巻三巻三第十六話 王に見そめられ后となった貧しい娘の話 巻3第16話 貧女現身成后語 第(十六) 今は昔、摩竭提国(マガダ国)に一人の貧しい老女がおりました。年は八十余りで、十四歳の一人の娘がありました。娘の母に対する孝心はとても深いものでした。 あるとき国の大王の行幸がありました。国... 2024.02.01巻三
巻十一(全)巻十一第三十四話 法輪寺を建てた話(欠話) 巻11第34話 □建法輪寺語 第卅四(欠文) 【解説】 草野真一 『新日本古典文学大系35 今昔物語集3』の解説によれば、「□建法輪寺語」の□に入るのは道昌の可能性が高いという。道昌は空海の弟子だった人で、驚異の記憶力を得る虚空蔵求聞持法... 2024.02.01巻十一(全)
巻十一(全)巻十一第三十三話 秦河勝が広隆寺をつくった話(欠話) 巻11第33話 秦川勝始建広隆寺語 第卅三(欠文) 【解説】 草野真一 秦河勝(川勝)は日本仏教の祖・聖徳太子の朋輩であった人物として知られ、同時に秦氏の族長であったとされる。国宝第一号となった弥勒菩薩半跏像は広隆寺(京都市右京区)にあり... 2023.01.18巻十一(全)
巻十一(全)巻十一第三十二話② 寺を建てた夫妻(坂上田村麻呂が清水寺を建てた話②) (①より続く) 巻11第32話 田村将軍始建清水寺語 第卅二 大納言の坂上田村麻呂という人が近衛の将監であったときに、居所を新しい京の西に賜りました。仕事が休みのとき、京を出て、東の山に行き、産を控えた妻のために鹿を求めることがありまし... 2024.01.28巻十一(全)
巻二十四(全)巻二十四第五十二話 大江匡衡、和琴を詠む 巻24第52話 大江匡衡和琴読和歌語 今は昔、式部大夫(しきぶのたいふ・式部省の次官)大江匡衡(おおえのまさひら)という人がいました。 まだ学生(がくしょう)であったころ、風雅の才はあったのですが、のっぽで怒り肩をしており、... 2020.07.06巻二十四(全)
巻十四巻十四第七話 立山の地獄で女に出会った話 巻14第7話 修行僧至越中立山会小女語 第七 今は昔、越中の国(富山県)に、立山という山がありました。昔から「かの山に地獄あり」と言い伝えられています(地獄谷)。 そこは、はるかに広がった高原です。その谷には、百千の湯が、深... 2024.01.21巻十四
巻二十四(全)巻二十四第五十一話 大江匡衡の妻・赤染衛門、歌を詠む 巻24第51話 大江匡衡妻赤染読和歌語 今は昔、大江匡衡(おおえのまさひら)の妻は、赤染時望(あかぞめのときもち)という人の娘であります。 匡衡はこの妻に挙周(たかちか)を生ませたのです。 その挙周は、成長してから漢詩文の道に達してい... 2020.07.05巻二十四(全)
巻十六巻十六第一話 老翁となった観音が川を渡してくれた話 巻16第1話 僧行善依観音助従震旦帰来語 第一 今は昔、推古天皇の御代に行善という僧がありました。俗姓は堅部氏、仏法を習い伝えるために高麗国(高句麗)に派遣されました。 行善が高麗国に入ったときは、他国に敗れるときでした。国の民はみな王... 2024.01.08巻十六
第十巻十第一話 始皇帝の死と秦の滅亡(始皇帝と秦②) (①より続く) 巻10第1話 秦始皇在咸陽宮政世語 第一 始皇帝は喜んで帰りましたが、天の責めをこうむったのでしょうか。途中、重い病を受けました。始皇帝は二世(胡亥)と大臣の趙高という人を呼び寄せて、ひそかに語りました。 「私は重病に... 2024.01.01第十
第十巻十第一話 偉大なる帝(始皇帝と秦①) 巻10第1話 秦始皇在咸陽宮政世語 第一 今は昔、震旦(中国)の秦の時代、始という皇帝がありました。賢い智恵と勇猛な心をもって政治をおこない、国内に随わぬ者はありませんでした。少しでも意見が異なる者があった場合には、その首を切り、手足を落... 2024.01.01第十
巻十三巻十三第一話 深山で聖人と異形を見た話 巻13第1話 修行僧義睿値大峰持経仙語 第一 今は昔、仏の道を修行する僧がありました。名を義睿(ぎえい)といいます。多くの山を廻り、海を渡り、さまざまな国々に行き、所々の霊験に参りました。 熊野に詣で、大峰山を通って、金峰山に出ましたが... 2023.12.30巻十三
巻九巻九第一話 子を埋めようとして黄金の釜を掘り当てた話 巻9第1話 震旦郭巨孝老母得黄金釜語 第一 今は昔、震旦の後漢の時代、河内(河南省沁陽)というところに、郭巨という人がありました。父はすでに亡くなっていましたが、母は生きて在りました。 郭巨は母をとても大切に養っていましたが、貧しく、常... 2023.12.23巻九
巻十四巻十四第六話 経の書写を願った二匹の猿の話 巻14第6話 越後国乙寺僧為猿写法花語 第六 今は昔、越後の国三島の郡(新潟県長岡市)に、乙寺という寺がありました。その寺にひとりの其の寺に一人の僧が住み、昼夜に法華経を読誦することを仕事とし、ほかのことはしませんでした。 あるとき、同... 2023.12.14巻十四
巻二十六(全)巻二十六第十二話 能登の浜辺に宝が流れ着いた話 巻26第12話 能登国鳳至孫得帯語 第十二 今は昔、能登国鳳至郡(石川県鳳珠郡)に、鳳至(ふげし)の孫だといって、そこに住む者がありました。貧しく、不便しているとき、怪(変異の予兆)があったので、陰陽師にその吉凶を占ってもらいました。 ... 2024.03.01巻二十六(全)
巻二十四(全)巻二十四第五十話 薄幸な妻の最期の歌 巻24第50話 筑前守源道済侍妻最後読和歌死語 第五十 今は昔、筑前守(ちくぜんのかみ・福岡県北西部の国司)源道済(みなもとのみちなり)という人がいました。 和歌を詠むことの名人でありました。 この人が筑前国に下っているとき、その侍の... 2024.02.13巻二十四(全)