巻十一

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巻十一第七話 奈良の大仏の開眼供養のためにインドから高僧がやってきた話

巻11第7話 婆羅門僧正為値行基従天竺来朝語 第七 今は昔、聖武天皇が東大寺をつくり、大仏の開眼供養しようとしたとき、行基を講師としようとしました。ところが、行基はこう言いました。「私は適当ではありません。講師を勤むべき人は外国からやって...
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巻十一第六話 后と僧とのあやしい関係を讒言し怨霊となった藤原広嗣の話

巻11第6話 玄昉僧正亙唐伝法相語 第六 今は昔、聖武天皇の御代に、玄昉という僧がありました。俗姓は阿刀の氏、大和国(奈良県)□□の郡の人です。幼くして出家して、法の道を学び、とても深い智恵を持っていました。 法を広く学ぶため唐に渡り、...
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巻十一第五話 優れた僧・道慈と経論を発見した神叡の話

巻11第5話 道慈亙唐伝三論帰来神叡在朝試語 第五 今は昔、聖武天皇の御代に、道慈・神叡という二人の僧がありました。 道慈は大和国の添下の郡(奈良県生駒市)の人、俗姓は額田の氏です。心智り広く、法の道を学ぶに明るく、法を深く学び伝えるため...
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巻十一第四話 入唐して三蔵法師の弟子となり唯識をひろめた道照の話

巻11第4話 道照和尚亙唐伝法相還来語 第四 今は昔、本朝、天智天皇の御代に、道照和尚という聖人がいらっしゃいました。俗姓は丹氏、河内の国(大阪府)の人です。幼くして出家して、元興寺の僧となりました。智恵は深く心はまっすぐでした。また、道...
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巻十一第三話 役行者が鬼神をつかって山に橋をかけた話

巻11第3話 役優婆塞誦持呪駈鬼神語 第三 今は昔、役(えん)の優婆塞(うばそく、在家信者)という聖人がありました。大和国葛上の郡茅原の村(奈良県御所市)の人です。俗姓は賀茂、役の氏でした。年来、葛木の山に住み、藤の皮を以て衣とし、松の葉を...
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巻十一第二話② 行基をののしった智光の話

(①より続く) 巻11第2話 行基菩薩学仏法導人語 第二 過去世において、行基菩薩は和泉国大鳥の郡(大阪府堺市)に住む人の娘でした。幼いころ、祖父母にいつくしまれていました。その家に仕えている下童がありました。庭の糞をかたづけ、棄てること...
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巻十一第二話① 仏教を禁じた朝廷と行基の話

巻11第2話 行基菩薩学仏法導人語 第二 今は昔、大日本国に行基菩薩という聖がありました。和泉の国の大鳥(大阪府堺市)の人です。誕生したとき物につつまれて生れたので、父はこれを忌み、木の枝に乗せておいたのですが、生まれたときから言葉を...
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巻十一第一話④ 聖徳太子と飢えた人の死の話

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (③より続く) 太子の妃は柏手氏の方でした。太子は妃におっしゃいました。「おまえは私にしたがってきて、年来ひとつも誤ることがなかった。とても幸福なことだ。もし死んだなら、同じ穴に入ろう(偕老同...
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巻十一第一話③ 前世の経を持ち帰った聖徳太子の話

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (②より続く) 太子の叔母、推古天皇が即位されました。政をすべて太子に任せました。天皇の御前で袈裟を着て、塵尾(払子)をもち、高座に登って、勝鬘経を講じました。多くの名僧に意味を問うと、太子の...
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巻十一第一話② 聖徳太子と蘇我氏と物部氏の争い

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (①より続く) 百済国より弥勒の石像がもたらされました。蘇我の馬子の宿禰という大臣がこの使者を招いて、家の東に寺を造り、像を供養しました。大臣がこの寺に塔を建てようとしたとき、太子が言いました...
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巻十一第一話① 聖徳太子の誕生と英才の話

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 今は昔、本朝(日本)に聖徳太子という聖がありました。用明天皇がまだ親王でいらっしゃるとき、穴部の真人(あなほべのまひと)の娘の腹にできた子でした。 ある日、母夫人の夢に金色に輝く僧があらわれて...
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