巻十七(全)巻十七第二十話 父の行いによって救われた僧の話 巻17第20話 播磨国公真依地蔵助得活語 第二十 今は昔、播磨の国印南の郡(兵庫県高砂市)歌見の浦というところに、極楽寺という寺がありました。その寺に公真という僧がありました。公真は三尺(約90センチ)の彩色の地蔵菩薩像をつくり、寺に... 2020.11.15巻十七(全)
巻三十(全)巻三十第三話 娘とちぎってしまった高僧の話 巻30第3話 近江守娘通浄蔵大徳語 第三 今は昔、近江(滋賀県琵琶湖周辺)の守□□という人がありました。家は豊かで、子が多くあった中に、娘がひとりありました。 まだ少女のうちから、姿かたちが美しく、髪が長く、有様がすばらしかったので、父母... 2020.11.14巻三十(全)
巻十七(全)巻十七第十九話 子供のころ遊びでつくった地蔵が助けてくれた話 巻17第19話 三井寺浄照依地蔵助得活語 第十九 今は昔、三井寺(園城寺、滋賀県大津市)に一人の僧がありました。名を浄照といいます。 十一、二歳ぐらい、まだ出家していない子供のころ、同じぐらいの年齢の子と、戯れに僧形の像を刻んで、こ... 2020.11.13巻十七(全)
巻五(全)巻五第二十六話 盲目の母象の子が捕らえられた話 巻5第26話 天竺林中盲象為母致孝語 第廿六 今は昔、天竺の林に、目の見えない母象と子象が住んでいました。子象は木の実や果物などを集めたり、清水をくんできたりして、盲目の母象を養っていました。 ある日、ひとりの人が林の中で道を見失い... 2020.10.23巻五(全)
巻五(全)巻五第二十五話 猿と亀のだましあいの話 巻5第25話 亀為猿被謀語 第廿五 今は昔、天竺の海辺に山がありました。一匹の猿が、木の実を食べて暮らしていました。山の近くの海に、亀の夫妻が住んでいました。妻の亀が夫の亀に言いました。「私はあなたの子を妊娠しました。しかし、私は腹に病が... 2020.09.22巻五(全)
巻四(全)巻四第三十一話 王の殺意から逃れた名医の話 巻4第31話 天竺国王服乳成嗔擬殺耆婆語 第卅一 今は昔、インドに国王がありました。心はねじ曲がっていたし、いつもうとうとして、眠ってばかりいました。まるで寝ることが仕事のようでした。 こんな人はそうはいません。大臣や公卿は「これは病だ... 2018.02.09巻四(全)
巻二十七(全)巻二十七第七話 在原業平の女が鬼に食われた話 巻27第7話 在原業平中将女被噉鬼語 第七 今は昔、右近の中将在原業平という人がおりました。大変な女好きで、世に美人がいると聞けば、官人でも人の娘でも見逃さず、全て恋人にしたいと思っている所に、ある人の娘の容姿といい心映えといい、この世の... 2020.12.05巻二十七(全)
巻十七(全)巻十七第十八話 地獄からよみがえった人の話 巻17第18話 備中国僧阿清衣地蔵助得活語 第十八 今は昔、備中の国窪屋の郡大市の郷(岡山県倉敷市)に古老の僧がありました。名を阿清といいます。俗姓は百済の氏です。阿清は紀寺(きのてら、奈良県にあった寺)の基勝律師の弟子でしたが、現在はそ... 2020.11.08巻十七(全)
巻五(全)巻五第二十四話 鶴の忠告を信じず落ちて死んだ亀の話 巻5第24話 亀不信鶴教落地破甲語 第廿四 今は昔、天竺で、旱魃のために水が枯渇し、青い草葉もないときがありました。 池に亀が住んでいました。池の水は失せ、亀は命を失おうとしていました。 ある日、一羽の鶴がこの池に食事のためにやってき... 2020.08.20巻五(全)
巻二(全)巻二第三話 病んで孤独な比丘が救われた話 巻2第3話 仏報病比丘恩給語 第三 今は昔、祇園精舎に一人の比丘(僧)がありました。重い病にかかり、五、六年間、辛苦悩乱しました。悪瘡から膿(うみ)と血が流れて、大小便の臭いも臭く、汚れていました人はこれを汚がって、近寄ろうとはしませんで... 2020.11.06巻二(全)
巻二十八巻二十八第三話 老人が歌会で下劣なふるまいをした話 巻28第3話 円融院御子日参曽祢吉忠語 第三 今は昔、円融院が天皇の位を退きなさってのち、御子の日のお出かけのために、船岡山というところにお出かけになった時、堀川院からお出かけになって、二条通を西に大宮通まで出て、通りを北上していらっしゃ... 2024.05.06巻二十八
巻三十(全)巻三十第二話 男(平中)が来ないので尼になった女の話 巻30第2話 会平定文女出家語 第二 今は昔、平定文という人がありました。字を平中といいます。たいへんな色好み(女好き)でした。もっとも熱中していたころ、市に出かけました。すこし前まで、女は市で見つけるものだったのです。 ある日、后の宮の... 2020.11.04巻三十(全)
巻十七(全)巻十七第十七話 東大寺の僧が生き返った話 巻17第17話 東大寺蔵満依地蔵助得活語 第十七 今は昔、東大寺に一人の僧がありました。名を蔵満といいます。義蔵律師の弟子です。 蔵満が所用あって東大寺から京に上る途上、登昭という人相見として名高い人に出会いました。蔵満はとても喜んで言い... 2020.11.03巻十七(全)
巻四(全)巻四第三十話 死人の頭を売り歩く男の話 巻4第30話 天竺婆羅門貫死人頭売語 第三十 今は昔、天竺に一人のバラモンがありました。多くのドクロをヒモでつないで持ち歩き、王城に入って大声で叫びます。 「おれは死人のたくさんのドクロ貫いて持って歩いている。このドクロを買う人はい... 2018.01.21巻四(全)
巻二(全)巻二第二話 天で母に会った仏の話 巻2第2話 仏為摩耶夫人昇忉利天給語 第二 今は昔、仏の母である摩耶夫人(まやぶにん、マーヤー)は、仏を産んで七日後に亡くなりました。その後、太子は城を出て、山に入り、六年苦行を修し、仏になりました。四十余年の間、種々の法を説いて、衆生を... 2020.11.01巻二(全)