巻六

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巻六第二十八話 木の葉に仏を見た話

巻6第28話 震旦興善寺含照礼千仏語 第廿八 今は昔、震旦の唐の代に大興善寺という寺がありました。その寺に一人の僧が住んでいました。名を含照といいました。願を発し、千仏の像を図絵しようと考えました。わずかに七仏の像を図絵しましたが、残り九...
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巻六第二十七話 毗盧舎那仏が鬼神を追い払った話

巻6第27話 震旦并州常慜渡天竺礼盧舎那語 第廿七 今は昔、震旦(中国)の并州に常慜(じょうみん)という僧がありました。願を発し、聖迹をたずねて、礼拝のため天竺(インド)にわたりました。 やがて、中天竺の鞞索迦国(ひさくかこく、ファイザ...
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巻六第二十六話 あらわれた仏像と失せなかった舎利の話

巻6第26話 震旦国子祭酒粛璟得多宝語 第廿六 今は昔、震旦の唐の代に、国子祭酒(文科大臣のような役職)の粛璟という人がありました。梁の武帝の玄孫です。 梁が滅び、隋の時代に入るとき、粛璟の姉は隋の煬帝の后となりました。粛璟は長ずると仏...
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巻六第二十五話 阿閦仏を信じ歓喜国に生まれた人の話

巻6第25話 震旦鐫恵造阿閦仏生歓喜国語 第廿五 今は昔、震旦の隋の開皇の代に、鐫恵(せんえ)という僧がありました。出身地はわかりません。一生の間、不退転の位であることを期して、阿?仏の像を図絵すること一千躯、身の丈三尺(約0.9メートル...
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巻六第二十四話 誤りで牛への生まれ変わりを決められた人の話

巻6第24話 震旦夏侯均造薬師像得活語 第廿四 今は昔、震旦の唐の時代、冀州(河北省冀県)に夏侯均いう人がありました。 顕慶二年(西暦657年)、重病を得て、辛苦悩乱しました。四十余日後、悶絶して死にました。 冥途で裁きを受け、牛に生...
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巻六第二十三話 薬師仏が妊娠に苦しむ女を救った話

巻6第23話 震旦淄州女依薬師仏助得平産語 第廿三 今は昔、震旦の淄州(山東省淄博市)に一人の女がありました。懐妊してからすでに十二か月が経っていましたが、いまだ産まれませんでした。身体は腫れあがって痛み、かぎりなく苦しみました。声を出し...
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巻六第二十二話 夢のお告げで妻を得た話

巻6第22話 震旦貧女銭供養薬師像得富語 第廿二 今は昔、震旦の田舎に一人の女がありました。貧しく、寡(やもめ、独身)であり、塵ほどの貯えもありませんでした。ただ、銅の銭が一文あるばかりでした。 女は思いました。「この銭一文で、一生を...
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巻六第二十一話 七体の薬師の力で冥府から甦った男の話

巻6第21話 震旦温州司馬造薬師像得活語 第廿一 今は昔、震旦の温州に司馬(軍務官)がありました。とても重い病にかかり、癒えることもなく久しくありました。もはや死ぬばかりだと歎いていました。 親族や従者たちが集まり、泣き悲しみ、歎き合いま...
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巻六第二十話 鬼神も死もおそれず旅だった人の話

巻6第20話 江陵僧亮鋳弥陀像語 第二十 今は昔、震旦の江陵に僧がありました。名を僧亮といいます。極楽浄土をを願う心が深く、「阿弥陀仏の丈六(一丈六尺、約4.85メートル。仏像にもっとも適当とされる大きさ)の像をつくりたい」と考えました。...
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巻六第十九話 地獄に堕ちた人々を救った仏像の話

巻6第19話 震旦并州道如造弥陀像語 第十九 今は昔、震旦の并州に、道如という僧がありました。晋陽の人です。道綽法師の孫弟子にあたります。慈悲深く、すべての人をあわれむ心がありました。 往生浄土の業を修しましたが、自分よりまず他を救いたい...
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巻六第十八話 死んだ父母が二十数名の人とともにあらわれた話

巻6第18話 震旦并州張元寿造弥陀像生極楽語 第十八 今は昔、震旦の并州に、張の元寿という人がおりました。善の心がありましたが、家は殺生を業(漁師・猟師・魚屋・肉屋など生物の命を奪う職業)としていました。 元寿は父母が亡くなると、殺生の業...
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巻六第十七話 極楽の池の花が咲きしぼむのを見た人の話

巻6第17話 震旦開覚寺道喩造弥陀像生極楽語 第十七 今は昔、震旦の隋の代に、開覚寺という寺がありました。その寺に、道喩という僧が住んでいました。年来、阿弥陀仏を念じ、他に思いを致すことはありませんでした。栴檀を材料に、三寸(約10センチ...
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巻六第十六話 阿弥陀の絵像を見て極楽を幻視した僧の話

巻6第16話 震旦安楽寺恵海画弥陀像生極楽語 第十六 今は昔、隋の時代、江都に安楽寺という寺がありました。その寺に恵海という僧が住んでいました。清河武城(せいがぶじょう、現在の河北省)の人です。出家して後、とても熱心に経論を学びました。と...
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巻六第十五話 鉢の中に浄土がひろがっていた話

巻6第15話 震旦悟真寺恵鏡造弥陀像生極楽語 第十五 今は昔、震旦の都(長安)に、悟真寺という寺がありました。その寺に恵鏡という僧がおりました。淄州の人です。出家後は常に粗食に甘んじ、常に修行しておりました。 恵鏡は彫刻の才があり、釈迦...
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巻六第十四話 身代わりに雷を受けた仏の話

巻6第14話 震旦幽州都督張亮値雷依仏助存命語 第十四 今は昔、震旦の幽州の都督(地方官)に張亮という人がありました。府の長吏(官吏)でした。仏法を貴び、信じていました。 この人が以前、寺に入ったとき、仏の身長を計ってみると、自分と同じで...
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