巻二十

巻二十第二十七話 長屋王の怨霊の話

巻20第27話 長屋親王罸沙弥感現報語 第廿七 今は昔、天平元年(神亀六年)二月八日(西暦729年)、聖武天皇は元興寺において大きな法会をひらき、三宝(仏法僧)を供養しました。太政大臣(実際は左大臣)の長屋の親王という人が勅を受け、諸僧を...
巻二十三

巻二十三第十七話 尾張の小女が美濃の大女をこらしめる話

巻23第17話 尾張国女伏美濃狐語 第十七 今は昔、聖武天皇の御代に美濃国方県郡(みののくにかたがたのこおり・現在の岐阜県稲葉郡と本巣郡)小川の市(おがわのいち・岐阜県稲葉郡黒崎村古市場)に非常に力の強い女がいました。たいへんな大女です。...
巻二

巻二第二十三話 王より豊かな長者の話

巻2第23話 樹提伽長者福報語 第(廿三) 今は昔、天竺の国王の宮の前に、車輪のように大きな花や手巾(たのごい、手ぬぐい)が降ってきました。国王はこれを見て、大臣や公卿とともに喜び、言いました。「天がわれわれの国を感心なさって、花と手巾を...
巻二十五(全)

巻二十五十四話 後三年の役(欠話)

巻25第14話 源義家朝臣罸清原武衡等語 第十四(欠文) 【解説】 柳瀬照美 本話は表題だけをとどめる。表題から、後三年の役の顛末を記す予定だったもの。これによって、頼信・頼義・義家と清和源氏の嫡流の武功が代を追って列記されることになるは...
巻二十五(全)

巻二十五第十三話 前九年の役(その2)

巻25第13話 源頼義朝臣罸安陪貞任等語 第十三 (巻二十五第十三話より続く) その後、守は兵を休息させようと、あえて追撃しませんでした。また、長雨のため、十八日間ここに留まりました。その間、兵粮が底を尽き、食べ物がなくなりました。守は多...
巻二十五(全)

巻二十五第十三話 前九年の役(その1)

巻25第13話 源頼義朝臣罸安陪貞任等語 第十三 今は昔、後冷泉院(ごれいぜいいん・後朱雀天皇の第一皇子で、母は藤原道長の娘・嬉子)の御代に、奥州六郡(胆沢・和賀・江刺・稗貫・斯波・岩手)の内に安陪頼良(あべのよりよし)という者がいました...
巻六

巻六第十九話 地獄に堕ちた人々を救った仏像の話

巻6第19話 震旦并州道如造弥陀像語 第十九 今は昔、震旦の并州に、道如という僧がありました。晋陽の人です。道綽法師の孫弟子にあたります。慈悲深く、すべての人をあわれむ心がありました。 往生浄土の業を修しましたが、自分よりまず他を救いたい...
巻十九

巻十九第一話 妻子を捨てて家を出た少将の話

巻19第1話 頭少将良峯宗貞出家語 第一 今は昔、深草の天皇(仁明天皇。深草は御陵の名)の御代に、蔵人(天皇の秘書)の頭で右近の少将、良峯宗貞という人がありました。大納言康世という人の子です。姿かたちは美麗で、まっすぐな心をもっていました...
巻十一

巻十一第十一話 慈覚大師円仁が追われ毒を飲まされる話

巻11第11話 慈覚大師亙唐伝顕密法帰来語 第十一 今は昔、承和の御代(西暦834年~848年)に慈覚大師という聖がありました。俗姓は壬生の氏、下野国都賀の郡(栃木県小山市・都賀郡)の人です。 誕生のとき、家を紫の雲がおおいました。そのこ...
巻十七

巻十七第三十三話② 目覚めると女が消えていた話

(①より続く) 巻17第33話 比叡山僧依虚空蔵助得智語 第卅三 それから、僧は学問につとめて、日夜怠りませんでした。「あの人に会いたい」と思う気持ちが、頭を焦がす炎のように思えて、心を尽くし肝を砕いて学問しました。二年ばかり経つと、学生...
巻十七

巻十七第三十三話① 比叡山の僧が女のために真剣に学びはじめる話

巻17第33話 比叡山僧依虚空蔵助得智語 第卅三 今は昔、比叡山に若い僧がありました。出家してから、学問の志はあったのですが、遊び戯れることに夢中になり、学問することはありませんでした。わずかに法華経を受け習うばかりでした。とはいえ、まっ...
巻十一

巻十一第十話 伝教大師最澄が比叡山をひらいた話

巻11第10話 伝教大師亙唐伝天台宗帰来語 第十 今は昔、桓武天皇の御代に、伝教大師という聖がありました。俗姓は三津の氏、近江の国志賀郡(滋賀県大津市)の人です。幼いときより賢く、七歳になるころには、明らかな智恵があり、多くのことを知って...
巻三

巻三第四話 閉じこもった舎利弗の話

巻3第4話 舎利弗攀縁暫籠居語 第四 今は昔、天竺にて、仏の御弟子達がそれぞれの場所で安居修行を終えて仏の御前に参集なさったとき、舎利弗(サーリプッタ)と羅睺羅(ラーフラ)が御前に来られてその左右にお座りになりました。仏は羅睺羅に「私の弟...
巻二

巻二第二十二話 常に頭上に傘がある人の話

巻2第22話 常具天蓋人語 第(廿二) 今は昔、天竺に一人の人がありました。その人の頭上には、常に天蓋(傘)がありました。人々はこれを奇異に思い、仏にたずねました。この人はどんな行いをしたために、常に頭上に天蓋があるのですか」 仏は説きま...
巻十一

巻十一第九話② 弘法大師空海が大日如来となった話

(①より続く) 巻11第9話 弘法大師渡唐伝真言教帰来語 第九 ちょうどそのとき、遣唐大使として、越前の守正三位藤原朝臣葛野麻呂(かどのまろ)という人が唐にわたることになりました。ともに海の道三千里を行くことになりました。まず蘇州というと...
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