巻二十六

巻二十六

巻二十六第三話 洪水にあい火災にあい高木につるされ、それでも生きた童子の話

巻26第3話 美濃国因幡河出水流人語 第三 今は昔、美濃国(岐阜県)に因幡河(長良川)という大河がありました。雨が降って水が出た時には、量り無い洪水になりました。河辺に住む人は、洪水のときに登るために、家の天井を強くつくり、板敷の様に固め...
巻二十六

巻二十六第二話 蕪で自慰した男と妊娠した娘の話

巻26第2話 東方行者娶蕪生子語 第二 今は昔、京から東の国に下る者がありました。 どこの国郡ともわからず、ある郷を通ったとき、婬欲がさかんに起こり、女を抱くことばかり考えておかしくなりそうで、静めることができませんでした。どうしようかと...
巻二十六

巻二十六第二十話 少女と噛み合って死んだ犬の話

巻26第20話 東小女与狗咋合互死語 第二十 今は昔、␣(欠字)国␣(欠字)郡に住む人がいました。その家に、年は十二か三ばかりの使いの少女がいました。その家の隣では白い犬を飼っていましたが、どうしたことか、この少女を見さえすると、敵の...
巻二十六

巻二十六第一話 子を鷲に奪われた父親の話

巻26第1話 於但馬国鷲爴取若子語 第一 今は昔、但馬国七美郡(兵庫県美方郡)川山の郷(存在しない)に住む者がありました。その家に一人の赤子があり、庭を這いまわっていました。空を飛びゆく鷲が、赤子を見て、とつぜん降下してこれをつかみとり、...
巻二十六

巻二十六第十七話 狐を使者にした話(芥川龍之介『芋粥』元話)

巻26第17話 利仁将軍若時従京敦賀将行五位語 第十七 今は昔、利仁の将軍という人がありました。当時もっとも力をもっている人(藤原基経)に仕えていました。越前国の、有仁という勢いもあり徳もある人の家に聟として入りましたから、結婚した後はかの...
巻二十六

巻二十六第十四話 陸奥守に仕えていた男、黄金を見つけて裕福になる

巻26第14話 付陸奥守人見付金得富語 第十四 今は昔、陸奥守(むつのかみ・現在の東北地方の国司)□□という人がいました。また同じころ、□□という者がいました。二人が若いころ、守が意外にも自分をひどく憎んでいることがあったとも知らず、...
タイトルとURLをコピーしました