巻七巻七第六話 観音の宣で大般若経を読誦した僧の話 巻7第6話 震旦霊運渡天竺踏般若所在語 第六 今は昔、震旦(中国)に霊運という僧がいました。襄州(現在の湖北州襄陽市)の生まれです。 聖跡の巡拝をしようと、南海の浜を越えて天竺(インド)に渡りました。天竺では、般若提婆(はんにゃだいば)... 2025.01.15巻七
English1-5-3 If I die, it’s all over (The Life of Gautama Buddha 12) (Continuation from 1-5-2) The prince entered the place of ascetic practice of Uddaka Ramaputta. This was where the firs... 2025.01.11English
巻二十九(全)巻二十九第四十話 蛇に射精した僧の話 巻29第40話 蛇見僧昼寝𨳯呑受媱死語 第四十 今は昔、若い僧が尊いご身分の僧侶にお仕えしていました。すでに妻子のある僧でした。 この僧が主人の僧侶とともに三井寺(滋賀県大津市円城寺)に行きました時、夏の暑い時分で、昼間に眠たくなってし... 2025.01.10巻二十九(全)
English1-5-2 Logic Alone Is Not Enough (The Life of Gautama Buddha 11) (Continued from 1-5-1) The prince went to visit the hermit Alara Kalama. The celestial beings informed the hermit, say... 2025.01.07English
巻二十九(全)巻二十九第三十九話 蛇が女陰を見て欲情した話 巻29第39話 蛇見女陰発欲出穴当刀死語 第卅九 今は昔、若い女が陽明門から入った近衛の大路を真っ直ぐ西へと向かっていました。小一条は宗像明神のあるところですが、その北側の路を歩いていましたところ、急な尿意におそわれたのか、築垣(土塀)に... 2025.01.06巻二十九(全)
巻二十六(全)巻二十六第二十三話 双六で殺人が起きた話 巻26第23話 鎮西人打双六擬殺敵被打殺下女等語 第廿三 今は昔、九州の□□国に住んでいた男が、相婿(あいむこ)の者と双六を打ちました。 この男は非常に荒々しい人で、弓矢の道で世を渡っている武士であり、相婿はごく平凡な男でありました。 ... 2025.01.06巻二十六(全)
巻二十九(全)巻二十九第三十八話 狼を突き刺して朝まで放さなかった牛の話 巻29第38話 母牛突殺狼語 第卅八 今は昔、平城京の西側辺りに身分の低い人がいました。農業を営むために牛を飼っていました。その牛には仔牛が一頭ありました。 秋の稲刈りの済んだ田んぼで毎日放牧し、夕方になると小童部(kこわらべ、少年の使... 2025.01.05巻二十九(全)
English1-5-1 The Reason for the Ascetic Practices (The Life of Gautama Buddha 10) Once upon a time, Prince Siddhartha left the palace and entered the forest of ascetic practices of the ascetic Pakkapa. ... 2025.01.03English
巻九巻九第十四話 死後の世界で母を助けた話 巻9第14話 震旦江都孫宝於冥途済母活語 第十四 今は昔、震旦(中国)の江都(江蘇省揚州市)に、孫宝という人がありました。 若くして死にましたが、その身体があたたかいまま四十余日をすごし、ついに生き返って語りました。 「私が死んだとき... 2025.01.02巻九
巻二十九(全)巻二十九第三十七話 蜂が蜘蛛に怨みを晴らし損ねた話 巻29第37話 蜂擬報蜘蛛怨語 第卅七 今は昔、法成寺(藤原道長が京都市上京区に創建した寺)の阿弥陀堂の軒下に蜘蛛が巣を造っていました。その糸は長く、東の池の蓮の葉にまで達していました。この様子を見た人が「この蜘蛛の糸は随分長く引いたもの... 2025.01.02巻二十九(全)
巻十四巻十四第十七話 毒蛇だった金峰山の行者の話 巻14第17話 金峰山僧転乗持法花知前世語 第十七 今は昔、金峰山に僧がありました。名を転乗と申します。大和国(奈良県)の人です。たいへん荒っぽい心を持っていて、常に怒りと怨みの心を持っていました。 幼い日より法華経を習い、日夜読誦して... 2024.12.30巻十四
巻二十九(全)巻二十九第三十六話 蜂に襲われた盗賊の話 巻29第36話 於鈴香山蜂螫殺盗人語 第卅六 今は昔、都に水銀(みづかね)を商う人がいました。長年に渡って水銀商一筋でやってきて、今は大変な金持ちになり、財産のある豊かな家になっていました。伊勢国(三重県中部)と都の間を長年、百頭以上の馬... 2024.12.28巻二十九(全)
English1-4-3 The Prince Shaves His Hair and Enters the Forest of Ascetic Practices (Life of Gautama Buddha 09) The prince arrived at the forest of austerities of the ascetic Bhaga. Dismounting from his horse, he gently stroked its ... 2024.12.25English
巻十二巻十二第十話 八幡大菩薩と放生会の話 巻12第10話 於石清水行放生会語 第十 今は昔、八幡大菩薩が前生でこの国の帝王だったとき、軍をひきいて自ら出陣し、多くの命を奪いました。 はじめ大隅国(鹿児島県)に八幡大菩薩としてあらわれ、次に宇佐の宮(宇佐八幡宮、大分県宇佐市)に遷... 2024.12.23巻十二
巻三十一巻三十一第十二話 人喰いの島に上陸した話 巻31第12話 鎮西人至度羅島語 第十二 今は昔、鎮西(九州)の人が、商いのために多くの人とともに船に乗り、知らぬ国に行って帰ってくる途上、鎮西の未申(南西)の方角のはるかな沖に大きな島を見つけました。人が住んでいる様子でしたから、船の者... 2025.02.02巻三十一