巻十九

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巻十九第二十六話 下野公助、父に打たれても逃げなかった話

巻19第26話 下野公助為父敦行被打不逃語 第廿六 今は昔、右近の馬場で手番(てつがい・射手を左右に分けて二人一組で勝負を競う。五月の節句の宮中行事)が行われたとき、中将・大将たちが馬場で着座していました。その日、下野公助(しもつけの...
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巻十九第二十四話 安倍清明、泰山府君の祭祀を行う

巻19第24話 代師入太山府君祭都状僧語 今は昔、□□という人がいました。 □□の僧であります。 なかなかの名僧なので、皇室・一般から共に尊ばれていましたが、重い病気にかかり、悩み患っているうち、日に日に病が重篤になったので、師のもと...
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巻十九第十五話 公任の大納言、出家して長谷に住む(欠話)

巻19第15話 公任大納言出家籠居長谷語 第十五 【解説】 柳瀬照美 本話は表題だけ留める本文欠話。当初よりの欠脱かと思われる。 藤原公任(ふじわらのきんとう)は、漢詩・管弦・有職に長じた歌人。藤原道長に対して才能を誇示した『三舟の...
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巻十九第十四話 人殺しの悪人が僧になって旅する話(マンガリンクあり)

巻19第14話 讃岐国多度郡五位聞法即出家語 第十四 今は昔、讃岐国多度の郡(香川県善通寺市)に、源大夫という人がありました。名はわかりません。とても猛々しい人で、殺生を生業としていました。日夜朝暮に山野に行っては鹿鳥を狩り、川海に行って...
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巻十九第五話 すべてを失った姫君の話(芥川龍之介『六の宮の姫君』元話)

巻19第5話 六宮姫君夫出家語 第五 今は昔、六の宮というところに兵部の大輔(ひょうぶのたゆう、軍の下級役人)がありました。年老いていたので、古い習慣にならって人と交わることがなく、父が遺した宮の、すっかり木が伸びきって荒れ果ててしまった東...
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巻十九第三話 陰陽師の賀茂忠行の子・慶滋保胤の道心(その2)

巻19第3話 内記慶滋ノ保胤出家語 第三 (その1より続く) その後、東山の如意(にょい・如意輪寺)という所に住んでいましたが、六条院(ろくじょうのいん)から「すぐに参上せよ」と、お召しがあったので、知人の馬を借りて、それに乗って朝早く...
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巻十九第三話 陰陽師の賀茂忠行の子・慶滋保胤の道心(その1)

巻19第3話 内記慶滋ノ保胤出家語 第三 今は昔、□□天皇の御代に、内記(ないき・朝廷の書記)慶滋保胤(よししげのやすたね)という者がいました。 実際は、陰陽師・賀茂忠行(かものただゆき)の子です。 けれども、□□という博...
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巻十九第二話 大江定基、出家して寂照となる(その2)

巻19第2話 参河守大江定基出家語 第二  (その1より続く) そののち、寂照(じゃくしょう)は京の町で喜捨を請うて歩いていましたが、とある家に至ると、彼を家へ呼び上げて畳に坐らせ、ご馳走を供えて食べさせようとします。そのとき、簾を巻き...
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巻十九第二話 大江定基、出家して寂照となる(その1)

巻19第2話 参河守大江定基出家語 第二 今は昔、円融天皇(えんゆうてんのう)の御代に、三河守(みかわのかみ・現在の愛知県東部の国司)大江定基(おおえのさだもと)という人がいました。 参議左大弁式部(さんぎさだいべんしきぶ)済光(なりみ...