(はんにゃだいば)... 2025.01.15巻七
English1-5-3 If I die, it’s all over (The Life of Gautama Buddha 12) (Continuation from 1-5-2) The prince entered the place of ascetic practice of Uddaka Ramaputta. This was where the firs... 2025.01.11English
巻二十九(全)巻二十九第四十話 蛇に射精した僧の話 巻29第40話 蛇見僧昼寝𨳯呑受媱死語 第四十 今は昔、若い僧が尊いご身分の僧侶にお仕えしていました。すでに妻子のある僧でした。 この僧が主人の僧侶とともに三井寺(滋賀県大津市円城寺)に行きました時、夏の暑い時分で、昼間に眠たくなってし... 2025.01.10巻二十九(全)