巻二十六巻二十六第二十三話 双六で殺人が起きた話 巻26第23話 鎮西人打双六擬殺敵被打殺下女等語 第廿三 今は昔、九州の□□国に住んでいた男が、相婿(あいむこ)の者と双六を打ちました。 この男は非常に荒々しい人で、弓矢の道で世を渡っている武士であり、相婿はごく平凡な男でありました。 ... 2025.01.06巻二十六
巻二十六巻二十六第二十二話 間男とまちがえられ殺された僧の話 巻26第22話 名僧立寄人家被殺語 第廿二 今は昔、京に名僧づらをして、人の招きを受けて加持祈祷を行い、それで世渡りをしている僧がいました。 あるとき、この僧がしかるべき身分の家に招かれたので、喜んで出かけようとしましたが、車を借りるこ... 2024.11.30巻二十六
巻二十六巻二十六第二十一話 鹿と間違って射殺された破戒僧の話 巻26第21話 修行者行人家祓女主死語 第廿一 今は昔、□□国□□郡に住む人がありました。 家にたくさんの犬を飼って置き、山に入って鹿や猪を食い殺させて、猟をすることを家業にしていました。 世間では、これを犬山というのであります。 ... 2024.11.09巻二十六
巻二十六巻二十六第二十話 少女と噛み合って死んだ犬の話 巻26第20話 東小女与狗咋合互死語 第二十 今は昔、□□国□□郡に住む人がありました。 その人の家に十二、三歳ほどの少女の召使がいました。 また、その隣に住む人の家で、白い犬を飼っていましたが、どういうことか、この召使の少女を見ると... 2024.09.30巻二十六
巻二十六巻二十六第十九話 子の死を予言した鬼神の話 巻26第19話 東下者宿人家値産語 第十九 今は昔、東国の方へ行く者がありました。 どこの国かは知りませんが、ある村里を通っているうち、日が暮れたので、「今夜だけこの村に宿をとろう」と思って、小さな家ながらも[さすが]にゆったりと造り、... 2024.09.06巻二十六
巻二十六巻二十六第十八話 盗賊の恩返し 巻26第18話 観硯聖人在俗時値盗人語 第十八 今は昔、子どもたちをなで歩いた観硯聖人(かんけんしょうにん)という人がいました。 この人がまだ若く俗人であったころ、親の家に住んでいましたが、ある夜、 「壺屋に盗人が入った」 と報せた... 2024.08.07巻二十六
巻二十六巻二十六第十六話 従者が買った真珠が意外にも高価だった話 巻26第16話 鎮西貞重従者於淀買得玉語 第十六 今は昔、九州の筑前国(ちくぜんのくに・福岡県北西部)に□□貞重(さだしげ)という裕福な豪族がいました。 字(あざな・通称)を京大夫(きょうだいふ)といいましたが、今いる筥崎大夫則重(はこ... 2024.06.19巻二十六
巻二十六巻二十六第十五話 金の採掘者が姿を消した話 巻26第15話 能登国掘鉄者行佐渡国掘金語 第十五 今は昔、能登国(石川県)は、鉄(くろがね)の䥫(すがね、鉱石)を採掘し、国司におさめていました。 六人組の採掘者があって、長(おさ)が仲間に話しました。 「佐渡の国(新潟県佐渡市)に... 2024.05.16巻二十六
巻二十六巻二十六第十三話 貧しい家に銀を見つけ豊かになった人の話 巻26第13話 兵衛佐上緌主於西八条見得銀語 第十三 今は昔、兵衛佐の□という人がありました。冠の上緌(上緒、あげお)が長かったので、世間の人は上緌の主と呼んでいました。 西八条の大路と京極の大路が交差するあたりの畑の中に、貧しい小家が... 2024.03.23巻二十六
巻二十六巻二十六第十二話 能登の浜辺に宝が流れ着いた話 巻26第12話 能登国鳳至孫得帯語 第十二 今は昔、能登国鳳至郡(石川県鳳珠郡)に、鳳至(ふげし)の孫だといって、そこに住む者がありました。貧しく、不便しているとき、怪(変異の予兆)があったので、陰陽師にその吉凶を占ってもらいました。 ... 2024.03.01巻二十六
巻二十六巻二十六第十一話 白い犬が絹糸をつむいだ話 巻26第11話 参河国始犬頭糸語 第十一 今は昔、参河国(三河国、愛知県東部)に郡司がありました。妻を二人持っていて、それぞれに蚕養(こがひ)をさせて、糸をつくっていました。 ところが、本妻の蚕が、どういうことでしょうか、みな死んでしま... 2024.02.14巻二十六
巻二十六巻二十六第十話 無人島で夫婦となった兄妹の話 巻26第10話 土佐国妹兄行住不知島語 第十 今は昔、土佐国幡多郡(高知県幡多郡)に住む下衆(身分の低い者)がありました。自分が住む浦ではなく、他の地の浦に田を作っていました。自分が住む浦には種を蒔き、苗代をつくります。苗が植えられる大き... 2024.02.08巻二十六
巻二十六巻二十六第九話 巨大ムカデと大蛇が戦う話 巻26第9話 加賀国諍蛇蜈島行人助蛇住島語 第九 今は昔、加賀国(石川県南部)の下衆(身分の低い者)が七人、徒党を組んで常に海に出ていました。釣りを好んで業として、七人がひとつの船に乗りこんで漁に出て、長いこと過ごしていました。この者たち... 2023.12.10巻二十六
巻二十六巻二十六第二十話 少女と噛み合って死んだ犬の話 巻26第20話 東小女与狗咋合互死語 第二十 今は昔、␣(欠字)国␣(欠字)郡に住む人がいました。その家に、年は十二か三ばかりの使いの少女がいました。その家の隣では白い犬を飼っていましたが、どうしたことか、この少女を見さえすると、敵の... 2021.08.19巻二十六
巻二十六巻二十六第十七話 狐を使者にした話(芥川龍之介『芋粥』元話) 巻26第17話 利仁将軍若時従京敦賀将行五位語 第十七 今は昔、利仁の将軍という人がありました。当時もっとも力をもっている人(藤原基経)に仕えていました。越前国の、有仁という勢いもあり徳もある人の家に聟として入りましたから、結婚した後はかの... 2019.05.17巻二十六