ほんやくネット

巻九

巻九第八話 虎をかくまい富貴の人となった話

巻9第8話 欧尚恋父死墓造菴居住語 第八 今は昔、震旦(中国)に、欧尚という人がありました。幼少の頃より孝養の心が深く、かぎりなく父母につくしていました。 父が死ぬと、欧尚は父の墓所に盧(庵)をつくり、朝暮に父を恋い悲しみました。 あ...
巻三十一

巻三十一第三話 淫行の罪を犯さないために少女を殺した僧の話

巻31第3話 湛慶阿闍梨還俗為高向公輔語 第三 今は昔、湛慶阿闍梨という僧がありました。慈覚大師(円仁)の弟子です。真言を極め、内外(日本と中国)の文道に通じていました。また、幾多の芸に優れていました。 湛慶は(真言の)行法を修め、公私...
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4-37 The Tale of the Fish Chanting the Name of Buddha, and How No One Is Left on the Island

Once upon a time, in the southwest of the kingdom of Shishikoku in ancient India, there was a solitary island in the vas...
巻十四

巻十四第十一話 聖徳太子が講のため夢にあらわれた話

巻14第11話 天王寺為八講於法隆寺写太子疏語 第十一 今は昔、天王寺(四天王寺、大阪府大阪市)の別当(寺の長官、最高位)である定基が僧都になり、御堂(藤原道長)のために法華八講をはじめ、法華経を講じようとしました。このとき、藤原公則とい...
巻十九

巻十九第十八話 下ネタ連発で皇后を愚弄した僧侶の話

巻19第18話 三条太皇大后宮出家語 第十八 今は昔、三条の太皇大后宮(藤原遵子、四条が正しい)は、三条の関白太政大臣(藤原頼忠)の娘でした。 円融天皇の后となり、たいへんに時めいていましたが、やがて年月が積もり、老を重ねました。「出家...
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27-32 The Woman Who Worked in a Mysterious House

Once upon a time, there was a man named Toyokiyo, a civil servant (Minbu Taifu) responsible for handling the census and ...
巻二十八

巻二十八第四話 老人が宮中行事で笑いものにされた話

巻28第4話 尾張守□□五節所語 第四 今は昔、□天皇の御代に、□という者がおりました。万年受領で、官位にありつけずうだつのあがらないままだったところ、やっとのことで尾張守に任命されたので、喜びいさんで任地にくだりましたが、尾張国はすたれ...
巻三十一

巻三十一第二話 橋をかけるため寄進を集めた話

巻31第2話 鳥羽郷聖人等造大橋供養語 第二 今は昔、鳥羽の村(京都市南区上鳥羽)に大きな橋がありました。古くから桂川にかかっている橋です。その橋が壊れて、人は渡ることができませんでした。 人がみな河を泳いで渡っていることを歎き、一人の...
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2-28 A Wealthy Man Reborn as a Blind Beggar

Once upon a time, in ancient India, there lived a wealthy father and son. Both were extremely rich and possessed great t...
巻九

巻九第七話 父を追い身を投げた少女の話

巻9第7話 会稽州曹娥恋父入江死自亦身投江語 第七 今は昔、震旦(中国)の会稽(浙江省)に曹娥という女性がありました。その父は管絃を好み、常に楽器を持っていました。友人の遊戯の際にはかならず声がかかり、連れていかれました。 あるとき、曹...
巻十二

巻十二第三話 維摩会が藤原氏に伝えられた話

巻12第3話 於山階寺行維摩会語 第三 今は昔、山階寺(興福寺の前身)で維摩会を行っていました。大織冠内大臣(藤原鎌足)の御忌日(命日)です。かの大織冠は、 もとの姓を中臣といい、天智天皇の御代に、藤原の姓を給わり、内大臣となりました。命...
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14-3 The Woman Who Became a Serpent and the Man Who Was Burned Alive (The Tale of Anchin and Kiyohime)

Once upon a time, two monks were traveling towards Kumano (The holy place). One was an elderly monk, and the other was y...
巻十四

巻十四第十話 殺生する男が天に生まれた話

巻14第10話 陸奥国壬生良門棄悪趣善写法花語 第十 今は昔、陸奥国(東北地方)に壬生の良門という武き者がありました。朝暮に弓箭(弓矢)をもてあそび、人の命をうばい畜生を殺すことを仕事としていました。夏は川で魚を捕り、秋は山に入って鹿を狩...
巻十二

巻十二第二話 老いた妻が手を開けない娘を産んだ話

巻12第2話 遠江国丹生茅上起塔語 第二 今は昔、聖武天皇の御代に、遠江の国磐田の郡(静岡県磐田市)に、丹生の直茅上(にふのあたいちかみ)という人がありました。心を発し、塔を造る願を立てました。しかし、公私ともに忙しく、長くその願をとげる...
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1-25 The Story of the Man Who Threw His Treasures into the River

Once upon a time, in ancient India, there lived a man named Warata. Warata's parents were very wealthy, and their home w...
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