巻二十三

巻二十三

巻二十三第十六話 橘季通の逃走

巻23第16話 駿河前司橘季通構逃語 第(十六) 今は昔、駿河前司(するがのぜんじ・現在の静岡県中央部の前の国司)橘季通(たちばなのすえみち)という人がいました。この人が若いとき、自分の仕えている家ではない、さる高貴な家の女房と深い仲にな...
巻二十三

巻二十三第十五話 橘則光、かたり男に功を譲る

巻23第15話 陸奥前司橘則光切殺人語 第(十五) 今は昔、陸奥前司(むつのぜんじ・東北地方の前の国司)橘則光(たちばなののりみつ)という人がいました。武人の家の出身ではないですが、きわめて豪胆で思慮深く、腕力などが非常に強いのでした。容...
巻二十三

巻二十三第十四話 平致経が夜半に僧正の警護をした話

巻23第14話 左衛門尉平致経送明尊僧正語 第十四 今は昔、宇治殿(藤原頼通・道長の長子)が全盛であられたころ、三井寺(園城寺の通称)の明尊僧正(みょうそんそうじょう)はご祈祷僧として夜の宿直に伺候していましたが、御灯明はともしていません...
巻二十三

巻二十三第十三話 一条天皇治世における政道

巻23第13話 平維衡同致頼合戦蒙咎語 第十三 今は昔、一条天皇の御代に、前下野守(さきのしもつけのかみ・現在の栃木県の前国司)・平維衡(たいらのこれひら)という武人がいました。これは陸奥守(むつのかみ・現在の東北地方の国司)・貞盛(さだ...