巻九巻九第二十八話 冥府の裁きに抵抗した話 巻9第28話 震旦遂州総管孔恪修懺悔語 第廿八 今は昔、震旦の武徳年間(618~626)のはじめのころ、遂州総管府の記室参軍(軍の書記官)、孔恪(くかく)という人がありました。病にかかり、死にました。 一日たつと、生き返って言いました。... 2025.12.29巻九
巻九巻九第二十七話 鶏卵に沈んだあの世の皇帝の話 巻9第27話 震旦周武帝依食鶏卵至冥途受苦語 第廿七 今は昔、震旦の周(南北朝の北周)の武帝は鶏の卵を好んで食していました。食事のたびに多くの卵を食していましたから、その数ははなはだ多くなっていました。 そのころ、抜彪(ばつひょう)とい... 2025.12.14巻九
巻九巻九第二十六話 鷹のくちばしを備えて生まれた赤子の話 巻9第26話 震旦隋代李寛依殺生得現報語 第廿六 今は昔、震旦の隋の上柱国(名誉の称号)に、蒲山(ふざん、山西省の山)の恵公、李寛という人がありました。狩猟を好み、鷹狩りを主としていました。鷹数十羽を飼育し、昼夜朝暮に生命を殺していました... 2025.11.14巻九
巻九巻九第二十五話 首のない無数の鳥の話 巻9第25話 震旦隋代天女姜略好鷹感現報語 第廿五 今は昔、震旦の隋の時代、天水に姜略(きょうりゃく)という人がいました。 位は「鷹揚郎将(鷹をもちいた軍事教練を統括する役職)」であり、若いころから狩りを好み、鷹を放って鳥を捕らえること... 2025.10.27巻九
巻九巻九第二十四話 幻の城で足を焼かれた少年の話 巻9第24話 震旦冀州人子食鶏卵得現報語 第廿四 今は昔、隋の開皇初年(西暦581年)、冀州のはずれにある村に、十三歳の児がありました。児は隣家の鶏が卵を生むと、密かに行って盗み、持って来て、焼いて食べていました。 ある日の早朝、まだ村... 2025.09.30巻九
巻九巻九第二十三話 羊の舌を抜き自分も舌を失った人の話 巻9第23話 京兆潘果抜羊舌得現報語 第廿三 今は昔、震旦(中国)の唐の時代、京兆(長安)に潘果という人がありました。武徳年間(618~626)の間に、弱冠ながら都水の小吏に任ぜられました。 役所から帰る途中、里の中の少年たち数人と共に... 2025.09.03巻九
巻九巻九第二十二話 殺された犬が病床に現れた話 巻9第22話 震旦兌州都督遂安公免死犬責語 第廿二 今は昔、震旦(中国)兌州の都督(長官)、遂安公李寿は、唐の王室の血筋だったため当初は(その地方の)王になりました。貞観の初年(627年)職を辞し、故郷に還りました。この人は生来狩猟を好み... 2025.08.17巻九
巻九巻九第二十一話 棘(いばら)に消えた少女の話 巻9第21話 震旦代州人好畋猟失女子語 第廿一 今は昔、隋の開皇年間(581~600年)の末のころ、代州の人で王という人がおりました。帝に仕え、驃騎将軍となりました。また、荊州の鎮守をつとめました。とても狩猟を好み、朝暮に生命を殺していま... 2025.07.07巻九
巻九巻九第二十話 鳥になって継母に復讐した子の話 巻9第20話 震旦周代臣伊尹子伯奇死成鳴報継母怨語 第二十 今は昔、震旦の周の代に、伊尹(いいん、尹吉甫)という大臣がありました。伯奇という男子が一人あり、端正で美しい姿をしておりました。伯奇の母が死んだ後、伊尹は後妻を迎え、伯奇の継母と... 2025.06.17巻九
巻九巻九第十九話 羊になった少女の話 巻九第十九話 震旦長安人女子死成羊告客語 第十九 今は昔、長安(唐、隋などの都)の習俗に、毎年、元日以降に飲食の席を儲けて近隣の者を招待するというものがありました。これは持ち回りになっていて、今年は東の市の筆工(筆づくりの職人)趙士の番に... 2025.06.04巻九
巻九巻九第十八話 娘を調理してふるまった父親の話 巻9第18話 震旦韋慶植殺女子成羊悲語 第十八 今は昔、震旦の貞観年間(627~649年)に魏王府の長吏として、韋の慶植という人がありました。京兆の人です。姿かたちの美しい娘がありました。娘は幼くして死にました、父母はかりぎなく惜しみ悲し... 2025.04.26巻九
巻九巻九第十七話 血が流れるほど母を打った男の話 巻9第17話 震旦隋代人得母成馬泣悲語 第十七 今は昔、震旦(中国)の隋の大業(605~618年)の時代、洛陽(隋の都)に一人の人がありました。 この人が馬をもらい、家で飼っていました。ある冬の日、馬に乗って墓参に行こうとしました。 ... 2025.03.17巻九
巻九巻九第十六話 死んだ友の語ったことが真実になった話 巻9第16話 索冑死沈裕夢告可得官期語 第十六 今は昔、震旦に、民部の尚書(戸籍や租税を司る省庁の長官)として、武昌公戴索冑(ぶしょうこうさいさくちゅう)という人がありました。また、舒州の別駕(副官)として、沈裕という人がありました。二人... 2025.02.17巻九
巻九巻九第十五話 死んだ友があの世のことを伝えにきてくれた話 巻9第15話 河南元大宝死報告張叡冊夢語 第十五 今は昔、河南(河南省洛陽県)に、元大宝という人がありました。貞観年間(627~649、唐時代)に、大理の丞(補佐役)でした。この人は因果の理(仏教の根本原理)を信じませんでした。同僚に張叡... 2025.01.19巻九
巻九巻九第十四話 死後の世界で母を助けた話 巻9第14話 震旦江都孫宝於冥途済母活語 第十四 今は昔、震旦(中国)の江都(江蘇省揚州市)に、孫宝という人がありました。 若くして死にましたが、その身体があたたかいまま四十余日をすごし、ついに生き返って語りました。 「私が死んだとき... 2025.01.02巻九