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第十

巻十第十五話 孔子が盗人を教え諭そうとして逃げ帰った話

巻10第15話 孔子為教盗跖行其家怖返語 第十五 今は昔、震旦の周の時代に、柳下恵という人がいました。世にも賢い人であると、重用されていました。 その人の弟に盗跖(とうせき)という人がいました。この人はある山の麓を根城として、乱暴な悪人...
巻三十一

巻三十一第二十四話 祇園が比叡山の末寺になった話

巻31第24話 祇薗成比叡山末寺語 第廿四 今は昔、祇園(祇園社、感神院。八坂神社の旧称)はもと山階寺(やましなでら・興福寺の別称)の末寺でありました。 その真東に比叡山の末寺の蓮花寺(れんげじ)という寺がありました。 さ...
第十

巻十第十四話 死体を葬って仙人となった男の話

巻10第14話 費長房夢習仙法至蓬莱返語 第十四 今は昔、震旦の漢の時代に、費長房という人がいました。 この人が道を歩いていると、途中で、からからに乾いて白骨化してはいるものの、ばらばらになってしまわずに何とか人の形を留めている野晒しの...
巻九

巻九第二十四話 幻の城で足を焼かれた少年の話

巻9第24話 震旦冀州人子食鶏卵得現報語 第廿四 今は昔、隋の開皇初年(西暦581年)、冀州のはずれにある村に、十三歳の児がありました。児は隣家の鶏が卵を生むと、密かに行って盗み、持って来て、焼いて食べていました。 ある日の早朝、まだ村...
English

28-20 The Tale of the High Priest with the Long, Long Nose (Original Story of Ryunosuke Akutagawa’s “The Nose”)

Once upon a time, in Ikebeo (present-day Nagaokakyo, Kyoto Prefecture), there was a high-ranking priest named Zenchi Nai...
第十

巻十第十三話 荘子が動物たちを見て走り逃げた話

巻10第13話 荘子見畜類所行走逃語 第十三 今は昔、震旦に荘子という人がいました。聡明でとても広い知識を持っていました。 ある時この人が道を歩いていますと、沢に一羽の鷺(さぎ)がいて、何かを窺っているようでした。荘子はこれを見て、...
巻三

巻三第二十一話 屎尿の穢にまみれた女が神通を現じた話

巻3第21話 長者家浄屎尿女得道語 第(廿一) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がありました。その家に、屎尿の穢を浄むる(便所掃除をする)女がありました。家の人の屎尿を朝夕に運び浄めて過ごしました。家の人はみな、この女を汚く思い侮蔑して...
第十

巻十第十二話 荘子が命を語った話

巻10第12話 荘子行人家殺雁備肴語 第十二 今は昔、震旦に荘子という人がいました。聡明で非常に賢い人でした。 この人が道を歩いていて一つの杣山(そまやま、木材を切り出す山)を通りますと、多くの杣木(そまぎ、木材にする木)の中に、幹が曲...
巻十九

巻十九第三十四話 比叡山の天狗が恩を返す話(欠話)

巻19第34話 比叡山天狗報助僧恩語 第卅四(欠文) 【解説】草野真一 『十訓抄』にあるのが同じ話ではないかと考えられている。
第十

巻十第十一話 後の千金より今日の粟を求めた荘子の話(轍鮒の急)

巻10第11話 荘子□□□許借粟語 第十一 今は昔、震旦の周の時代に、荘子という人がいました。 非常に聡明で、広い知識を持っていましたが、家はとても貧しく、貯えはほとんどありませんでした。 あるとき、荘子はもう今日食べるものすらなく、...
巻十二

巻十二第十九話 薬師の胸から薬がしたたり盲目の女を救った話

巻12第19話 薬師仏従身出薬与盲女語 第十九 今は昔、奈良の都に越田の池という池がありました。その池の南に蓼原里という里がありました。其の里の中に堂があり、蓼原堂といいます。その堂に薬師仏の木像がありました。 阿倍の天皇(孝謙天皇)の...
第十

巻十第十話 孔子のつとめを馬鹿にした老人の話

巻10第10話 孔子逍遥値栄啓期聞言語 第十 今は昔、震旦で、孔子は林の中に小高い丘のある場所へ行き、気ままな散策を楽しまれていました。孔子は琴をお弾きになったり、連れてきた十人余りの弟子たちをぐるりに座らせて、書物を読ませたりしていまし...
巻九

巻九第二十三話 羊の舌を抜き自分も舌を失った人の話

巻9第23話 京兆潘果抜羊舌得現報語 第廿三 今は昔、震旦(中国)の唐の時代、京兆(長安)に潘果という人がありました。武徳年間(618~626)の間に、弱冠ながら都水の小吏に任ぜられました。 役所から帰る途中、里の中の少年たち数人と共に...
第十

巻十第九話 孔子の問答の話

巻10第9話 臣下孔子道行値童子問申語 第九 今は昔、震旦の周の時代(前1046~前256年)に、魯の孔丘という人がいました。この人の父は叔梁といい、また母は顔氏の家系の人です。この孔丘は孔子として世に広く知られたその人です。身の丈は九尺...
巻三

巻三第十九話 仏を疑った老女奴隷の話

巻3第19話 須達家老婢得道語 第(十九) 今は昔、天竺(インド)の舎衛城(シュラーヴァスティー、コーサラ国の首都)に、須達長者(スダッタ、祇園精舎を寄贈した富豪)が住んでいました。老婢(老いた女奴隷)がひとりありました。名を毗低羅(びて...
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