巻二十四

巻二十四第十三話 地神に追われた陰陽師の話

巻24第13話 慈岳川人被追地神語 第十三 今は昔、文徳天皇が崩御されました。陵墓の地を定める勅命を受けて、大納言安陪安仁が従者を連れて御陵の地に赴きました。 その時、慈岳(しげをか)の川人(かわひと)という陰陽師がいました。陰陽道にお...
巻十一

巻十一第一話 聖徳太子と蘇我氏と物部氏の争い②

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (①より続く) 百済国より弥勒の石像がもたらされました。蘇我の馬子の宿禰という大臣がこの使者を招いて、家の東に寺を造り、像を供養しました。大臣がこの寺に塔を建てようとしたとき、太子が言いました...
巻二十六

巻二十六第一話 子を鷲に奪われた父親の話

巻26第1話 於但馬国鷲爴取若子語 第一 今は昔、但馬国七美郡(兵庫県美方郡)川山の郷(存在しない)に住む者がありました。その家に一人の赤子があり、庭を這いまわっていました。空を飛びゆく鷲が、赤子を見て、とつぜん降下してこれをつかみとり、...
巻十九

巻十九第四話 源満仲の出家(その2)

巻19第4話 摂津守源満仲出家語 第四 (その1より続く) その後、郎等たちは各自、弓矢を背負い、甲冑をつけ、四、五百人ばかりの者が館の周りを三重四重に取り囲んで、一晩じゅう篝火をたき、大勢の者を出して巡察させなどして、油断なく警護しまし...
巻十九

巻十九第四話 源満仲の出家(その1)

巻19第4話 摂津守源満仲出家語 第四 今は昔、円融天皇(えんゆうてんのう・第64代天皇、村上天皇の皇子)の御代に、左馬頭(さまのかみ・官馬に関する一切のことを司る馬寮の長官)源満仲(みなもとのみつなか)という人がいました。筑前守(ちくぜ...
巻十九

巻十九第二十七話 児よりも母を助けた話

巻19第27話 住河辺僧値洪水棄子助母語 第廿七 今は昔、高潮が上がって、淀川の水かさが増し、河辺の多くの人の家が流れました時に、年のほど五、六歳くらいで、色白く見た目も端正な、気配りもしっかりできる男の子をもって、片時も身も離さず可愛が...
巻二十八

巻二十八第六話 清原元輔、賀茂の祭りで落馬する

巻28第6話 歌読元輔賀茂祭渡一条大路語 第六 今は昔、清原元輔(きよはらのもとすけ)という歌人がいました。それが内蔵助(くらのすけ・宮中の御用物の調達にあたった内蔵寮の次官)になって賀茂祭の奉幣使を務めたのですが、一条大路を通っていると...
巻十一

巻十一第一話 聖徳太子の誕生と英才の話①

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 今は昔、本朝(日本)に聖徳太子という聖がありました。用明天皇がまだ親王でいらっしゃるとき、穴部の真人(あなほべのまひと)の娘の腹にできた子でした。 ある日、母夫人の夢に金色に輝く僧があらわれて...
巻二十七

巻二十七第四十二話 惑わし神に会い、同じところを巡った話

巻27第42話 左京属邦利延値迷神語 第四十二 今は昔、三条院の御世に、岩清水(石清水八幡宮、*1)に行幸があり、左京の属(さかん、*2)であった邦利延という者を供奉して仕えさせ、九条大路で止まる所を、どう思ったのか長岳の寺戸と言う所まで...
巻二十七

巻二十七第四十一話 少女に化けた狐を後ろに乗せて走った話

巻27第41話 高陽川狐変女乗馬尻語 第四十一 今は昔、仁和寺(にんなじ、*1)の東に高陽川(こうやがわ、*2)という川がありました。その川原には夕方になると、若くて見目麗しい女童(めのわらは、*3)が立っていて、馬に乗って京の方へ行く人...
巻二十

巻二十第二十二話 寺に住み着いた牛が夢で語った話

巻20第22話 紀伊国名草郡人造悪業受牛身語 第廿二 今は昔、紀伊国の名草の郡三上の村(和歌山県和歌山市)に、寺を建造し、薬王寺と名づけました。寄進を求めて多くの医薬を購入し、寺に置いて、人々にほどこしました。 聖武天皇の御代に、薬の材料...
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4-26 Divine powers of Asanga Bodhisattva convert Vasubandhu Bodhisattva

Once upon a time, about 900 years after the Buddha’s death, there lived a Buddhist philosopher called Asanga Bodhisattv...
巻二

巻二第十三話 白い衣をまとって生まれた女子の話

巻2第13話 舎衛城叔離比丘尼語 第(十三) 今は昔、天竺の王舎城(マガダ国の都)に、一人の長者がありました。家は大いに富み、無量の財宝がありました。一人の女子が生まれました。世に並ぶものがない端正な子でした。 その女子は生まれたとき、細...
巻六

巻六第六話 経を守るため宝を投げ捨てた三蔵法師の話④

巻6第6話 玄奘三蔵渡天竺伝法帰来語 第六 (③より続く) その後法師は幾多の貴い地に詣でました。帰国しようとすると、天竺の戒日王(ハルシャ王)は法師に帰依して、様々の財を与えました。その中に鍋がひとつありました。入れた物は取っても尽きず...
巻六

巻六第六話 殺されかかった三蔵法師の話③

巻6第6話 玄奘三蔵渡天竺伝法帰来語 第六 (②より続く) 法師はそこ(ナーランダの僧院)を出て、尊い霊場を巡礼し、さらに他国へ趣くために、恒伽河(ガンジス川)に至りました。八十余人とともに船に乗り、川を下りました。川の両岸は密林であり、...