巻十九

巻十九第二十七話 児よりも母を助けた話

巻19第27話 住河辺僧値洪水棄子助母語 第廿七 今は昔、高潮が上がって、淀川の水かさが増し、河辺の多くの人の家が流れました時に、年のほど五、六歳くらいで、色白く見た目も端正な、気配りもしっかりできる男の子をもって、片時も身も離さず可愛が...
巻七(全)

巻七第十三話 無量義経を伝えた僧の話

巻7第13話 恵表比丘無量義経渡震旦語 第十三 今は昔、震旦の南斉の時代に、武当山という山に恵表比丘という僧が住んでいました。仏法を熱心に求道し、建元三年(481年)に、嶺南へ行って広州の朝亭寺において、中天竺から渡来してこられた遊行僧の...
巻七(全)

巻七第十二話 太山府君が新訳の仁王経を批判した話

巻7第12話 震旦唐代宿太山廟誦仁王経僧語 第十二 今は昔、震旦の唐の徳宗皇帝(第九代皇帝)の御代で貞元十九年(803年)に、一人の僧がいました。名前も住んでいたところも明らかではありません。この僧が太山府君の御霊を祀ってある霊廟に参り、...
巻十二

巻十二第十一話 橋が声を発した話

巻12第11話 修行僧広達以橋木造仏像語 第十一 今は昔、聖武天皇の御代に僧がありました。名を広達といいます。俗姓は下毛野の公、上総の国武射の郡(千葉県山武市)の人です。 広達は仏道を求め、ねんごろに修行していました。大和国吉野郡(奈良...
巻七(全)

巻七第十一話 唐の皇帝が仁王経を講じて雨を降らせた話

巻7第11話 震旦唐代依仁王般若力降雨語 第十一 今は昔、震旦の唐の代宗皇帝(唐の八代皇帝、玄宗皇帝の孫)の御代で、永泰元年(765年)の秋、国内全土に雨が全く降らず、大干ばつとなって、あらゆる草木がみな枯れてしまい、大臣や多くの役人を始...
巻三十一

巻三十一第十六話 見知らぬ島に流れ着いた話

巻31第16話 佐渡国人為風被吹寄不知島語 第十六 今は昔、佐渡国(さどのくに)に住む者が大勢で一艘の船に乗り、出かけたところ、沖合でにわかに南風が吹き出し、矢を射るように船を北の方に吹き流しました。 船の者たちは「もはやこれまで」と観...
巻七(全)

巻七第十話 子鳩が人に生まれ変わった話

巻7第10話 震旦并州石壁寺鴿聞金剛般若経生人語 第十 今は昔、震旦の并州(山西省太原周辺)に、石壁寺(石壁山玄中寺か)という寺がありました。そのお寺には一人の老僧が住んでいました。若い頃から三業を犯すこともなく、常に法華経と金剛般若経を...
巻二十六(全)

巻二十六第二十四話 兄を殺そうとした弟の話

巻26第24話 山城国人射兄不当其箭存命語 第廿四 今は昔、山城国(やましろのくに・京都府南部)□□郡□□郷に住む兄弟がいました。 どういう事情があったのか、弟は心の中で、何とかして兄を殺そうと思っていましたが、胸に秘めて、そ知らぬ体で...
English

29-18 The Tale of the Old Woman at Rashomon Gate (Original Story of Ryunosuke Akutagawa’s novel)

Once upon a time, there was a man from the province of Settsu (modern-day Osaka Prefecture) who came to the capital, Kyo...
巻七(全)

巻七第九話 金剛般若経を書写して罪を逃れた僧の話

巻7第9話 震旦宝室寺法蔵誦持金剛般若得活語 第九 今は昔、震旦(中国)の酈州(河南省内郷県東)に宝室寺という寺があり、そこに一人の僧がいました。名を法蔵といいます。 武徳二年(619年)という年の閏三月(旧暦、三月の次の月)に、法蔵は...
巻九

巻九第十五話 死んだ友があの世のことを伝えにきてくれた話

巻9第15話 河南元大宝死報告張叡冊夢語 第十五 今は昔、河南(河南省洛陽県)に、元大宝という人がありました。貞観年間(627~649、唐時代)に、大理の丞(補佐役)でした。この人は因果の理(仏教の根本原理)を信じませんでした。同僚に張叡...
巻七(全)

巻七第八話 般若経を書写した功徳により延命した人の話

巻7第8話 震旦天水郡志達依般若延命語 第八 今は昔、震旦(中国)の○州は天水郡(甘粛省東南部、天水市)に一人の人がおり、名を張志達といいました。以前から書籍に信を置いて、中でも道教を褒め称えて信じていました。仏法のことはさっぱり知りませ...
巻三十一

巻三十一第十五話 犬の妻となった女の話

巻31第15話 北山狗人為妻語 第十五 今は昔、京に住む若い男が北山(きたやま・京都の北方の山々の総称)の辺りに遊びに行ったのですが、いつしか陽がとっぷりと暮れてしまいました。 どことも知れぬ野山の中に迷い込んで、道も分からなくなり、帰...
巻七(全)

巻七第七話 天人が般若経の功徳を語った話

巻7第7話 震旦比丘読誦大品般若得天供養語 第七 今は昔、震旦(中国)の或る州に山寺が一つあって、一人の比丘(びく、僧侶のこと)が住んでいました。この比丘は大品般若経(般若経)を長年に渡って読誦し続けていました。 その間、いつも夜になる...
巻十九

巻十九第二十六話 下野公助、父に打たれても逃げなかった話

巻19第26話 下野公助為父敦行被打不逃語 第廿六 今は昔、右近の馬場で手番(てつがい・射手を左右に分けて二人一組で勝負を競う。五月の節句の宮中行事)が行われたとき、中将・大将たちが馬場で着座していました。 その日、下野公助(し...
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