巻二十九(全)

巻二十九第三十五話 鷲を殺して恩を返した猿の話

巻29第35話 鎮西猿打殺鷲為報恩与女語 第卅五 今は昔、九州の□の国□郡に身分の低い人がいました。海辺に住んでいたので、その妻はいつも沢に出て、磯で貝や海藻を拾っていました。 ある日、隣の女と二人で磯に出て貝類を拾いに行ったとき、二人...
巻二十九(全)

巻二十九第三十四話 優れた鷹に逃げられた人の話

巻29第34話 民部卿忠文鷹知本主語 第卅四 今は昔、民部卿の藤原忠文という人がいました。京都の宇治に住んでいましたので、世間では、宇治の民の司の守と呼ばれていました。 忠文はとても鷹狩の好きな人でした。ちょうどその頃、式部卿の重明親王...
English

1-4-2 Departing the Castle with His Beloved Horse (Life of Gautama Buddha 08)

Late at night, when midnight had passed, the gods and various celestial beings filled the sky and spoke to the prince in...
巻二十九(全)

巻二十九第三十三話 鷲をのもうとして殺された蛇の話

巻29第33話 肥後国鷲咋殺蛇語 第卅三 今は昔、肥後の国(熊本県)の□郡に住んでいる人がいました。家の前に榎の大木が生えていて、その枝が繁ってかぶさるようになっているところに鷲小屋を作って、そこで鷲を飼っていました。 とこ...
巻十四

巻十四第十六話 普賢菩薩の使いに前世を知らされた僧の話

巻14第16話 元興寺僧蓮尊持法花経知前世報語 第十六 今は昔、美作の国(岡山県)に蓮尊という僧がありました。もとは元興寺の僧でしたが、寺を去り、本国に下って暮らしていました。 幼くして師に随い、法華経を習い、日夜に読誦していました。...
巻十二

巻十二第九話 比叡山の舎利会が京でおこなわれた話

巻12第9話 於比叡山行舎利会語 第九 今は昔、慈覚大師(円仁)が震旦(中国)から多くの仏舎利を持ち帰りました。貞観二年(860年)、惣持院を起こし、舎利会をはじめ比叡山の行事としました。多くの僧を請じ、音楽を調え、一日の法会を行いました...
巻十九

巻十九第二十五話 親でないと語る親に孝養をつくした話

巻19第25話 滝口藤原忠兼敬実父得任語 第廿五 今は昔、□院の天皇の御代、夏ごろ、多くの殿上人が大極殿に涼みに行くことがありました。多くの滝口所の者(警護の武士)がお供につきました。 帰ろうとして、八省院の北の廊を歩んでいると、にわか...
巻二十九(全)

巻二十九第三十二話 大蛇から主人を救った犬の話

巻29第32話 陸奥国狗山狗咋殺大蛇語 第卅二 今は昔、陸奥の国(青森県、岩手県、宮城県、福島県)の□の郡に住んでいる、身分の低い人がいました。家にたくさんの犬を飼っていて、いつもその犬たちを引き連れて深い山に分け入り、猪や鹿に犬たちをけ...
English

1-4-1 The Father Wept Upon Understanding His Son’s Heart (Life of Gautama Buddha 07)

Once upon a time, Prince Siddhartha, son of King Suddhodana, reached the age of nineteen. Harboring the desire to renoun...
巻二十九(全)

巻二十九第三十一話 サメと虎の戦いの話

巻29第31話 鎮西人渡新羅値虎語 第卅一 今は昔、九州の□の国の□の郡に住んでいた人が、商いをする為に一艘の船に多くの人々と乗り合わせて新羅(朝鮮)の国へ渡りました。商いを終えた帰りに、新羅の山裾に沿って船を漕いでいましたが、「きれいな...
巻二十九(全)

巻二十九第三十話 双六で殺された武士の話

巻29第30話 上総守維時郎等打双六被突殺語 第三十 今は昔、上総(千葉県中央部)の守で平維時朝臣(たいらのこれときのあそん)という人がいました。この人は□□(欠字。平維将のこと)の子で、優れた武将でしたので、朝廷の公務でも私的な用であっ...
巻二十六(全)

巻二十六第二十二話 間男とまちがえられ殺された僧の話

巻26第22話 名僧立寄人家被殺語 第廿二 今は昔、京に名僧づらをして、人の招きを受けて加持祈祷を行い、それで世渡りをしている僧がいました。 あるとき、この僧がしかるべき身分の家に招かれたので、喜んで出かけようとしましたが、車を借りるこ...
巻十二

巻十二第八話 薬師寺の万灯会の話

巻12第8話 於薬師寺行万灯会語 第八 今は昔、薬師寺の万灯会は、その寺の僧、恵達がはじめて行いました。昼は本願薬師経を講じて法会を行います。そのとき、僧は法服を調え、それぞれの役をつとめます。音楽が鳴り響き、間断なく歌舞がおこなわれます...
巻二十九(全)

巻二十九第二十九話 犯される恥から逃れるために我が子を見棄てた女の話

女被捕乞丐棄子逃語 第二十九 今は昔、□の国、□の郡にある山道を乞食二人が連れ立って歩いておりますと、前の方に子どもを背負った若い女がいました。 女は乞食どもが後ろに近付いて来るのを見て、脇に寄ってやり過ごそうとしましたが、乞食どもは立...
巻九

巻九第十三話 亀の恩返し

巻9第13話 □□人以父銭買取亀放河語 第十三 今は昔、天竺(インド)に一人の人がありました。隣国で商品を買うため、子に五千両の金を持たせました。子はその金を受け取り、大きな河にそって歩いていきました。 そのとき、河を船で行く人がありま...
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