ほんやくネット

巻六(全)

巻六第三十一話 手洗い水を受けた虫が天人に生まれ変わった話(華厳経の不思議)

巻6第31話 天竺迦弥多羅花厳経伝震旦語 第卅一 今は昔、天竺の執師子国(スリランカ)に一人の比丘(僧)がありました。名を迦弥多羅(かみたら)といいます。第三果(聖者の四つの階梯の第三)を得た人です。震旦(中国)では能支と呼ばれました。 ...
巻二十四(全)

巻二十四第三十六話 在原業平の歌にまつわる話

巻24第35話 在原業平中将行東方読和歌語 第卅五 今は昔、右近衛の馬場で五月六日に騎射が行われましたが、在原業平(ありわらのなりひら)という人は中将でありましたので、大臣屋(おとどや・次将の着座する場所)に着席していると、その大臣屋の近...
巻十九

巻十九第十三話 雪の歌を詠み出家した男の話

巻19第13話 越前守藤原孝忠侍出家語 第十三 今は昔、越前(福井県北部)の守・藤原孝忠という人がありました。任国にあるころ、とても貧しい侍で、昼夜をおかず熱心に勤める者がありました。冬であっても、帷(かたびら、夏の衣服)だけを着ていまし...
巻六(全)

巻六第三十話 胎蔵界の曼荼羅を念じて海難から救われた話

巻6第30話 震旦沙弥念胎蔵界遁難語 第三十 今は昔、震旦(中国)の大興善寺の灌頂の阿闍梨(僧の資格を与える高僧)に恵応という人がありました。その弟子に沙弥(小僧)がひとりありました。七歳のときから師の阿闍梨に仕え、昼夜奉仕していました。...
巻二十四(全)

巻二十四第三十五話 在原業平が東国に下った話

巻24第35話 在原業平中将行東方読和歌語 第卅五  今は昔、在原業平中将(ありはらのなりひらのちゅうじょう)という人がいました。世に知られた␣(欠字。おそらく「好き」)者でした。しかし、自分は、わが身はこの世に生きていて甲斐のないもの者...
巻二(全)

巻二第三十話 三十二人の子を殺した王の話

巻2第30話 波斯匿王殺毗舎離卅二子語 第(三十) 今は昔、天竺の舎衛国(コーサラ国、祇園精舎がある)に長者がありました。名を梨耆弥(りきみ)といいます。七人の子がありました。それぞれが成長し、夫・妻を持つほどになりました。第七の女子を毗...
巻二十四(全)

巻二十四第三十四話 公任の大納言、白川の家で歌を詠む

巻24第34話 公任大納言於白川家読和歌語 今は昔、公任大納言(きんとうのだいなごん)が春のころ、白川の家(山荘)へおいでになっていたとき、そこへしかるべき殿上人(てんじょうびと)が四、五人訪れてきて、「花がたいへんきれいなので、見にうか...
巻十一(全)

巻十一第十八話 高野姫天皇(称徳天皇)が西大寺をつくった話

巻11第18話 高野姫天皇造西大寺語 第十八 今は昔、高野姫天皇(称徳天皇)は聖武天皇の御娘でいらっしゃいました。女性ではありましたが、広い知識をもち、文の道をきわめていらっしゃいました。また、仏法を知り、「道場を建立したい」といまだ天皇...
巻三

巻三第九話 金翅鳥から竜の子を守った袈裟の話

巻3第9話 竜子免金翅鳥難語 第(九) 今は昔、全ての竜王は大海の底を住処としていましたが、彼らは必ず金翅鳥(こんじちょう)から恐怖を受けていました。無熱池(あらゆる川の源)という池がありましたが、そこだけは金翅鳥の難はありませんでした。...
巻十七(全)

巻十七第四十二話 山寺の人喰い鬼を退治した毘沙門天の話

巻17第42話 於但馬国古寺毘沙門伏牛頭鬼助僧語 第四十二 今は昔、但馬の国(兵庫県)に山寺がありました。創立後、百余年が経っていました。やがて、その寺に鬼が住むようになりました。人はまったく寄りつきませんでした。 旅の二人の僧がその寺...
巻六(全)

巻六第二十九話 金剛界曼荼羅を拝して生き返った女の話

巻6第29話 震旦汴州女礼拝金剛界得活語 第廿九 今は昔、震旦(中国)の汴州(べんしゅう、現在は河南省。後梁・後晋・後漢・後周・宋の都)に一人の女がありました。愚痴・不信であり、因果を知りませんでした。 五十七歳になった年、ひどく重い病...
巻十一(全)

巻十一第十七話 天武天皇が薬師寺を築いた話(薬師寺の由来)

巻11第17話 天智天皇造薬師寺語 第十七 今は昔、天武天皇が位につきました。つづいて、持統天皇という女帝が即位しました。 高市の郡(奈良県橿原市)に寺をつくり、薬師仏を安置しました。奈良の都の時代に、元明天皇という女帝が、西京の六条、...
巻十七(全)

巻十七第四十一話 白い象と拷問から解放された僧の話

巻17第41話 僧真遠依普賢助遁難語 第四十一 今は昔、比叡の山の西塔に真遠という僧がありました。参河(みかわ、愛知県)の人です。幼いうちに生国を去り、比叡山に登って出家して、受戒した後、師にしたがって法華経を学び、昼夜に読誦するうちに、...
巻二十四(全)

巻二十四第三十三話 公任の大納言、屏風歌の席に遅刻する

巻24第33話 公任大納言読屏風和歌語 今は昔、一条天皇の御代、上東門院(じょうとうもんいん・藤原彰子)が初めて参内されることになったおり、御屏風を新調なさって、その色紙形に和歌を書かせるため、歌人たちに、「歌を詠んで奉るように」と仰せご...
巻二十(全)

巻二十第三十七話 朝になると首だけが残されていた初夜の娘の話

巻20第37話 耽財娘為鬼被噉悔語 第卅七 今は昔、大和国十市の郡庵知の村(奈良県天理市庵治)の東の方に住む人がありました。家は大いに富んでいました。姓は鏡造、一人の娘がありました。娘はたいへん端正で美しく、田舎娘とは思えませんでした。 ...
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