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巻六

巻六第十四話 身代わりに雷を受けた仏の話

巻6第14話 震旦幽州都督張亮値雷依仏助存命語 第十四 今は昔、震旦の幽州の都督(地方官)に張亮という人がありました。府の長吏(官吏)でした。仏法を貴び、信じていました。 この人が以前、寺に入ったとき、仏の身長を計ってみると、自分と同じで...
巻二十五

巻二十五第十話 主君でない者に殺人を命じられた平貞道の話

巻25第10話 依頼信言平貞道切人頭語 今は昔、源頼光朝臣(みなもとのよりみつあそん)の家に多くの客が集まって酒宴をしていましたが、その中に、弟の頼信朝臣(よりのぶあそん)も来ていました。その頼光朝臣の郎等に、平貞道(たいらのさだみち)と...
巻二十

巻二十第二十四話 銭を惜しんで毒蛇になった僧の話

巻20第24話 奈良馬庭山寺僧依邪見受蛇身語 第廿四 今は昔、奈良に馬庭山寺という寺がありました。その山寺に、一人の僧が住んでいました。長くその寺でねんごろに勤め行っておりましたが、智りは得られず、邪見の心が深く、物を惜しんで人に与えるこ...
巻二十六

巻二十六第三話 洪水にあい火事にあい高木につるされ、それでも生きた童子の話

巻26第3話 美濃国因幡河出水流人語 第三 今は昔、美濃国(岐阜県)に因幡河(長良川)という大河がありました。雨が降って水が出た時には、量り無い洪水になりました。河辺に住む人は、洪水のときに登るために、家の天井を強くつくり、板敷の様に固め...
巻十一

巻十一第五話 優れた僧・道慈と経論を発見した神叡の話

巻11第5話 道慈亙唐伝三論帰来神叡在朝試語 第五 今は昔、聖武天皇の御代に、道慈・神叡という二人の僧がありました。 道慈は大和国の添下の郡(奈良県生駒市)の人、俗姓は額田の氏です。心智り広く、法の道を学ぶに明るく、法を深く学び伝えるため...
巻六

巻六第十三話 刺された男が縫いつけのある仏に助けられた話

巻6第13話 震旦李大安依仏助被害得活 第十三 今は昔、震旦の隴西に、李大安という人がありました。工部尚書(唐の役人、長官)大亮という人の兄です。武徳年間(西暦616~626、唐の時代)に、弟の大亮は、越州の総官を任じられました。兄の大安...
巻十七

巻十七第二十九話 地蔵尼君と呼ばれた女の話

巻17第29話 陸奥国女人依地蔵助得活語 第廿九 今は昔、陸奥国(東北地方)に恵日寺という寺がありました。入唐した興福寺の僧、得一菩薩が建てた寺です。その寺のわきに尼がありました。平の将行という人の第三の娘です。この尼は出家する前、とても...
巻二十九

巻二十九第十三話 妻による夫殺害が露見した話

巻29第13話 民部大夫則助家来盗人告殺害人語 第十三 今は昔、民部の大夫(みんぶのだいふ)※1□□(欠字。姓不明)の則助という者がいました。ある日、終日外出していて夕方に家に帰ってきたところ、車宿(くるまやどり)※2の片隅から一人の男が...
巻二十九

巻二十九第十二話 盗賊の密談を聞き家財道具を預けた話

巻29第12話 筑後前司源忠理家入盗人語 第十二 今は昔、大和の守(やまとのかみ)藤原親任(ふじわらのちかとう)という人がいました。その人の舅に筑後の前司(ちくごのぜんじ)源忠理(みなもとのただまさ)という人がいました。賢くて万事に通じ、...
巻二十九

巻二十九第十一話 瓜を盗み食いした子を勘当した話

巻29第11話 幼児盗瓜蒙父不孝語 第十一 今は昔、□□(姓名欠字)という者がいました。ある夏の頃、良い瓜を手に入れましたので、「これは珍しいものだから、夕方帰ってきてから贈り物にしよう」と言って、十個ばかりを厨子(ずし)※1にしまって、...
巻二

巻二第十六話 一里を芳香で満たす男の話

巻2第16話 天竺依焼香得口香語 第十六 今は昔、天竺の辺土(田舎)に住む人がありました。世に並ぶ者のない美しく端正な女を妻として、年来を過ごしていました。ある日、その国の王は身分の上下を問わず、ただ端正美麗の女を求めて后としようと考えま...
巻二十四

巻二十四第四話 袖から何十本も針を抜き出し立ててみせる老婆の話

巻24第4話 於爪上勁刷返男針返女語 第四 今は昔、□天皇の御代に、右近の陣に□の春近という舎人がありました。蹴鞠を得意としていました。 その春近が後の町(后町)の井の井筒によりかって、若い女たちが水汲みにたくさんやってくるのに見せようと...
巻六

巻六第十二話 生き返った僧が蓮の葉を食べる話

巻6第12話 震旦疑観寺法慶依造釈迦像得活語 第十二 今は昔、震旦に疑観寺という寺がありました。その寺に、法慶という僧がありました。開皇三年(西暦583年)、法慶は夾紵(乾漆造)の釈迦の立像をつくりました。高さは一丈六尺(約4.85メート...
巻二十五

巻二十五第九話 源頼信、平忠常の乱を鎮定する

巻25第9話 源頼信朝臣責平忠恒語 第九 今は昔、河内守(かわちのかみ・現在の大阪府の東部)源頼信朝臣(みなもとのよりのぶのあそん)という者がいました。これは多田満仲入道(ただのみつなかにゅうどう)という武人の三男であります。武道について...
巻二十

巻二十第二十三話 極楽に生まれようとして小蛇になった聖人の話

巻20第23話 比叡山横川僧受小蛇身語 第廿三 今は昔、比叡山の横川に僧がありました。道心をおこし、ひたすらに阿弥陀の念仏を唱え、「極楽に生まれさせてください」と願っていました。法文もよく知っていましたが、ただ極楽に生まれることを望み...
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