巻二十九(全)

巻二十九第二十九話 犯される恥から逃れるために我が子を見棄てた女の話

女被捕乞丐棄子逃語 第二十九 今は昔、□の国、□の郡にある山道を乞食二人が連れ立って歩いておりますと、前の方に子どもを背負った若い女がいました。 女は乞食どもが後ろに近付いて来るのを見て、脇に寄ってやり過ごそうとしましたが、乞食どもは立...
巻九

巻九第十三話 亀の恩返し

巻9第13話 □□人以父銭買取亀放河語 第十三 今は昔、天竺(インド)に一人の人がありました。隣国で商品を買うため、子に五千両の金を持たせました。子はその金を受け取り、大きな河にそって歩いていきました。 そのとき、河を船で行く人がありま...
巻二十九(全)

巻二十九第二十八話 強盗殺人の謀に使われた女が自ら死んだ話

住清水南辺乞食以女人謀入殺語 第二十八 今は昔、誰とははっきり申せませんが、高い家柄の貴公子で、眉目秀麗な方がおり、近衛府の中将などの役職についておりました。 この方がお忍びで清水寺に参詣いたしましたところ、とても美しい女性が上品に着物...
巻二十九(全)

巻二十九第二十七話 子が死んでも狩りに出かけ殺生を続けた男の話

主殿頭源章家罪造語 第二十七 今は昔、主殿の頭(とのもりのかみ)、源章家という人がおりました。武家の家柄ではありませんでしたが、とにかく猛々しい性格で、昼にせよ夜にせよ、また朝から晩まで、専ら生き物を殺してばかりおりました。 この章家と...
巻三十一

巻三十一第十三話 酒のわき出る隠れ里の話

巻31第13話 通大峰僧行酒泉郷語 第十三 今は昔、仏の道を修行する僧がありました。大峰を通るとき、道を違えて、谷を下っていくと、大きな人郷に出ました。 僧は喜びました。 「人の家に立ち寄って『ここはどこですか』と聞こう」...
巻十四

巻十四第十五話 前生でコオロギだった人の話

巻14第15話 越中国僧海蓮持法花経知前世報語 第十五 今は昔、越中の国(富山県)に海蓮という僧がありました。若年のころより法華経を習い、日夜に読誦していました。序品から観音品に至るまで、二十五品は暗(そら)で覚えて誦することができました...
English

1-3-3 Learned About Death and Thought About How to Live (Life of Gautama Buddha 06)

At that time, there was a Brahmin's son named Udaayin. He was wise, intelligent, and eloquent. The king summoned him and...
巻二十六(全)

巻二十六第二十一話 鹿と間違って射殺された破戒僧の話

巻26第21話 修行者行人家祓女主死語 第廿一 今は昔、□□国□□郡に住む人がありました。 家にたくさんの犬を飼って置き、山に入って鹿や猪を食い殺させて、猟をすることを家業にしていました。 世間では、これを犬山というのであります。 ...
巻十二

巻十二第七話 鯖をかついだ不思議な老人が現れた話

巻12第7話 於東大寺行花厳会語 第七 今は昔、聖武天皇が東大寺を造り、開眼供養するとき、行基菩薩は婆羅門僧正という人が天竺(インド)より来るのを予知していて、その人を講師として供養することを勧めました。 「読師は誰にすべきだろう」 ...
巻三十一

巻三十一第十二話 人喰いの島に上陸した話

巻31第12話 鎮西人至度羅島語 第十二 今は昔、鎮西(九州)の人が、商いのために多くの人とともに船に乗り、知らぬ国に行って帰ってくる途上、鎮西の未申(南西)の方角のはるかな沖に大きな島を見つけました。人が住んでいる様子でしたから、船の者...
English

1-3-2 Understanding Aging and Sickness (Life of Gautama Buddha 05)

Once, the prince heard that many flowers were blooming in abundance and that a clear, refreshing spring was flowing near...
巻九

巻九第十二話 寒空に何もつけずに臥した旅人の話

巻9第12話 朱百年為悲母脱寒夜衾語 第十二 今は昔、震旦の宋の時代に、朱百年という人がありました。幼少のころより孝養の心が深く、一心に父母につかえておりました。先に父が死し、母だけが家にありました。百年の家はとても貧しく、塵ほどの貯えも...
English

1-3-1 The Prince Showed No Interest in Women (Life of Gautama Buddha 04)

Once upon a time, Prince Siddhartha, the son of King Suddhodana, turned seventeen. The king gathered his ministers and d...
巻三十一

巻三十一第十一話 安倍頼時が北の国にわたった話

巻31第11話 陸奥国安倍頼時行胡国空返語 第十一 今は昔、陸奥国(現在の東北)に安倍頼時(あべのよりとき)という武人がいました。 その国の奥に夷(えびす)というものがいて、朝廷に従い奉ろうとしなかったので、「これを討つべし」という勅命が...
巻二十六(全)

巻二十六第二十話 少女と噛み合って死んだ犬の話

巻26第20話 東小女与狗咋合互死語 第二十 今は昔、□□国□□郡に住む人がありました。 その人の家に十二、三歳ほどの少女の召使がいました。 また、その隣に住む人の家で、白い犬を飼っていましたが、どういうことか、この召使の少女を見ると...
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