巻三巻三第二十四話 天界を見た目連尊者の弟の話 巻3第24話 目連尊者弟語 第(廿四) 今は昔、仏(釈尊)の弟子である目連(目犍連、モッガラーナ)尊者に、一人の弟がありました。家は大変裕福で、財宝も豊かに持っていました。しかし、弟はまったく善根を積もうとせず、ただひたすらに、この世の欲... 2025.12.18巻三
巻三巻三第二十三話 ケチで欲深い女が聖者になった話 巻3第23話 跋提長者妻慳貪女語 第(廿三) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がいました。名前を跋提(ばつだい)といいます。彼は、仏の弟子である迦葉(かしょう)・目連(もくれん)・阿那律(あなりつ)などの教えによって、邪心を捨て、善の道... 2025.11.30巻三
巻三巻三第二十二話 まったく同じ姿の男が現れた話 巻3第22話 盧至長者語 第(廿二) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がありました。盧至(るし)といいます。慳貪(けち)の心が深く、妻の親戚や従者にも、かぎりなく惜しみました。 「ただひとり、人がいない静かなところで、思うまま飲食しよ... 2025.09.18巻三
巻三巻三第二十一話 屎尿の穢にまみれた女が神通を現じた話 巻3第21話 長者家浄屎尿女得道語 第(廿一) 今は昔、天竺(インド)に一人の長者がありました。その家に、屎尿の穢を浄むる(便所掃除をする)女がありました。家の人の屎尿を朝夕に運び浄めて過ごしました。家の人はみな、この女を汚く思い侮蔑して... 2025.09.01巻三
巻三巻三第十九話 仏を疑った老女奴隷の話 巻3第19話 須達家老婢得道語 第(十九) 今は昔、天竺(インド)の舎衛城(シュラーヴァスティー、コーサラ国の首都)に、須達長者(スダッタ、祇園精舎を寄贈した富豪)が住んでいました。老婢(老いた女奴隷)がひとりありました。名を毗低羅(びて... 2025.07.05巻三
巻三巻三第十八話 聖者が小僧に化けていた話 巻3第18話 駈二人羅漢弟子比丘語 第(十八) 今は昔、天竺(インド)の王城(都)では、三宝(仏法僧)を供養するとき、蘇(チーズのような乳製品)・蜜(はちみつ)がなければ、供養しませんでした。 ある施主が山寺に登り、比丘(僧)を供養しよ... 2025.03.11巻三
巻三巻三第十七話 十二年監獄に入れられた高僧の話 巻3第17話 羅漢比丘為感報在獄語 第(十七) 今は昔、罽賓国(けいひんこく)に一人の比丘(僧)がありました。深山で仏道を修して、羅漢果を得ました(聖者になった)。 そのころ、郷に一人の優婆塞(うばそく、在家信者)がありました。牛を失っ... 2025.10.20巻三
巻三巻三第十六話 王に見そめられ后となった貧しい娘の話 巻3第16話 貧女現身成后語 第(十六) 今は昔、摩竭提国(マガダ国)に一人の貧しい老女がおりました。年は八十余りで、十四歳の一人の娘がありました。娘の母に対する孝心はとても深いものでした。 あるとき国の大王の行幸がありました。国... 2024.02.01巻三
巻三巻三第十五話 武勇にすぐれた醜い皇子の話 巻3第15話 摩竭提国王燼杭太子語 第(十五) 今は昔、天竺の摩竭提国(マガダ国)に王がおり、五百の太子がありました。それぞれ成長し、めいめい存分に威力を発揮し思うままにふるまっていました。その中の一番目の太子は燼杭(じんこう)太子といい... 2023.11.03巻三
巻三巻三第十四話 人前に出せないほど醜い姫の話 巻3第14話 波斯匿王娘金剛醜女語 第(十四) 今は昔、天竺(インド)の舎衛国(コーサラ国、祇園精舎がある)に波斯匿王(プラセーナジット王)という王がいました。妃は末利夫人(マッリカー夫人)といい、その容姿の美しさは、十六の大国(インドの... 2023.09.10巻三
巻三巻三第十三話 妻が不在の間にひとりで亀肉を食べた王子の話 巻3第13話 仏耶説輸多羅宿業給語 第(十三) 今は昔、仏が悉達太子(シッダールタ)と申されていたときに、三人の妻がいらして、その中のお一人に耶輸多羅(やしゅだら、ヤショーダラー)と申される方がおりました。太子はその方を大層大事にされまし... 2023.07.02巻三
巻三巻三第十二話 法を聞くオウムの来世の話 巻3第12話 須達長者家鸚鵡語 第(十二) 今は昔、天竺に須達(スダッタ)長者という長者がいました。仏法を信じ敬い、多くの比丘の檀徒として常に比丘を供養していました。長者の家の中には二羽の鸚鵡がいました。一羽は律提(りつだい)といい、もう... 2023.05.01巻三
巻三巻三第十一話 竜の娘を妻とした釈迦族の男の話 巻3第11話 釈種成竜王聟語 第(十) 今は昔、天竺では四姓のうちの刹帝利(クシャトリヤ)に属するものが国王となりました。この階級以外に国王になる家柄はありません。その中で釈種というのは釈迦如来の御一族のことをいいました。仏の御一族という... 2023.03.03巻三
巻三巻三第十話 金翅鳥が阿修羅から子を守った話 巻3第10話 金翅鳥子免修羅難語 第(十) 今は昔、金翅鳥という鳥がいました。その鳥は須弥山の側面の洞穴に巣を作り、そこで子供達を産み育てていました。須弥山は高さ十六万由旬(ヨージャナ、古代インドの長さの単位)はある山で、水面より上に八万... 2023.01.04巻三
巻三巻三第九話 金翅鳥から竜の子を守った袈裟の話 巻3第9話 竜子免金翅鳥難語 第(九) 今は昔、全ての竜王は大海の底を住処としていましたが、彼らは必ず金翅鳥(こんじちょう)から恐怖を受けていました。無熱池(あらゆる川の源)という池がありましたが、そこだけは金翅鳥の難はありませんでした。... 2022.11.02巻三