巻二十三(全)

巻二十三第十三話 一条天皇治世における政道

巻23第13話 平維衡同致頼合戦蒙咎語 第十三 今は昔、一条天皇の御代に、前下野守(さきのしもつけのかみ・現在の栃木県の前国司)・平維衡(たいらのこれひら)という武人がいました。これは陸奥守(むつのかみ・現在の東北地方の国司)・貞盛(さだ...
巻二十九(全)

巻二十九第六話 強盗するために人の家に押し入って捕らえられた放免たちの話(芥川龍之介『偸盗』元話②)

巻29第6話 放免共為強盗入人家被捕語 第六 今は昔、□□の□□という者がいました。家は上京の辺りにありました。若い時から受領について諸国に行くのを仕事にしていましたので、しだいに蓄えもでき、生活に不自由はなく家も豊かで従者も多く、自分の領...
巻二十九(全)

巻二十九第五話 平貞盛、盗賊を追い払う

巻29第5話 平貞盛朝臣於法師家射取盗人語 第五 今は昔、下京(左京の五条・六条)のあたりに、いくらか財産のある法師がいました。 家は豊かで、何不自由なく暮らしていましたが、その家に不思議なお告げがありました。そこで、賀茂忠行(かものただ...
巻二十七(全)

巻二十七第二十九話 二人になった乳母の話

巻27第29話 雅通中将家在同形乳母二人語 第廿九 今は昔、源雅通中将という方がいました。丹波中将と呼ばれていました。家は四条大路の南、室町小路の西にありました。 中将が在宅の際、乳母が二歳ほどの児を抱いて、南面(家の南側)に離れ、児を...
巻二(全)

巻二第十話 金貨をにぎって生まれた赤子の話

巻2第10話 舎衛城金財比丘語 第十 今は昔、天竺の舎衛城(コーサラ国の都)に、一人の長者がありました。家は大きく富み、無量の財がありました。長者は男子をさずかりました。世に並ぶ者のない美しい子でした。 生まれたとき、両手のひらを握ってい...
巻三十(全)

巻三十第十話 すぐれた歌で夫を連れ戻した妻の話

巻30第10話 住下野国去妻後返棲語 第十 今は昔、下野の国(栃木県)に住む者がありました。 長く夫妻は仲むつまじくともに棲んでおりましたが、何があったのでしょうか、夫はその妻のもとを去り、異なる妻をつくりました。夫はすっかり心変わりして...
巻六(全)

巻六第一話 始皇帝が僧を投獄した話

巻6第1話 震旦秦始皇時天竺僧渡語 第一 今は昔、震旦の秦の始皇帝の時代に、天竺から僧が渡ってきました。名を「釈の利房」といいます。十八人の賢者をつれて、法文と聖教をもたらしました。 皇帝は問いました。「おまえたちは何者か。どこの国から来...
巻二十五(全)

巻二十五第四話 従者の仇討ち

巻25第4話 平維茂郎等被殺語 第四 今は昔、上総守(かずさのかみ・現在の千葉県中央の国司)平兼忠(たいらのかねただ)という者がいました。これは平貞盛(たいらのさだもり)という武人の弟の繁茂(しげもち・正しくは繁盛)の子であります。 その...
巻四(全)

巻四第三十七話 阿弥陀と呼ばれる魚、島に誰もいなくなる話

巻4第37話 執師子国渚寄大魚語 第卅七 今は昔、天竺の執師子国の西南、目がとどく範囲に、絶海の孤島がありました。500余の家が漁をして生活しており、仏法を知らなかったといいます。 あるとき、島に数千の大魚がやってきました。島の人はこれ...
巻十七(全)

巻十七第二十五話 つくりかけの地蔵菩薩像の話

巻17第25話 養造地蔵仏師得活人語 第廿五 今は昔、因幡の国高草の郡(鳥取市)野坂の郷に寺がありました。名を国隆寺といいます。かの国の前の次官、□□千包(ちかね)という人が建立した寺です。この寺の別当である僧が、仏師を呼び、宿願にしたが...
巻二十七(全)

巻二十七第二十八話 花を見て歌を詠じる霊の話

巻27第28話 於京極殿有詠古歌音語 第廿八 今は昔、上東門院(藤原彰子)が京極殿にお住まいになっていた時に、三月二十日の頃、花が盛りで、南面の桜がなんとも言えないくらい綺麗に咲き乱れていたのを、院が寝殿でお聞きになられたので、南面の階(...
巻二十七(全)

巻二十七第二十七話 銀の椀が霊に取り返された話

巻27第27話 白井君銀提入井被取語 第廿七 今は昔、世間で白井の君と呼ばれる僧がいました。最近亡くなったということです。その人は、元は高辻の東桐院に住んでいましたが、後に烏丸小路よりも東、六角小路よりは北の烏丸小路に面して、六角堂の真後...
巻二十七(全)

巻二十七第二十六話 牛の力を借りた霊の話

巻27第26話 河内禅師牛為霊被借語 第廿六 今は昔、播磨(兵庫県)守だった、佐伯公行と言う人がいました。その子に、佐大夫□□という者がありました。四条高倉(京都の地名)の顕宗という者の父親です。その佐大夫は、阿波(徳島県)守である藤原定...
巻二十七(全)

巻二十七第二十五話 夫の幽霊が泣き暮らす妻を訪れた話

巻27第25話 女見死夫来語 第廿五 今は昔、大和国(奈良県)の□□郡に住む人がいました。一人娘がいて、見目形麗しく心映えも良かったので、両親は大切に育てました。また、河内国(大阪府東部)の□□郡に住む人がいました。一人息子がいました。若...
巻二十(全)

巻二十第二十二話 寺に住み着いた牛が夢で語った話

巻20第22話 紀伊国名草郡人造悪業受牛身語 第廿二 今は昔、紀伊国の名草の郡三上の村(和歌山県和歌山市)に、寺を建造し、薬王寺と名づけました。寄進を求めて多くの医薬を購入し、寺に置いて、人々にほどこしました。 聖武天皇の御代に、薬の材料...
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