巻十三

巻十三第三十九話 華厳の護法善神が法華の護法聖衆に阻まれた話

巻13第39話 出雲国花厳法花二人持経者語 第卅九 今は昔、出雲国(島根県)に二人の聖がありました。一人は華厳経を受持し奉っていました。名を法厳といいます。もう一人は法華経を受持し奉っていました。名を蓮蔵といいました。この二人の聖人は、共...
巻十九(全)

巻十九第四十四話 捨て子を育てた巨大な犬の話

巻19第44話 達智門棄子狗密来令飲乳語 第四十四 今は昔、嵯峨野の辺を往来していた人でしょうか、朝に達智門(たつちもん)を抜けるとき、門の下に、生まれて十余日ほどのとてもかわいらしい男の子の赤ん坊が捨てられているのを見ました。赤子は身分...
巻十三

巻十三第三十八話 無実の男が経の力で解放された話

巻13第38話 盗人誦法花四要品免難語 第卅八 今は昔、左衛門の大夫(左衛門尉でありながら役職より身分が高い)平正家という者がありました。信濃国(長野県)に知っているところがあり、その国に行き通うことを常としていました。さて、正家には、そ...
巻十二

巻十二第三十一話 熊野で身を投げて死んだ僧の話

巻12第31話 僧死後舌残在山誦法花語 第卅一 今は昔、阿倍の天皇(元明天皇)の御代に、紀伊国牟婁郡熊野の村(熊野川流域。現在地未詳)に、永興禅師という僧がありました。俗姓は葦屋の君の氏、摂津国豊島郡(大阪府池田市・豊中市・箕面市など)の...
巻十三

巻十三第三十七話 死の直前に受戒した破戒僧の話

巻13第37話 無慚破戒僧誦法花寿量一品語 第卅七 今は昔、仁和寺の東に香隆寺という寺がありました。その寺に定修僧都(じょうしゅうそうず)という人が住していました。その僧都の弟子に一人の僧がありました。その僧は、すがた形こそ僧ではありまし...
English

30-5 A Destitute Husband Reuniting with His Wife, Who Had Become Prosperous

Once upon a time, there was an exceedingly poor man living in the capital of Kyoto. He was of no distinguished rank. He...
巻十三

巻十三第三十六話 浄土を見た女人の話

巻13第36話 女人誦法花経見浄土語 第卅六 今は昔、加賀(石川県)の前の国司である源兼澄という人がありました。その娘として一人の女人がいました。明敏であり、年若いときから仏の道を心にかけて、法華経を受け学び、日夜読誦して、何年もが経ちま...
巻三

巻三第三十一話 釈迦の入棺(ブッダの入滅④)

巻3第31話 仏入涅槃給後入棺語 第(卅一) 今は昔、仏が涅槃に入ろうとする(亡くなる)とき、阿難(アーナンダ。釈尊の身の回りの世話をした弟子)に告げました。 「私が涅槃に入った後は、転輪聖王(世界を支配する理想の王)のように、七日間そ...
巻十三

巻十三第三十五話 冥土で経を誦した話

巻13第35話 僧源尊行冥途誦法花活語 第卅五 今は昔、源尊という僧がありました。幼少より父母の元を離れて法華経を受け学び、昼も夜も読誦していました。しかし、経を暗記しようと思ってもなかなか覚えることが適いませんでした。まだ若い盛りに、重...
巻十三

巻十三第三十四話 道祖神が菩薩になった話 

巻13第34話 天王寺僧道公誦法花救道祖語 第卅四 今は昔、天王寺(大阪市天王寺区)に住む僧がいました。名を道公といいます。長年法華経を読誦して、仏道を修行していました。また、毎年熊野に詣でて安居(あんご、解説参照)に勤めていました。 ...
巻九

巻九第三十六話 霊が語ったあの世のすがた(霊とともに生きた人③)

(②より続く) 巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 それから数年が経ちました。仁蒨は重い病にかかり、起きあがることもできないまま、月日をすごしました。仁蒨は(つきしたがっている従者の)鬼に問いました。 「これはどういう病です...
巻九

巻九第三十六話 霊に食事をふるまった話(霊とともに生きた人②)

(①より続く) 巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 大業(605-618)のはじめころ、岑之象(しんししょう)という人がありました。邯鄲(かんたん)の令(長官)です。その子に、文本という人がありました。未だ弱冠であったため、之...
巻九

巻九第三十六話 霊に友達になってくれといわれた話(霊とともに生きた人①)

巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 今は昔、震旦の隋の代に、眭仁蒨(すいにんせん)という人がありました。幼少より経書を学び、鬼(解説参照)を信じませんでした(儒教を学び、道教=民間信仰を信じなかった)。「神の有無を知ろう」と思い...
巻三

巻三第三十話 最期に親子となった父子の話(ブッダの入滅③)

巻3第30話 仏入涅槃給時遇羅睺羅羅語 第(三十) 今は昔、仏(釈尊)が涅槃に入ろうとするとき、羅睺羅(らごら、ラーフラ。釈尊の子)は思いました。 「仏は涅槃に入ろうとしている。悲しくてとても堪えられない。私は他の世界に行こう。悲しみに...
巻十三

巻十三第三十三話 竜の遺言と友の僧の話

巻13第33話 竜聞法花読誦依持者語降雨死語 第卅三 今は昔、□天皇の御代に、大安寺の南に竜苑寺という寺がありました。その寺に一人の僧が住していました。長年法華経を読誦していました。また、経の意義を学び悟って、毎日一品(一章)を講じ、その...
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