巻二十四第十二話 医師・雅忠、家の様子を見て、瘡病の人がいることを言い当てる (欠話)

巻二十四(全)

巻24第12話 雅忠見人家指有瘡病語 第十二(欠文)

【解説】柳瀬照美 表題より内容を察するに、忠明の子・雅忠が外部から家の様子をうかがい見ただけで、家の内に瘡(かさ・皮膚病)の病を患う人がいることを言い当てたという話。

前話に登場した忠明の長男・丹波雅忠(たんばのまさただ)は、医得業生、医博士を経て、典薬頭。その間、施薬院使、主税頭、丹波守、穀物院別当などを歴任し、最終官位は正四位下。寛治2年(1088)2月18日に没する。六十八歳。
名医の誉れ高く、日本の扁鵲(へんじゃく・中国・周時代の伝説の名医)と称された。

【参考文献】
小学館 日本古典文学全集23『今昔物語集三』

丹波雅忠(菊池容斎『前賢故実』)

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