巻二十(全)巻二十第十一話 閉じ込められた竜の話 巻20第11話 竜王為天狗被取語 第十一 今は昔、讃岐の国(香川県)に、万能の池(満濃池)と呼ばれるとても大きな池がありました。弘法大師(空海)が衆生を哀れんだがために、築いた池です。池の周囲はとても広く、堤を高く築き囲んでありました。池... 2020.04.09巻二十(全)
巻四(全)巻四第二十二話 視力を失って天の眼を得た女の話 巻4第22話 波羅奈国人抉妻眼語 第廿二 今は昔、天竺の波羅奈国(はらなこく、ヴァラナシ)に一人の人がありました。邪見にして仏法を信じませんでした。その人の妻はもっぱら仏法を信じておりましたが、夫の心に随って、お勤めはしませんでした。 ... 2021.05.05巻四(全)
巻一(全)巻一第二十七話 行くところのない老人の話 巻1第27話 翁詣仏所出家語 第廿七 今は昔、天竺に老人がありました。半生を貧しく過ごし、塵ほどの貯えもありませんでした。妻子や親族は彼を見捨て、残された人生をともに送ろうという者はありませんでした。 老人は歎き悲しみ、考えました。 ... 2020.04.07巻一(全)
巻二十四(全)巻二十四第十六話 安倍清明、師に従って道を習う 巻24第16話 安倍清明随忠行習道語 今は昔、天文博士・安倍清明(あべのせいめい)という陰陽師がいました。 昔の大家にも恥じぬほどのすぐれた陰陽師でありました。 幼いときから、賀茂忠行(かものただゆき)という陰陽師について... 2019.10.07巻二十四(全)
巻二十四(全)巻二十四第十五話 賀茂忠行、息子・保憲の才を知る 巻24第15話 賀茂忠行道伝子保憲語 今は昔、賀茂忠行(かものただゆき)という陰陽師(おんみょうじ)がいました。 その道については昔の名陰陽師にも恥じず、当時においても肩を並べる者がいませんでした。 そこで、公私にわたって重く用いられ... 2019.10.02巻二十四(全)
巻十五巻十五第四十二話 義孝の少将の往生 巻15第42話 義孝小将往生語 今は昔、一条の摂政殿(藤原伊尹)と申す人がおいでになりました。 その御子に、兄は右近少将(うこんのしょうしょう)・挙賢(たかかた)といい、弟は左近少将(さこんのしょうしょう)・義孝(よしたか)という兄弟が... 2020.04.03巻十五
巻十七(全)巻十七第十話 夢のお告げで伝染病を忌避した話 巻17第10話 僧仁康祈念地蔵遁疫癘難語 第十 今は昔、京に祇陀林寺という寺がありました。その寺に仁康という僧が住んでいました。横川の慈恵大僧正(良源)の弟子です。因果を信じて、三宝を敬い、戒行をたもち、仏のように人々をあわれみました。 ... 2020.03.31巻十七(全)
巻十七(全)巻十七第九話 地蔵菩薩が飢えた老母を救った話 巻17第9話 僧浄源祈地蔵衣与老母語 第九 今は昔、比叡山の横川に僧がありました。名を浄源といいます。俗姓は紀氏(きのうじ)、慶祐阿闍梨(きょうゆうあじゃり)という方から瓶の水をうつすように(入室写瓶)教えを授かりました。長く山上に住み、... 2020.03.26巻十七(全)
巻五(全)巻五第十四話 約束を守るため自分の肉を差し出した獅子の話 巻5第14話 師子哀猿子割肉与鷲語 第十四 今は昔、天竺の深山の洞穴に、一匹の獅子が住んでいました。獅子は思っていました。 「私は百獣の王である。すべての獣を護り、哀れまねばならぬ」 同じ山に、夫婦の猿がありました... 2019.11.17巻五(全)
巻二十七(全)巻二十七第四話 黄昏時に榎木に登る単衣の話 巻27第4話 冷泉院東洞院僧都殿霊語 第四 今は昔、冷泉院小路の南、東桐院小路の東の隅は僧都殿と言って大変悪い所でした。だから、そう簡単には住む人もありませんでした。 ところで、その冷泉院小路の真北は左大弁の宰相、源扶義という人の家であり... 2020.11.25巻二十七(全)
巻四(全)巻四第二十一話 五頭の獅子を出し許された罪人の話 巻4第21話 為国王負過人供養三宝免害語 第廿一 今は昔、天竺に一人の男がありました。罪を犯し、その過(とが)を受けることになりました。国王は男を捕え、首を切ろうとしました。そのとき男が申しました。「私に七日の猶予をください」王は男の願い... 2021.04.10巻四(全)
巻一(全)巻一第二十六話 百二十歳の老人が仏弟子となった話 巻1第26話 歳至百廿始出家人語 第廿六 今は昔、天竺に一人の人がありました。百二十歳になってはじめて道心を発し、仏の御前に詣でて、出家し弟子となりました。この沙門(しゃもん、僧)は新入の弟子ですから、五百の(非常に多くの)先輩弟子は、こ... 2020.03.03巻一(全)
巻五(全)巻五第十三話 焼身した兎 月の兎が生まれた話 今昔物語集 巻5第13話 三獣行菩薩道兎焼身語 第十三 今は昔、天竺に兎・狐・猿、三匹の獣がいました。彼らは誠の心を起こして菩薩の修行をしていました。 「わたしたちは前世に深く重い罪を負い、賤しい獣として生を受けた。これは前世に生きとし... 2017.11.28巻五(全)
巻二十四(全)巻二十四第十四話 夢占いで妻の浮気を知った話 巻24第14話 天文博士弓削是雄占夢語 第十四 今は昔、[伴世継(とものよつぎ)]※1という者がおりました。穀蔵院(こくぞういん・民部省所管の倉庫)の使者として、その封戸(ふこ)の税を徴収する※2ために東国に行き、何日かしてから帰京する途... 2021.08.02巻二十四(全)
巻二十(全)巻二十第十話 性器を消失させる術を習う話 巻20第10話 陽成院御代滝口行金使習外術語 第十 今は昔、陽成天皇の御代(876-884)に、滝口の武士(宮中警護部隊)で、陸奥の国に金(砂金)を得るために遣わされた道範という者がありました。道中、信濃国のとある郡司の家に宿泊しました。... 2020.02.07巻二十(全)