巻十一第三十四話 法輪寺を建てた話(欠話)

巻十一(全)

巻11第34話 □建法輪寺語 第卅四(欠文)

【解説】 草野真一 『新日本古典文学大系35 今昔物語集3』の解説によれば、「□建法輪寺語」の□に入るのは道昌の可能性が高いという。道昌は空海の弟子だった人で、驚異の記憶力を得る虚空蔵求聞持法を修したことで名高い。そのへんを語ればおもしろい話になりそうだが、抜け落ちている。

法輪寺(京都市西京区)

巻十一第九話① 弘法大師空海が真言を学ぶことを決意した話
巻11第9話 弘法大師渡唐伝真言教帰来語 第九今は昔、弘法大師という聖がありました。俗姓は佐伯の氏、讃岐の国多度の郡屏風の浦(香川県善通寺市)の人です。母である阿刀の氏は、聖人があらわれて胎の中に入る夢を見て懐妊し、大師を生みました。...
巻十一第二十五話 弘法大師空海が高野山を開いた話
巻11第25話 弘法大師始建高野山語 第廿五 今は昔、弘法大師(空海)は、真言の教え(密教)をさまざまな所に弘め、老に臨むと、多くの弟子に寺をゆずりました。 「私が唐にいたとき投げた三鈷が落ちたところに向かおう」 弘仁七年...

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