巻二

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巻二第三話 病んで孤独な比丘が救われた話

巻2第3話 仏報病比丘恩給語 第三 今は昔、祇園精舎に一人の比丘(僧)がありました。重い病にかかり、五、六年間、辛苦悩乱しました。悪瘡から膿(うみ)と血が流れて、大小便の臭いも臭く、汚れていました人はこれを汚がって、近寄ろうとはしませんで...
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巻二第二話 天で母に会った仏の話

巻2第2話 仏為摩耶夫人昇忉利天給語 第二 今は昔、仏の母である摩耶夫人(まやぶにん、マーヤー)は、仏を産んで七日後に亡くなりました。その後、太子は城を出て、山に入り、六年苦行を修し、仏になりました。四十余年の間、種々の法を説いて、衆生を...
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巻二第一話 父の死に接した釈迦の話

巻2第1話 仏御父浄飯王死給時語 第一 今は昔、仏の父である迦毗羅国(かぴらこく。釈迦族の王国)の浄飯王(じょうぼんおう、スッドーダナ王)は年老いて病にかかり、日ごとに重くなって悩み乱れていました。痛みはまるで木の実から油をしぼるように身...