巻十七

巻十七第四十話 射られても死ななかった人が姿を消した話

巻17第40話 僧光空依普賢助存命語 第四十 今は昔、近江の国(滋賀県)に金勝寺という山寺がありました。その山寺に、光空という法華経持経者が住んでいました。長くこの山に住み、日夜に法華経を読誦して、おこたる事はありませんでした。その声は妙...
巻三

巻三第八話 洞窟の主となった竜の話

巻3第8話 瞿婆羅竜語 第(八) 今は昔、天竺に一人の牛飼いがおり、国王に乳酪を献上することを生業としていました。 あるとき、乳酪が全く作れないときがありどうしても献上ができませんでした。国王はこれに対して大変お怒りになり、牛飼いに使い...
巻二十四

巻二十四第四十九話 亡き親に歌をそなえた貧しい娘の話

巻24第49話 七月十五日立盆女読和歌語 第四十九 今は昔、七月十五日の盂蘭盆の日※1に、たいそう貧しい女が、亡き親のために食べ物を供えることができないので、着ていたたった一つの薄紫色の綾の衣を盆に載せて、その上を蓮の葉で覆い、それを持っ...
巻六

巻六第二十七話 毗盧舎那仏が鬼神を追い払った話

巻6第27話 震旦并州常慜渡天竺礼盧舎那語 第廿七 今は昔、震旦(中国)の并州に常慜(じょうみん)という僧がありました。願を発し、聖迹をたずねて、礼拝のため天竺(インド)にわたりました。 やがて、中天竺の鞞索迦国(ひさくかこく、ファイザ...
巻二

巻二第二十九話 淫奔な女に殺された仏弟子の話

巻2第29話 舎衛国群賊殺迦留陀夷語 第(廿九) 今は昔、天竺の舎衛国(コーサラ国)に婆羅門(バラモン=カーストの最上位、僧侶階級)がありました。深い道心があり、常に迦留陀夷(かるだい、カールダーイー)羅漢(高僧)を供養していました。この...
巻十七

巻十七第三十九話 普賢の化身と呼ばれた僧の話

巻17第39話 西石蔵仙久知普賢化身語 第卅九 今は昔、京の西山に西石蔵(いわくら)という山寺がありました。その山寺に、仙久という持経者が住んでいました。長くこの山寺に住み、法華経を日夜に読誦して、怠ることがありませんでした。仙久は以前、...
巻六

巻六第二十六話 あらわれた仏像と失せなかった舎利の話

巻6第26話 震旦国子祭酒粛璟得多宝語 第廿六 今は昔、震旦の唐の代に、国子祭酒(文科大臣のような役職)の粛璟という人がありました。梁の武帝の玄孫です。 梁が滅び、隋の時代に入るとき、粛璟の姉は隋の煬帝の后となりました。粛璟は長ずると仏...
巻十七

巻十七第三十八話 中国で友の生まれ変わりに出会った話

巻17第38話 律師清範知文殊化身語 第卅八 今は昔、律師清範と云ふ学生(学僧)がありました。山階寺(興福寺)の僧で清水寺の別当でした。深い智りを持ち、仏のような憐れみの心を持っていました。説経のすばらしさは並ぶ者がありませんでした。さま...
巻二

巻二第二十八話② 釈迦族の滅亡(武者小路実篤『わしも知らない』元話)

巻2第28話 流離王殺釈種語 第(廿八) (①より続く) しばらく経って、好苦は流離王に進言しました。 「やはり、あの釈種は罸つべきです」 王はこれを聞き、ふたたび兵を集め、迦毗羅城に軍を進めました。 そのとき、目連が、仏の御許に...
巻二

巻二第二十八話① 身分をいつわって后とされた奴隷女の話(武者小路実篤『わしも知らない』元話)

巻2第28話 流離王殺釈種語 第(廿八) 今は昔、天竺の迦毗羅衛国(かぴらえこく、カピラヴァストゥ)は仏(釈迦)が生まれた国です。仏の親類は、みなその国にありました。釈種と呼ばれ、その国においてもっとも位の高い家柄でした。天竺では迦毗羅衛...
巻二十一(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 『今昔物語集』の訳注者であり、研究者の国東文麿氏によれば、全体の配置から推測して、第21巻は皇室関係説話が置かれるはずだったであろう、とのこと。 欠巻となったのは、説話の収集が困難であったのか、連鎖的な説話配列に当ては...
巻十八(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 国文学者で『今昔物語集』を専門とした国東文麿氏によると、第18巻は、本朝僧宝霊験説話が予定されていた。しかし、すでに第11巻以下の諸巻で多くの高僧説話を取り扱っているということがあった。そのため、これらとの重複をさけつつ...
巻八(欠)

欠巻

【解説】柳瀬照美 『今昔物語集』は、天竺(インド)5巻、震旦(中国)5巻、本朝(日本)21巻から成る。 内容の構成は、巻第1から5を天竺仏法説話、巻第6から9を震旦仏法説話、巻第10を震旦世俗説話、巻第11から20を本朝仏法説話、巻第2...
巻二十三(全)

巻二十三第二十六話 常勝騎手・尾張兼時、競べ馬の勝負

巻23第26話 兼時敦行競馬勝負語 第(廿六) 今は昔、右近の馬場において競馬(くらべうま)が行われたとき、その第一番の組に尾張兼時(おわりのかねとき)と下野敦行(しもつけのあつゆき)とが乗りました。 兼時は競馬の騎手として、素晴らしい...
巻二十三(全)

巻二十三第二十五話 最強の相撲人、成村と常世の大一番

巻23第25話 相撲人成村常世勝負語 第(廿五) 今は昔、円融天皇の御代、永観二年(948)という年の七月□□日に、堀河院で相撲の節会が行われました。 さて、選抜試合の当日、左の最手(ほて・最上位)である真髪成村(まかみのなりむら)と右...
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