巻三十一巻三十一第六話 立て札で人を避けた翁の話 巻31第6話 賀茂祭日一条大路立札見物翁語 第六 今は昔、賀茂の祭の日、一条大路と東洞院大路が交わる場所に、早朝より札が立てられました。札にはこう書かれていました。 「ここは翁が祭を見るところである。立ち入ってはならない」 人はその札... 2024.10.04巻三十一
巻二十六巻二十六第二十話 少女と噛み合って死んだ犬の話 巻26第20話 東小女与狗咋合互死語 第二十 今は昔、□□国□□郡に住む人がありました。 その人の家に十二、三歳ほどの少女の召使がいました。 また、その隣に住む人の家で、白い犬を飼っていましたが、どういうことか、この召使の少女を見ると... 2024.09.30巻二十六
巻十九巻十九第二十話 別当の娘とつきあうのをやめた話 巻19第20話 大安寺別当娘許蔵人通語 第二十 今は昔、大安寺の別当の娘で美麗で姿のうるわしい娘がありました。彼女のもとに、蔵人の□という者が、忍んで毎晩通っておりました。たがいに愛しく、去り難く相思っておりましたから、時には昼もとどまっ... 2024.09.24巻十九
巻二十八巻二十八第七話 田楽で堂を供養して笑われた男の話 巻28第7話 近江国矢馳郡司堂供養田楽語 第七 今は昔、比叡山の西塔に、教円座主という学僧がいました。話が面白い人で、人を笑わせるような説法をして人々を導いていました。 その人がまだ若い頃、供奉といって西塔にいましたときに、近江国□□の... 2024.09.23巻二十八
English1-2② Named Siddhartha(Life of Siddhartha Gautama 03) 1-2① The minister named Makanama went to the king and reported the birth of the prince. He also spoke of the various mi... 2024.09.22English
English1-2① The Prince Born in the Garden (Life of Siddhartha Gautama 02) Once upon a time,Lady Māyā,the mother of Siddhartha Gautama, went with her father, Lord Zengaku, to the Lumbini Garden t... 2024.09.21English
巻九巻九第十一話 母の老いを泣いた子の話 巻9第11話 震旦韓伯瑜負母杖泣悲語 第十一 今は昔、震旦の宋の時代に、韓伯瑜という人がありました。幼いころ父をなくしました。 それからは母と暮らしました。伯瑜に過ちがあったときには、母が怒り、杖で伯瑜を打ちました。伯瑜はひどく体が痛み... 2024.09.18巻九
巻十四巻十四第十四話 前生で黒い馬だった人の話 巻14第14話 僧行範持法花経知前世報語 第十四 今は昔、行範という僧がありました。大舎人の頭、藤原周家という人の息子であり、千手院の定基僧都という人の弟子でした。 出家したのち、ねんごろに法華経を読誦しました。一度読誦しただけで、すべ... 2024.09.17巻十四
English1-1 The Queen’s Dream of a White Elephant and Her Conception (Life of Siddhartha Gautama 01) Once upon a time, when Siddhartha Gautama had not yet become enlightened, he was known as the Bodhisattva Shakyamuni, re... 2024.09.11English
巻十二巻十二第六話 熱田の神が興福寺を訪れた話 巻12第6話 於山階寺行涅槃会語 第六 今は昔、山階寺(興福寺)に涅槃会という法会(法要)があります。二月の十五日は、釈迦如来が涅槃に入り給うた日です。僧たちは言いました。 「昔の沙羅林(沙羅双樹の林)の様子を思えば、心を持たない草木す... 2024.09.07巻十二
巻二十六巻二十六第十九話 子の死を予言した鬼神の話 巻26第19話 東下者宿人家値産語 第十九 今は昔、東国の方へ行く者がありました。 どこの国かは知りませんが、ある村里を通っているうち、日が暮れたので、「今夜だけこの村に宿をとろう」と思って、小さな家ながらも[さすが]にゆったりと造り、... 2024.09.06巻二十六
巻三十一巻三十一第五話 娘を宮様のように飾った身分の賤しい男の話 巻31第5話 大蔵史生宗岡高助傅娘語 第五 今は昔、大蔵省の最下級の史生(書記)に、宗岡高助という者がありました。出かけるときには垂髪(手入れしてない髪)で、栗毛の貧弱な馬を乗り物にしていました。袴・袙・襪(足袋)なども粗末なものでした。... 2024.09.01巻三十一
English20-37 The Bride Whose Body Was Left Only as a Head by Morning Once upon a time,in Toshichi District, Yamato Province (now Tenri City, Nara Prefecture), there lived a family of great ... 2024.08.31English
巻九巻九第十話 カラスが血を流しながら墓を築いた話 巻9第10話 震旦顔烏自築墓語 第十 今は昔、震旦(中国)の東陽(浙江省)というところに、顔烏という者がありました。小さなころから孝養の心が深い人でした。 やがて父が亡くなりました。顔烏は父を葬ろうと、墓を築こうとしました。誰の手も借り... 2024.08.26巻九
English6-2 The Tale of Buddhism’s Transmission from India to China Once upon a time, during the reign of Emperor Ming of the Later Han Dynasty (AD 57-75), the emperor had a dream of a gol... 2024.08.19English