巻二十四(全)

巻二十四第二十五話 三善清行と紀長谷雄の口論

巻24第25話 三善清行宰相与紀長谷雄口論語 第廿五 今は昔、醍醐天皇の御代に、参議(さんぎ・唐名は宰相。朝議に参加する公卿)三善清行(みよしのきよつら)という人がいました。 その当時、中納言・紀長谷雄(きのはせお)は文章得業生(もんじ...
巻十七(全)

巻十七第二十八話 地蔵が京に住む女を助けた話

巻17第28話 京住女人依地蔵助得活語 第廿八 今は昔、京の太刀帯(たちはき)町のあたりに住んでいる女性がありました。もとは東国の人です。縁あって京に上り、住んでいました。 その女人は善心があって、月の二十四日(地蔵の縁日)に六波羅蜜寺の...
巻六(全)

巻六第八話 金剛智三蔵が金剛界曼陀羅を震旦に伝えた話

巻6第8話 金剛智三蔵金剛界曼陀羅渡震旦語 第八 今は昔、大日如来は一切衆生(すべての生物)を救い護るために、金剛界の曼陀羅の大法を説き、金剛薩埵に伝えました。金剛薩埵はこれを、数百年ののち、龍猛菩薩に伝えました。龍猛菩薩はやはり数百年後...
巻二(全)

巻二第十四話 大王の娘として生まれた貧しくいやしい女の話

巻2第14話 阿育王女子語 第(十四) 今は昔、天竺で、仏は阿難(アーナンダ、釈尊の身の回りの世話をした弟子)や多くの比丘とともに、王舎城(マガダ国の都、大陸では城門内に町がある)に入って、乞食(托鉢)をしていました。 町に至...
巻二十七(全)

巻二十七第四十四話 死人を背負った男と死人に化けた男の話

巻27第44話 通鈴鹿山三人入宿不知堂語 第四十四 今は昔、伊勢国(ほぼ三重県)から近江国(滋賀県)へ越えようとする男が三人いました。身分は低くとも、三人はいずれも勇猛で思慮がありました。 鈴鹿山(*1)を通る頃、その山中に昔からどんな謂...
巻二十四(全)

巻二十四第二十四話 鬼が弾く音に導かれた名手・源博雅の話

巻24第24話 玄象琵琶為鬼被取語 第廿四 今は昔、村上天皇の御代に、玄象(げんじょう)という琵琶※1がにわかに見当たらなくなってしまいました。これは皇室に代々伝わってきた由緒ある宝物であったのが、このようになくなってしまったので、天皇が...
巻二十四(全)

巻二十四第二十三話 盲目の琵琶法師・蝉丸に魅せられた源博雅の話

巻24第23話 源博雅朝臣行会坂盲許語 第廿三 今は昔、源博雅朝臣(みなもとのひろまさのあそん)という人がいました。延喜(えんぎ・第六十代醍醐天皇)の御子の兵部卿親王(ひょうぶきょうのみこ)と申す方の子です。いずれの道にも優れたお方であっ...
巻十一(全)

巻十一第一話④ 聖徳太子と飢えて死んだ人の話

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (③より続く) 太子の妃は柏手氏の方でした。太子は妃におっしゃいました。 「おまえは私にしたがってきて、年来ひとつも誤ることがなかった。とても幸福なことだ。もし死んだなら、同じ穴に入ろ...
巻六(全)

巻六第七話 善無畏三蔵が胎蔵界曼陀羅を震旦に伝えた話

巻6第7話 善無畏三蔵胎蔵界曼陀羅渡震旦語 第七 今は昔、大日如来は一切衆生(すべての生物)を救い護るために、胎蔵界の曼陀羅の大法を説き、金剛手菩薩(金剛薩埵)に伝えました。その後、数百年を経て、金剛手は中天竺の世無厭寺(ナーランダ大学/...
巻十一(全)

巻十一第一話③ 前世の経を持ち帰った聖徳太子の話

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (②より続く) 太子の叔母、推古天皇が即位されました。政をすべて太子に任せました。天皇の御前で袈裟を着て、塵尾(払子)をもち、高座に登って、勝鬘経を講じました。多くの名僧に意味を問うと、太子の...
巻二十四(全)

巻二十四第二十二話 算術の不思議の話

巻24第22話 俊平入道弟習算術語 第廿二 今は昔、丹後前司(たんごのぜんじ・現在の京都府北部、丹後国の前の国司)高階俊平朝臣(たかしなのとしひらのあそん)という者がいました。 のちには法師になり、丹後入道と称していました。 その弟に...
巻二十七(全)

巻二十七第四十三話 源頼光と平季武が産女(うぶめ)に出会った話

巻27第43話 頼光郎等平季武値産女語 第四十三 今は昔、源朝臣頼光が美濃(岐阜県)守だった頃に、□□郡に出向していた時、夜に侍所に何人も武士達が集まっていて、様々な物語をしていました。「ここの国の渡(わたり、*1)という所に、産女(うぶ...
巻二十四(全)

巻二十四第二十一話 笛の音に死を聞いた話

巻24第21話 僧登照相倒朱雀門語 第廿一 今は昔、登照(とうじょう)という僧がいました。 すべての人の人相を見、声を聞き、動作を知ることで、命の長短を相し、身の貧富を教え、その官位の高下を知らせてやりました。 このように相して絶対、...
巻二十四(全)

巻二十四第二十話 悪霊になった元妻の話

巻24第20話 人妻成悪霊除其害陰陽師語 第二十 今は昔、□(姓名欠字)という者がいました。長年夫婦としてくらした妻と離別しました。妻は深く恨み、嘆き悲しみ、その思いのために病気になり、数ヶ月病気に苦しみ、恨み嘆いて死んでしまいました...
巻十一(全)

巻十一第一話② 聖徳太子と蘇我氏と物部氏の争い

巻11第1話 聖徳太子於此朝始弘仏法語 第一 (①より続く) 百済国より弥勒の石像がもたらされました。蘇我の馬子の宿禰という大臣がこの使者を招いて、家の東に寺を造り、像を供養しました。大臣がこの寺に塔を建てようとしたとき、太子が言いました...
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