第十

巻十第三十八話 竜から財宝を得た猟師の話

巻10第38話 於海中二竜戦猟師射殺一竜得玉語 第卅八 今は昔、震旦に一人の猟師がいました。 海辺に山がせり出している所に行って、「鹿が来るのを待ち伏せして射よう」と隠れていました。ところが、海を見ると、二匹の竜が出てきました。一匹は青...
巻十二

巻十二第二十四話② 寺の復興と源信の話(関寺の不思議な牛②)

巻12第24話 関寺駈牛化迦葉仏語 第廿四 (①より続く) その後、この出来事は世間に広く伝わり、都中の人々で参詣しない者はいないと言われるほどになりました。 入道(出家)大相国(藤原道長)をはじめとして、公卿や殿上人に至るまで、参詣...
巻十二

巻十二第二十四話① 過去の仏が牛に化けていた話(関寺の不思議な牛①)

巻12第24話 関寺駈牛化迦葉仏語 第廿四 今は昔、左衛門大夫(さえもんのだいふ)平朝臣義清(たいらのあそんよしきよ)という人がありました。その父は中方(なかかた)といいます。中方が越中守(富山県の地方官)のとき、その国から黒い牛一頭を得...
巻三十一

巻三十一第二十九話 賢人のおとどの話

巻31第29話 蔵人式部丞貞高於殿上俄死語 第廿九 今は昔、円融天皇の御時に、内裏が焼失したので、天皇は[後]院(仮の御所)においでになりました。 ある日、殿上の夕べの食事時に、殿上人や蔵人たちが大勢、台盤(だいばん・食物を盛った器を載...
第十

巻十第三十七話 市で粥を配り続けた老婆の話

巻10第37話 長安市汲粥施人嫗語 第卅七 今は昔、震旦の長安の市で、粥をたくさん作って市の人たちに食べさせてくれる老婆がいました。 この市に行き交う人は数知れず、また、日の出から日の入りまで市の門を出入りする人が絶えないのですが、市の...
巻十九

巻十九第三十八話 大風で比叡山の大鐘が落ちた話

巻19第38話 比叡山大鐘為風被吹辷語 第卅八 今は昔、比叡山の東塔(エリアの名)に、大鐘がありました。鐘の周囲は八尺(約2.4メートル)ほどもありました。 永祚(えいそ)元年(989年)己丑 (つちのとうし)八月十三日、大風が吹いて、...
第十

巻十第三十六話 血のついた塔と老婆の話

巻10第36話 嫗毎日見卒堵婆付血語 第卅六 今は昔、震旦の□の時代に、□州というところに大きな山がありました。その山の頂に卒堵婆(塔)がたっていました。そしてその山の麓に一人の老婆が住んでいました。齢八十ばかりの人でした。 その老婆は...
第十

巻十第三十五話 塔の上に置き去りにされた石工の話

巻10第35話 国王造百丈石卒堵婆擬殺工語 第卅五 今は昔、震旦の□の時代に、百丈(約300メートル)の石の卒堵婆(塔、解説参照)を造る石工がいました。 その時の国王が、その石工に命じて百丈の卒堵婆を造らせました。すっかり造り終わって思...
巻九

巻九第二十九話 冥土の使者を雇った人の話

巻9第29話 震旦京兆殷安仁免冥途使語 第廿九 今は昔、震旦の唐の時代、京兆(首都、長安)に、殷安仁という人がありました。家は大いに富み、ゆたかな財宝を持っていました。以前から慈門寺の僧に奉仕していました。 義寧(617~618)のはじ...
第十

巻十第三十四話 后を犯し、天狗になった聖人の話

巻10第34話 聖人犯后蒙国王咎成天狗語 第卅四 今は昔、震旦の□の時代に、□というところに、人里から遥かに遠く離れた深い山奥の谷に柴の庵を造り、戸を固く閉ざして人に知られることなく、長年修行をしている聖人がありました。この聖人はその修行...
巻三十一

巻三十一第二十八話 紫式部の弟・惟規の死

巻31第28話 藤原惟規於越中国死語 第廿八 今は昔、越中守(えっちゅうのかみ・現在の富山県の国司)藤原為善(ためよし、解説参照)という博士の子に、惟規(のぶのり)という者がいました。 為善が越中守になって任国に下ったとき、惟規は現職の...
English

28-39 The Tale of How the Reincarnation of a Tapeworm Dissolved and Vanished

Once upon a time, there was a woman who had a tapeworm (sunpaku) living inside her belly. She became the wife of a man n...
第十

巻十第三十三話 生贄の娘を后にした王の話

巻10第33話 立生贄国王止此平国語 第卅三 今は昔、震旦の周の時代に□という男がありました。また、震旦の北方には□という広大な国がありました。 この人がその国の王となり、さっそく国へと向かいました。国境を越えるとすぐ、王はその国の住人...
巻十二

巻十二第二十三話 空にただよう五色の光を見た話

巻12第23話 於法成寺薬師堂始例時日現瑞相語 第廿三 今は昔、入道大相国(藤原道長)が法成寺を建立した後、寺の東に、西向に子午の堂を造り、七仏薬師を安置して、万寿元年(1024年)六月二十六日に供養をおこないました。 堂ではじめて例時...
第十

巻十第三十二話 何度も王をあざむいた盗人の話

巻10第32話 震旦盗人入国王倉盗財殺父語 第卅二 今は昔、震旦の□の時代に、国王の財宝を保管する大きな蔵がありました。 その蔵に、財宝を盗もうと二人の盗人が入りました。この二人は親子でした。父親が蔵の中で財宝を取り出し、子は外に立って...
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