欠巻

巻八(欠)

【解説】柳瀬照美

『今昔物語集』は、天竺(インド)5巻、震旦(中国)5巻、本朝(日本)21巻から成る。

内容の構成は、巻第1から5を天竺仏法説話、巻第6から9を震旦仏法説話、巻第10を震旦世俗説話、巻第11から20を本朝仏法説話、巻第21から31を本朝世俗説話としている。

『今昔物語集』の研究家で国文学者の国東文麿氏によると、欠巻である第8巻は、震旦における諸菩薩・高僧霊験説話に当てられた巻であり、これは完成されなかったのではないかと推測されるという。

【参考文献】小学館 日本古典文学全集22『今昔物語集二』

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