ほんやくネット

巻九

巻九第五話 心を動かされ立ち去った虎の話

巻9第5話 会稽州楊威入山遁虎難語 第五 今は昔、震旦(中国)の会稽州(浙江省)に、楊威という人がありました。幼少で父を亡くし、家では母にかぎりなく孝養しました。楊威はとても貧しかったので、孝養の深い志がありましたが、じゅうぶんに遂げるこ...
巻二十六

巻二十六第十五話 金の採掘者が姿を消した話

巻26第15話 能登国掘鉄者行佐渡国掘金語 第十五 今は昔、能登国(石川県)は、鉄(くろがね)の(すがね、鉱石)を採掘し、国司におさめていました。 六人組の採掘者があって、長(おさ)が仲間に話しました。 「佐渡の国(新潟県佐渡市)には...
巻二十四(全)

巻二十四第五十七話 女を狙って閉じ込められた男の話(紫式部の弟)

巻24第57話 藤原惟規読和歌被免語 第五十七 今は昔、大斎院(だいさいいん・選子内親王)と申し上げる方は、村上天皇の皇女でおわします。 和歌をたいそう素晴らしく御詠みになられました。 この方が(加茂の)斎院でおられたとき、藤原惟規(...
巻二十四(全)

巻二十四第五十六話 和歌によって難を逃れた女の話

巻24第56話 播磨国郡司家女読和歌語 第五十六 今は昔、高階為家朝臣(たかしなのためいえのあそん)が播磨守(今の兵庫県南西部の国司)であったとき、これといって取り柄のない侍がいました。 本名は知らず、通称を佐太(さた)といいました。 ...
巻十二

巻十二第一話 塔を壊す雷神を罰した話

巻12第1話 越後国神融聖人縛雷起塔語 第一 今は昔、越後国(新潟県)に聖人がありました。名を神融といいます。世に古志(越、越前・越中・越後のこと)の小大徳(高僧)といわれました。幼少のときから法華経を受持し、昼夜に読み奉っていました。熱...
巻二十八

巻二十八第三話 老人が歌会で下劣なふるまいをした話

巻28第3話 円融院御子日参曽祢吉忠語 第三 今は昔、円融院が天皇の位を退きなさってのち、御子の日のお出かけのために、船岡山というところにお出かけになった時、堀川院からお出かけになって、二条通を西に大宮通まで出て、通りを北上していらっしゃ...
巻十九

巻十九第十六話 譲位せず崩御した天皇(欠話)

巻19第16話 顕基中納言出家受学真言語 第十六(欠文) 【解説】草野真一 源顕基の出家を語る。譲位せず亡くなった後一條天皇の崩御に際しての出家であった。『発心集』『十訓抄』『古今著聞集』などに記された記事と同じ内容と思われる。 ...
巻三十一

巻三十一第十三話 酒のわき出る隠れ里の話

巻31第13話 通大峰僧行酒泉郷語 第十三 今は昔、仏の道を修行する僧がありました。大峰を通るとき、道を違えて、谷を下っていくと、大きな人郷に出ました。 僧は喜びました。 「人の家に立ち寄って『ここはどこですか』と聞こう」...
巻二十八

巻二十八第一話 誤って妻に声をかけ平手打ちされた女好きの話

巻28第1話 近衛舎人共稲荷詣重方値女語 第一 今は昔、二月の初午の日は、昔から都中の身分の上中下問わずみんなが稲荷詣といって伏見にお参りに集まる日でした。 それについて、いつもより人が多く参詣した年がありました。その日近衛府の舎人たち...
巻九

巻九第四話 我が子を殺し、まま子を生かすことを願った母の話

巻9第4話 魯州人殺隣人不負過語 第四 今は昔、震旦(中国)の魯州(河南省魯山県)に、兄弟がありました。弟は母の連れ子で、兄は父と先妻の子でした。 兄は幼少で父と母をなくしました。弟とともに、弟の母に孝養しました。母の子(弟)が母に孝養...
English

31-14 Monks traveling through the lands of Shikoku wander into a strange place and are transformed into horses

Once upon a time, three monks doing their ascetic training were traveling by foot along the old Shikoku pilgrimage route...
巻三十一

巻三十一第十四話 馬に変えられた修行者の話

巻31第14話 通四国辺地僧行不知所被打成馬語 第十四 今は昔、仏の道を修行する僧が三人、四国の辺地(伊予・讃岐・阿波・土佐)の海辺を廻ることがありました。僧たちはそこを廻っているうち、思いがけず山に入りました。深山に迷い、ただ海辺に...
巻二十四(全)

巻二十四第五十四話 好色漢の親王と身持ちの堅い女の話

巻24第54話 陽成院之御子元良親王読和歌語 今は昔、陽成天皇の御子に元良親王(もとよしのしんのう)と申す方がおられました。 たいそうな色好みでいらっしゃったので、当時の女で美人の聞こえある者には、すでに会ったことのある者であろうとなか...
巻二十六

巻二十六第十三話 貧しい家に銀を見つけ豊かになった人の話

巻26第13話 兵衛佐上緌主於西八条見得銀語 第十三 今は昔、兵衛佐の□という人がありました。冠の上緌(上緒、あげお)が長かったので、世間の人は上緌の主と呼んでいました。 西八条の大路と京極の大路が交差するあたりの畑の中に、貧しい小家が...
巻十一(全)

巻十一第三十八話 観音より子をさずかった夫婦の話

巻11第38話 義淵僧正始造龍蓋寺語 第卅八 今は昔、天智天皇の御代に、義淵僧正という人がありました。俗姓は阿刀の氏。化生(人ならぬ者)の人です。 父母は大和国高市の郡(奈良県高市郡)の天津守の郷に長いこと住んでいましたが、子がありませ...
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