巻九巻九第三十六話 霊が語ったあの世のすがた(霊とともに生きた人③) (②より続く) 巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 それから数年が経ちました。仁蒨は重い病にかかり、起きあがることもできないまま、月日をすごしました。仁蒨は(つきしたがっている従者の)鬼に問いました。 「これはどういう病です... 2026.07.16巻九
巻九巻九第三十六話 霊に食事をふるまった話(霊とともに生きた人②) (①より続く) 巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 大業(605-618)のはじめころ、岑之象(しんししょう)という人がありました。邯鄲(かんたん)の令(長官)です。その子に、文本という人がありました。未だ弱冠であったため、之... 2026.07.16巻九
巻九巻九第三十六話 霊に友達になってくれといわれた話(霊とともに生きた人①) 巻9第36話 震旦眭仁蒨願知冥道事語 第卅六 今は昔、震旦の隋の代に、眭仁蒨(すいにんせん)という人がありました。幼少より経書を学び、鬼(解説参照)を信じませんでした(儒教を学び、道教=民間信仰を信じなかった)。「神の有無を知ろう」と思い... 2026.07.16巻九
巻九巻九第三十五話 殺された者が殺人者に報復する話 巻9第35話 震旦庾抱被殺曽氏報怨語 第卅五 今は昔、震旦(中国)の隋の時代に、庾抱(ゆほう)という人がいました。江南の名家の出身でした。幼いころから学問を学び、庾抱も兄とともに世間によく知られた人物でした。 ところが、大業九年(613... 2026.06.16巻九
巻九巻九第三十四話 賄賂を欲しがる地獄の官吏の話 巻9第34話 震旦刑部侍郎宋行質行冥途語 第卅四 今は昔、震旦の唐の時代に尚書刑部の侍郎(尚書部省、行政最高機関の次官)として、宋行質という人がありました。博陵(ぶりょう)の人です。仏法を信じず、驕慢なことばかり語っていました。 その人... 2026.05.16巻九
巻九巻九第三十三話 死人に金を返す話 巻9第33話 震旦大史令傅奕行冥途語 第卅三 今は昔、震旦の唐の時代に大史令(たいしりょう)として、傅奕(ふやく)という人がありました。太原の人です。隋の末のころ、扶風(ふふう)について学び、幼少時から博識でした。天文・暦数をよく知り、聡... 2026.04.18巻九
巻九巻九第三十二話 肉体を離れさまよった医師の話 巻9第32話 侍御史孫逈璞依冥途使錯従途帰語 第卅二 今は昔、震旦の唐の時代に、侍御史(侍医)として、孫逈璞(そんけいはく)という人がありました。済州の人です。貞観十三年(639年)、天子の行幸にしたがって九成宮に出かけました。三善谷に住... 2026.03.31巻九
巻九巻九第三十一話 生きながら冥府につとめた男の話 巻9第31話 震旦柳智感至冥途帰来語 第卅一 今は昔、震旦の河東に、柳智感という人がありました。貞観(627 - 649)のはじめのころ、長挙県の県令(県の長官、県知事)となりました。その後、とつぜん死にました。 翌日、智感は生き返り、... 2026.03.11巻九
巻九巻九第三十話 あの世の王にスカウトされた男の話 巻9第30話 震旦魏郡馬生嘉運至冥途得活語 第三十 今は昔、中国の唐の時代、魏郡に馬嘉運(ばかうん)という者がいました。馬生と呼ばれていました。 貞観六年(632年)の正月、家にいた時のことです。日が暮れた頃に門を出ると、二人の男がそれ... 2026.02.14巻九
巻九巻九第二十九話 冥土の使者を雇った人の話 巻9第29話 震旦京兆殷安仁免冥途使語 第廿九 今は昔、震旦の唐の時代、京兆(首都、長安)に、殷安仁という人がありました。家は大いに富み、ゆたかな財宝を持っていました。以前から慈門寺の僧に奉仕していました。 義寧(617~618)のはじ... 2026.01.20巻九
巻九巻九第二十八話 冥府の裁きに抵抗した話 巻9第28話 震旦遂州総管孔恪修懺悔語 第廿八 今は昔、震旦の武徳年間(618~626)のはじめのころ、遂州総管府の記室参軍(軍の書記官)、孔恪(くかく)という人がありました。病にかかり、死にました。 一日たつと、生き返って言いました。... 2025.12.29巻九
巻九巻九第二十七話 鶏卵に沈んだあの世の皇帝の話 巻9第27話 震旦周武帝依食鶏卵至冥途受苦語 第廿七 今は昔、震旦の周(南北朝の北周)の武帝は鶏の卵を好んで食していました。食事のたびに多くの卵を食していましたから、その数ははなはだ多くなっていました。 そのころ、抜彪(ばつひょう)とい... 2025.12.14巻九
巻九巻九第二十六話 鷹のくちばしを備えて生まれた赤子の話 巻9第26話 震旦隋代李寛依殺生得現報語 第廿六 今は昔、震旦の隋の上柱国(名誉の称号)に、蒲山(ふざん、山西省の山)の恵公、李寛という人がありました。狩猟を好み、鷹狩りを主としていました。鷹数十羽を飼育し、昼夜朝暮に生命を殺していました... 2025.11.14巻九
巻九巻九第二十五話 首のない無数の鳥の話 巻9第25話 震旦隋代天女姜略好鷹感現報語 第廿五 今は昔、震旦の隋の時代、天水に姜略(きょうりゃく)という人がいました。 位は「鷹揚郎将(鷹をもちいた軍事教練を統括する役職)」であり、若いころから狩りを好み、鷹を放って鳥を捕らえること... 2025.10.27巻九
巻九巻九第二十四話 幻の城で足を焼かれた少年の話 巻9第24話 震旦冀州人子食鶏卵得現報語 第廿四 今は昔、隋の開皇初年(西暦581年)、冀州のはずれにある村に、十三歳の児がありました。児は隣家の鶏が卵を生むと、密かに行って盗み、持って来て、焼いて食べていました。 ある日の早朝、まだ村... 2025.09.30巻九