巻七(全)

巻七第四十五話 岩の経蔵を造った人の話

巻7第45話 震旦幽州僧知菀造石経蔵納法問語 第卌五 今は昔、震旦の幽州というところに知菀(ちおん)という僧がいました。悟りの道に入り、仏道をもっぱらに学び、衆生を弘く救おうという誓願をたてていました。 随の大業の時代(605〜618年...
巻三十一

巻三十一第二十一話 能登国の鬼の寝屋島のこと

巻31第21話 能登国鬼寝屋島語 第廿一 今は昔、能登(のと・現在の石川県北部)の国の沖に寝屋(ねや)という島があります。その島では、河原に石がころがっているように無数に鮑(あわび)がとれるというので、この国に光の島という浦がありますが、...
English

4-8 The Saint Who Wept Before a False Buddha

Once upon a time,in the land of India, there lived an enlightened arhat (saint) named Upagupta. His way of benefiting ot...
巻七(全)

巻七第四十四話 氷の川をつきやぶって出た型破りな僧の話

巻7第44話 河東僧道英知法語 第卌四 今は昔、河東に道英という僧がいました。若い頃から禅行を怠りませんでしたが、身にまとう衣服などは全く気に掛けず、調えもしませんでした。 しかし、道英は物事の道理を判断するひろい智慧があり、経文に説か...
巻十九

巻十九第三十一話 ドクロと霊が恩を返す話

巻19第31話 髑髏報高麗僧道登恩語 第卅一 今は昔、高句麗(朝鮮半島の国)からこの朝(日本)に渡る僧がありました。名を道登といいます。元興寺に住みました。 「善根を積むため、宇治の橋をつくり渡そう」と考え、工事をはじめました。そのころ...
巻七(全)

巻七第四十三話 病の妻の庭に灯った不思議な火の話

巻7第43話 震旦陳公夫人豆盧氏誦金剛般若語 第卌三 今は昔、震旦に陳公の妻がいました。豆盧(とうろ、解説参照)の一族の人です。芮公寛(ぜいこうかん、豆盧寛)の姉でもありました。この人は、心に福を願って、常に金剛般若経を読誦していました。...
巻九

巻九第十九話 羊になった少女の話

巻九第十九話 震旦長安人女子死成羊告客語 第十九 今は昔、長安(唐、隋などの都)の習俗に、毎年、元日以降に飲食の席を儲けて近隣の者を招待するというものがありました。これは持ち回りになっていて、今年は東の市の筆工(筆づくりの職人)趙士の番に...
巻十二

巻十二第十五話 仏に助けられた貧しい女の話

巻12第15話 貧女依仏助得富貴語 第十五 今は昔、聖武天皇の御代に、奈良の都、大安寺の西の郷に、一人の女人がありました。とても貧しく、衣食を得る手だてもありませんでした。 女人はしっかりした心で考えました。 「大安寺の丈六(一丈六尺...
巻七(全)

巻七第四十二話 一度生き返り、ふたたび死んだ人の話

巻7第42話 震旦李思一依涅槃経力活語 第卌二 今は昔、震旦に李の思一という人がいました。趙郡の人で、太廟の丞(補佐官)として仕えていました。 貞観二十年(696年)の正月八日、この人は突然言葉を話せなくなり、同月十三日になると亡くなり...
巻七(全)

巻七第四十一話 遺体に花が咲いた話

(第三十三話~第四十話 欠話) 巻7第41話 震旦仁寿寺僧道愻講涅槃経語 第卌一 今は昔、震旦の蒲州(ほしゅう)という所に仁寿寺という寺がありました。その寺に道愻(どうそん)という僧が住んでいました。若い頃から深い知識を持ち、心が広く、...
巻三十一

巻三十一第二十話 出世のために大岩を砕いた僧の話

巻31第20話 霊巌寺別当砕巌廉語 第二十 今は昔、北山に霊厳寺(りょうがんじ)という寺がありました。 この寺は、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)がお姿を現し給う所であります。 寺の前に三町(さんちょう・約327m)ほど離れて大岩があり、...
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14-5 The Female Fox Who Died in a Man’s Arms

Once upon a time,there lived a handsome young man. He was not a person of note, merely serving as an attendant to the no...
巻七(全)

巻七第三十二話 苦を受ける死んだ友を見た話

巻7第32話 清斉寺玄渚為救道明写法花経語 第卅二 今は昔、震旦の隋の時代に、清斉寺という寺に、道明、玄緒という二人の僧が住んでいました。道明は先に亡くなってしまいました。 その後、玄緒がとある所へ行く途中に、一つの伽藍の辺りを行き過ぎ...
巻七(全)

巻七第三十一話 死後も召し使うため従者を殺した話

巻7第31話 為救馬写法花経免難人語 第卅一 今は昔、震旦の北斉の時代に一人の人がいました。姓は粱といって、その家は非常に富み栄えており、とても多くの財宝を持っていました。 この人がついに死に臨む時になって、妻子に言いました。「私はこれ...
巻十九

巻十九第三十話 亀に救われた百済の僧の話

巻19第30話 亀報百済僧弘済恩語 第三十 今は昔、備後の国三谷の郡(広島県三次市)に住む人がありました。その郡の大領(長官)が先祖でした。百済(朝鮮半島の国)が滅んだとき、縁あってかの国を助けるため、多くの眷属(兵)をひきつれ、海をわた...
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