巻六(全)巻六第四十八話 経を聞き長命を得た少年の話 巻6第48話 震旦童児聞寿命経延命語 第四十八 今は昔、震旦(中国)の唐の玄宗の代、開元の末(開元は713~741)に、ひとりの相師(占い師)がありました。まるで掌を指すように、人の命の長短を言い当てました。 ある日、相師は資聖寺(浙江... 2023.12.07巻六(全)
巻二十四(全)巻二十四第四十九話 亡き親に歌をそなえた貧しい娘の話 巻24第49話 七月十五日立盆女読和歌語 第四十九 今は昔、七月十五日の盂蘭盆の日※1に、たいそう貧しい女が、亡き親のために食べ物を供えることができないので、着ていたたった一つの薄紫色の綾の衣を盆に載せて、その上を蓮の葉で覆い、それを持っ... 2021.08.19巻二十四(全)
巻六(全)巻六第四十七話 君はそのうち死ぬだろうと言われた人の話 巻6第47話 震旦張李通書写薬師経延命語 第四十七 今は昔、震旦(中国)の唐の時代、張李通という人がありました。二十七歳になったとき、相師(占い師)にいわれました。 「君の命はとても短い。三十一を越すことはない」 李通はこれを聞いて、... 2023.11.30巻六(全)
巻十九巻十九第十五話 公任の大納言、出家して長谷に住む(欠話) 巻19第15話 公任大納言出家籠居長谷語 第十五 【解説】 柳瀬照美 本話は表題だけ留める本文欠話。当初よりの欠脱かと思われる。 藤原公任(ふじわらのきんとう)は、漢詩・管弦・有職に長じた歌人。藤原道長に対して才能を誇示した『三舟の... 2020.01.21巻十九
巻十九巻十九第十四話 人殺しの悪人が僧になって旅する話(マンガリンクあり) 巻19第14話 讃岐国多度郡五位聞法即出家語 第十四 今は昔、讃岐国多度の郡(香川県善通寺市)に、源大夫という人がありました。名はわかりません。とても猛々しい人で、殺生を生業としていました。日夜朝暮に山野に行っては鹿鳥を狩り、川海に行って... 2020.09.11巻十九
巻十一(全)巻十一第三十二話① 山中で出会った聖人が消えた話(坂上田村麻呂が清水寺を建てた話①) 巻11第32話 田村将軍始建清水寺語 第卅二 今は昔、大和国高市の郡八多の郷(奈良県高市郡高鳥町)に、小島山寺(子嶋寺)という寺がありました。その寺に賢心という僧がありました。報恩大師という人の弟子です。ひたすら聖の道を求め、苦行を怠るこ... 2024.01.28巻十一(全)
巻二十四(全)巻二十四第四十八話 大江定基、飢えたる女の和歌に感動する 巻24第48話 参河守大江定基送来読和歌語 第四十八 今は昔、大江定基朝臣(おおえのさだもとのあそん)が三河守(みかわのかみ・現在の愛知県東部の国司)だったころ、世の中が大飢饉に見舞われ、食べ物がまったく無い時期があり、その五月の長雨のと... 2019.11.19巻二十四(全)
巻十四巻十四第五話 男に抱かれて死んだ女狐の話 巻14第5話 為救野干死写法花人語 第五 今は昔、すがた形の美麗な若者がありました。名前のある者ではありません。侍(貴族の使用人)程度の身分です。 二条大路と朱雀大路のあたりを歩いていて、朱雀門の前をとおるとき、どこから来たのでしょうか... 2023.11.10巻十四
巻六(全)巻六第四十六話 薬師経の力で治癒した話 巻6第46話 震旦張謝敷依薬師経力除病語 第四十六 今は昔、震旦(中国)の唐の時代に、張謝敷(ちょうしゃやぶ)という人がありました。とつぜん病にかかり、かぎりなく辛苦悩乱しました。 そのとき、妻は思いました。 「この病は人の力で治癒で... 2023.11.06巻六(全)
巻三巻三第十五話 武勇にすぐれた醜い皇子の話 巻3第15話 摩竭提国王燼杭太子語 第(十五) 今は昔、天竺の摩竭提国(マガダ国)に王がおり、五百の太子がありました。それぞれ成長し、めいめい存分に威力を発揮し思うままにふるまっていました。その中の一番目の太子は燼杭(じんこう)太子といい... 2023.11.03巻三
巻十四巻十四第四話 天皇に愛され墓から逃れられなくなった女蛇の話 巻14第4話 女依法花力転蛇身生天語 第四 今は昔、奈良の都のころ、聖武天皇の御代に、都の東に一人の女がありました。姿やありさまが端正でしたので、天皇はこの女を召し、一晩抱きました。かわいいと思ったのか、金千両(両は重さの単位。約38キロ... 2023.10.21巻十四
巻二十四(全)巻二十四第四十七話 伊勢が詠んだ恋の歌 巻24第47話 伊勢御息所幼時読和歌語 今は昔、伊勢御息所(いせのみやすどころ)がまだ御息所にもならず、七条后(宇多天皇中宮、藤原温子)のもとにお仕えしていたころ、枇杷左大臣(びわのさだいじん・藤原仲平)はまだ年若く少将でいましたが、たい... 2024.01.25巻二十四(全)
巻十一(全)巻十一第三十一話 祟りをなす霊木から観音を切り出した話(長谷寺の観音像) 巻11第31話 徳道上人始建長谷寺語 第卅一 今は昔、大水(洪水)が起こったとき、近江の国高島の郡(滋賀県高島市)に大木が流れてきました。郷の人がこの木の端を伐り取ると。その人の家は焼けました。また、その家よりはじまって郷村に病が流行し、... 2023.11.18巻十一(全)
巻六(全)巻六第四十五話 死んだ母が鹿となって現れた人の話 巻6第45話 震旦梓州郪県姚待写四部大乗語 第四十五 今は昔、震旦の梓州の郪県(四川省三台県)に姚待(ようたい)という人がありました。長安四年(704年)、丁憂(ていゆう、父母の喪中)のとき、姚待は願を発し、亡くなった父母のために、四部の... 2023.10.12巻六(全)
巻十七(全)巻十七第五十話 祈ればかなう元興寺の夜叉像の話 巻17第50話 元興寺中門夜叉施霊験語 第五十 今は昔、元興寺の中門に二天(持国天と増長天)がいらっしゃました。その使者として夜叉がありました。その夜叉はかぎりない霊験を施しました。それゆえ、その寺の僧はもいろん、里の男女、この夜叉に詣で... 2023.10.04巻十七(全)