巻四(全)

巻四第三十七話 阿弥陀と呼ばれる魚、島に誰もいなくなる話

巻4第37話 執師子国渚寄大魚語 第卅七 今は昔、天竺の執師子国の西南、目がとどく範囲に、絶海の孤島がありました。500余の家が漁をして生活しており、仏法を知らなかったといいます。 あるとき、島に数千の大魚がやってきました。島の人はこれ...
巻十七(全)

巻十七第二十五話 つくりかけの地蔵菩薩像の話

巻17第25話 養造地蔵仏師得活人語 第廿五 今は昔、因幡の国高草の郡(鳥取市)野坂の郷に寺がありました。名を国隆寺といいます。かの国の前の次官、□□千包(ちかね)という人が建立した寺です。この寺の別当である僧が、仏師を呼び、宿願にしたが...
巻二十七(全)

巻二十七第二十八話 花を見て歌を詠じる霊の話

巻27第28話 於京極殿有詠古歌音語 第廿八 今は昔、上東門院(藤原彰子)が京極殿にお住まいになっていた時に、三月二十日の頃、花が盛りで、南面の桜がなんとも言えないくらい綺麗に咲き乱れていたのを、院が寝殿でお聞きになられたので、南面の階(...
巻二十七(全)

巻二十七第二十七話 銀の椀が霊に取り返された話

巻27第27話 白井君銀提入井被取語 第廿七 今は昔、世間で白井の君と呼ばれる僧がいました。最近亡くなったということです。その人は、元は高辻の東桐院に住んでいましたが、後に烏丸小路よりも東、六角小路よりは北の烏丸小路に面して、六角堂の真後...
巻二十七(全)

巻二十七第二十六話 牛の力を借りた霊の話

巻27第26話 河内禅師牛為霊被借語 第廿六 今は昔、播磨(兵庫県)守だった、佐伯公行と言う人がいました。その子に、佐大夫□□という者がありました。四条高倉(京都の地名)の顕宗という者の父親です。その佐大夫は、阿波(徳島県)守である藤原定...
巻二十七(全)

巻二十七第二十五話 夫の幽霊が泣き暮らす妻を訪れた話

巻27第25話 女見死夫来語 第廿五 今は昔、大和国(奈良県)の□□郡に住む人がいました。一人娘がいて、見目形麗しく心映えも良かったので、両親は大切に育てました。また、河内国(大阪府東部)の□□郡に住む人がいました。一人息子がいました。若...
巻二十(全)

巻二十第二十二話 寺に住み着いた牛が夢で語った話

巻20第22話 紀伊国名草郡人造悪業受牛身語 第廿二 今は昔、紀伊国の名草の郡三上の村(和歌山県和歌山市)に、寺を建造し、薬王寺と名づけました。寄進を求めて多くの医薬を購入し、寺に置いて、人々にほどこしました。 聖武天皇の御代に、薬の材料...
巻五(全)

巻五第三十二話 老人の知恵で難局を乗り切る話

巻5第32話 七十余人流遣他国語 第卅二 今は昔、天竺に、七十歳を越した人を流してしまう国がありました。その国にあるひとりの大臣がありました。朝暮に母の面倒を見て、孝養していました。 やがて、母は七十歳になりました。「朝に顔を見て、夕に会...
巻十九

巻十九第七話 母の生まれ変わりの鹿を射殺してしまった男の話

巻19第7話 丹後守保昌朝臣郎等射母成鹿出家語 第七 今は昔、藤原の保昌という人がありました。武家ではありませんでしたが、勇猛な心を持ち、弓箭の道に通じていました。丹後(京都府宮津市など)の守として任についている間、朝暮に郎等(家来)や眷...
巻三十(全)

巻三十第九話 年老いた叔母を山に棄てる話

巻30第9話 信濃国姨母棄山語 第九 今は昔、信濃の国更科(長野県長野市)に住む者がありました。 年老いた姨母(をば、叔母)を家に住ませて、親のように養い、年来いっしょに暮らしていましたが、だんだん厭わしく思うようになりました。嫁はまるで...
巻四(全)

巻四第三十六話 美しい鳥に乗って旅立った人々の話

巻4第36話 天竺安息国鸚鵡鳥語 第卅六 今は昔、天竺の安息国の人は仏法を知りませんでした。 この国に鸚鵡(オウム)という鳥が飛んできました。黄金の色をしていて、白いところや青いところもある美しい鳥です。しかも、この鳥は人間のようにもの...
巻二(全)

巻二第九話 砂を布施した人の話

巻2第9話 舎衛城宝天比丘語 第九 今は昔、天竺の舎衛城(コーサラ国の都)に、一人の長者がありました。家は大きく富み、無量の財がありました。長者は男子をさずかりました。世に並ぶ者のない美しい子でした。 子が生まれると、天から七宝の雨が降り...
巻二十七(全)

巻二十七第二十四話 妻の霊を抱いた話

巻27第24話 人妻死後成本形会旧夫語 第廿四 今は昔、京に年の若い侍がありました。年来貧乏で、世間で生活していく方法もありませんでした。その頃、□□という人が、国守になりました。 侍は数年来この守と旧知の間柄だったので、守の元に行くと、...
巻二十七(全)

巻二十七第二十三話 播磨国の鬼が、人家に来て射られた話

巻27第23話 播磨国鬼来人家被射語 第廿三 今は昔、播磨国(兵庫県姫路市)の□□郡に住んでいる人が死んだので、その後に死穢を祓おうとして、陰陽師を呼んで家にしばらく居てもらったが、その陰陽師が言うには、「こんど、某日に、この家に鬼が来る...
巻十七(全)

巻十七第二十四話 狩りの途中で地蔵を見た男の話

巻17第24話 聊敬地蔵菩薩得活人語 第廿四 今は昔、源の満仲の朝臣という人がありました。勇猛で武芸の道に長けていました。公私にわたって、その道で並ぶ者はありませんでした。 その人のもとに、一人の郎等(家来)がありました。荒っぽく殺生を...
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