巻11第18話 高野姫天皇造西大寺語 第十八
今は昔、高野姫天皇(称徳天皇)は聖武天皇の御娘でいらっしゃいました。女性ではありましたが、広い知識をもち、文の道をきわめていらっしゃいました。また、仏法を知り、「道場を建立したい」といまだ天皇に即位しない姫宮のときに考えていらっしゃいました。初龍寺という寺を建立したのはこのころのことです。(以下本文欠)
【原文】
巻11第18話 高野姫天皇造西大寺語 第十八
今昔物語集 巻11第18話 高野姫天皇造西大寺語 第十八 今昔、高野姫天皇は聖武天皇の御娘に御ます。女の身に御ますと云へども、心に智り広くして、文の道を極め給たりけり。亦、法の道を知て、「何かで道場を建立せむ」と思食けるに、未だ位にも即給はずして、姫宮にて御ましける時に、初龍寺云ふ寺(下文欠)
【翻訳】 柴崎陽子
【校正】 柴崎陽子・草野真一
【解説】 草野真一
西大寺はあの東大寺に対するものとして創建されたが、現存するのは寺院の一部であり、往時の面影は失われている。この項は大寺を取り上げることにより日本仏教史を追いかけるものだが、欠落が多い。
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【協力】ゆかり・草野真一
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